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豊岡演劇祭のこと

これから私の人生の第二章と言うか、新たな挑戦が始まる。すでに様々な困難に遭遇しており、さてどうしよう、打開策は何だと考えたとき、トンチンカンに聞こえるかもだけど「ブログを毎日更新すること」じゃないかと思えてきたのでこれから毎日更新してみる。何を今更そんな15年前のテキストサイトみたいなこと言ってんだと思われそうだが僕もコツコツWeb日記を書いてReadme!のランキングを上げていた世代だ(もはや誰にもわからない話)。原点に戻る。そこに活路がある。かもしれない。Twitterはもはやまともに議論できる場所ではなくなってしまったのでほとんど何も書けないし、古風だがブログをコツコツやってみよう。

先週まで兵庫県の豊岡演劇祭を視察してきた。これから福島に移住して現地で演劇をやるにあたって、平田オリザと青年団そして豊岡市の人々がどのように「地方と演劇」のニューバージョンを切り開いているのか知りたいと思った。

8月に行ったエジンバラフェスティバルは「まぁ10日もいれば十分だろう」と思ってえらく後悔したので、今回は演劇祭の期間中ずっといた。9/15~25までいて主要な演目は全部観た。トータル20本観たので地上で五番目くらいには豊岡演劇祭を見尽くした人だと思う。

豊岡演劇祭は初年度(2020年)でもコロナの打撃を食らいつつも7500億円だったかな?の経済効果を上げたらしい。使った予算を大きく上回る経済効果をもたらし、地元に5000泊とも言われる宿泊客需要・観光業需要を盛り上げたとか。豊岡市はもともと城崎という超有名温泉観光地があり冬はカニがめちゃくちゃ旨くて神鍋高原でスキーができて……と観光都市で有名なのだが、9月は特に客が少なく民宿や旅館も閉めてしまうところが多かった。だからこの9月に演劇祭をあてたらしい。この目論見はかなり成功しており今年2022年は1万泊もの宿泊需要の増加が予想されているとかで、実際僕が行ったときは本当に宿が取れなかった。それでヘンテコなラブホテルの跡地みたいなとこを借りてひどい目にあったりもした。俺がではなくそこに泊まった後輩がだ。今回、ダルカラに出てくれた若者たちをごっそり連れて行ってやったりしていたので大量に宿を確保する必要があったのだが、豊岡の温泉宿は1泊2万も3万もするのでとても借りられない。そこでヘンテコなラブホテルの跡地を借りたらすごいとこに遭遇してしまって……。話が逸れたからやめる。

途中で帰った人もいるので最後にいたメンバーとだけ記念撮影した。若いうちになるべく演劇祭は観ておいた方がいい。

撮影のときだけマスクを外した人がいました

演目では市原さんのは圧巻だったし、多田さんのハッピーハッピーな巡回演劇が最高だった。青年団の『日本文学盛衰史』は僕の視点が変わったのか初演よりもぐっと面白く切実に見えた。『銀河鉄道の夜』も初めて観たので、ああオリピーは昔っからずっとこのことについて書いてるんだな……やっぱり漱石先生と似ているな……なんてことも考えた。あと『新・豊岡かよっ!』がめちゃくちゃ面白かった。地方都市で地元とやる演劇ってこれが正解なんじゃないか。うまく地元をまとめよう・繋がろうと思ったとき策士策に溺れるでいろんな作戦を考えるが、シンプルに「演劇をする」ということで繋がる、そうだこれこそ基本かつ最強の戦術なんじゃないか?ということを思い出させてくれた。CoTiKのことも思い出した。

他にも素晴らしく面白いものがいくつかあったが毎日更新しようと思うと長文書いてたら続かないのでもう終わりにする。観た公演や参加したイベント全部書いておこう。坂口修一リーディング公演『お父さんのバックドロップ』、カミーユ・パンザ演出『思い出せない夢のいくつか』、岩下徹×梅津和時 即興セッション『みみをすます (谷川俊太郎同名詩より)』@永楽館、劇団 短距離男道ミサイル『BNN』、青年団『日本文学盛衰史』、山海塾『降りくるもののなかで―とばり』、ルサンチカ『Good War』、『新ハムレット』、Platz市民演劇プロジェクト『新・豊岡かよっ!』、ヌトミック『ぼんやりブルース 2022』、小川未明『花咲く島の話・船の破片に残る話・強い大将の話・ある夜の星たちの話』(観る予定だったが台風のため公演中止、残念!)、ON-PAM、しんしんし『しんのいし』、烏丸ストロークロック『但東さいさい』@久畑 一宮神社、ノイマルクト劇場+市原佐都子/Q『Madama Butterfly』、Mi-Mi-Bi『未だ見たことのない美しさ ~豊岡ver.~』、小菅紘史×中川裕貴『山月記』@玄武洞、劇団あはひ『光環(コロナ)』、豊岡物語プロジェクトB、多田淳之介『スーパーハッピーYBランド2022~チルチル&ミチルのハッピーツアーズ~』、青年団『銀河鉄道の夜』。

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