KAAT神奈川芸術劇場に小屋入りしています。12/12(木)からシェイクスピア『マクベス』の超現代版の翻案上演を行います。劇団DULL-COLORED POPの第21回本公演であり、同時にKAAT神奈川芸術劇場との提携公演にもなります。
僕はシェイクスピアは好きですが、今さらストレートにやっても目新しさもないなと思ったので大胆に翻案してみました。衣裳もセットも全然違うし、お遊びで勝手に「シェイクスピア風」の台詞を書き足したりもしたし、ある有名なシーンを丸ごと別展開に置き換えたりしていて、非常に斬新に観れると思います。
それでも『マクベス』の勘所や名台詞・名シーンは残してますので、久々にシェイクスピア観たいぞという方も是非お越し下さい。僕が思うマクベス名シーンと言うと……。
- 魔女3人の呪文
- マクベスの独白
- 夫人とマクベスのやり取り
- ダンカン王殺害後のシーン
- 晩餐会(バンケット・シーン、バンクォーの亡霊)
- マクベス夫人の夢遊病(スリープウォーキング)
- バーナムの森が動いた! まわり
こんなところでしょうか。いっぱいあるよね。『ハムレット』なんかより全然僕は『マクベス』が好きですね。今回いろいろ見どころはありますが、魔女まわりとバンケット・シーンはすごく面白いんじゃないかな。
親友である音楽家、バンド・ドレスコーズの首魁である志磨遼平に劇中音楽も作ってもらっちゃいました。『マクベスの歌』、きれいバージョンと汚いバージョン、2種類も作ってもらってしまった。とても良い曲です、耳に残ります。贅沢だ。演劇できっちりやりたいことができるというのは嬉しい。
今回KAATさんとの提携公演だけれど、本当にKAATさんとはたくさんの仕事をご一緒させて頂いた。ざっと書き出すと、
谷賢一・KAAT全仕事:
- 白井晃演出『Lost Memory Theatre』(テキスト/2014)
- 白井晃演出『ペール・ギュント』(翻訳・上演台本/2015)
- On7『ま○この話』(翻訳・演出/2016)
- フィリップ・ドゥクフレ演出『わたしは真悟』(脚本/2016)
- KAAT『三文オペラ』(上演台本・演出/2018)
- DULL-COLORED POP『マクベス』(翻案・演出/2019)←New!
こんなにある。どれも自分の地となり肉となった大事な公演だ。ここに新たに『マクベス』が加わることになる。
ほとんどのステージで僕も本番についてます(12/21(土)のマチネだけおりません)。上演時間90分とコンパクトなのでついでに横浜観光もできますよ。KAATからは中華街も赤レンガ倉庫も徒歩5分ほどの神立地です。是非遊びに来て下さい。
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