いい気分の夜である。自分の芝居以外で素直に「良い!」と思える芝居と出会った。あやめ十八番『ダズリング=デビュタント』@座・高円寺1。見事であった。
壮大なことを話すと今、大きな劇場、大きな空間を演出できる才能が減っている。皆が皆、100か200の客席で満足していて、それ以上大きなところをむしろ「やりたくない」とさえ思っているような風潮がある。大劇場むしろやりたくなさそうという演劇人が増えてきたよねという話は(俺本人はそれと真っ向真逆に生きている人間なのだが)一般論としてあちこちで聞かれる。まぁ現代口語演劇の功罪のうちの罪の一つだ。そんな中あやめ十八番『ダズリング=デビュタント』は、238席という中劇場と言ってもいい広さであり、かつ、とても演出しきるのが難しい空間である座・高円寺1を見事に制圧した。快挙と言っていいし、堀越涼という(元々俳優としては最高級に有能だったが)新人演出家の中劇場クラスのデビューとしてはアッパレという他ない。
買ってしまった。買ってしまった、新しいパソコンを。今までずっとノートPCで頑張ってきたんだ。出先で書き物をすることが多いから、いちいち自宅用デスクトップと出先用ノートPCで環境を揃えるのが面倒だし、ぜんぶノートでいいじゃん、と思って。だけど最近ホントにクラウド環境が整ってきたから、そろそろ……なんて思ってはいたんだ。
ふいっと、雑に、酔ってしまった夜なんかには、昔の人にいたずらのような、奇跡を期待するような、そんな連絡をしてみたくなる。