新国立劇場演劇研修所で教えているシーンスタディが大詰めを迎えている。明日が発表の日。要は本番だ。あるシーンの稽古をしていて「ここは、いつか必ずできる」「なぜなら僕らが日常でやっていることだからだ」という話をした。演劇は人生とか人間を写し取る芸術である。普段着何気なくやっていることを意識的に再現することが必要になる。難しく考えればいくらでも難しくできるが、普段やれてることをやるわけだ。必ずできる。諦めないでほしい。
しかしそれはそれとしてやはりインプットの差が顕著だよなあとは感じた。知り合いの演劇プロデューサーが「演技がうまくなりたければ誰でもできる簡単なことがある。映画を千本見なさい、必ず上手くなる」と言っていた。僕も本当だと思う。良いものの見分けがつかない人が自ら良いものを生み出すことはできない。
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