戯曲翻訳を担当しているホリプロ『リトル・ヴォイス』稽古初日、顔合わせ・本読みを終えて、大好きなドレスコーズのライブを観に行ってきた。ベースとギターにドラムにパーカス、そしてホーン・セクションがファンクに唸る、快楽的な音楽体験。演劇屋の自分は普段、主に録音された音楽を聴いているから、たまにこうして行為としての音楽を観る/聴く/触れることで、音楽の本当を思い出す。三日振りに入る風呂とか一ヶ月ぶりのまともなセックスとかと同じで、「あぁ、俺って生きてたんだ」ってな気持ちになる。幸福だ。
投稿者: 谷 賢一
作家・演出家・翻訳家。1982年、福島県生まれ、千葉県柏市育ち。
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ふいっと、雑に、酔ってしまった夜なんかには、昔の人にいたずらのような、奇跡を期待するような、そんな連絡をしてみたくなる。
兵庫県立芸術文化センターにて『白蟻の巣』ツアー公演がスタートした。
小さなことでイライラしていても、それは時間が解決してくれる。小さなことでイライラしているということは、大きなものと対峙していないということの証左である。より重大な案件が目の前にあるのなら、くだらないことに気持ちはとられない。目の前にでっかいトラがいる場合に、アリに足を噛まれたところでちっとも、まったく、気にならない。アリに足を噛まれたくらいで怯んでいる場合には、アリを憎むのではなくて、いずれ待ち受けているトラとの対峙の仕方を考えるべきである。
しかしトラに出会うまでは、アリの方が気になってしまう。
PLAYNOTEは2005年にはじめたブログだから、今年で12年にもなるらしい。先日、ずーっとCMSとして使っていたMovable Typeがぶっ壊れた。サーバーの移転に伴いデータベースがおかしくなったらしく、管理画面が文字化けだらけになってしまったのだ。
もともとMT3.2なんていうポンコツ中古車に乗り続けていたので変えどきである。思い切ってWordpressをインストールしてみた。サーバーの管理画面からいくつかボタンをポチポチ押してたら、驚いたことにものの5分でインストールが終わった。そして今、書いている。この作業すべて、東京から大阪へ向かう新幹線の中でやっているんだ。
Twitterは長文投降には向かないし、Facebookにはどうにも真面目なことは書きづらい。この間もFacebookにちょっと長い文章を投降したら、平田さん(平田満)に「谷さん、読みましたよ。ふふふ、すみませんねぇ、僕たちのせいで(ニヤニヤ)」とネタにされてしまった。Facebookは友達とか家族に向けて「聞いて聞いて! こんなことがあったよ!」と絶叫するようなツールって印象がある。こういう文章は、インターネットの大海の片隅で、ブログにこそこそ書いているのがいいんだよ。