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11/16(木)、精進

新国立劇場演劇研修所シーンスタディの発表会が終わった。学校や塾で教えるべきことは、答えではなく勉強の仕方だとよく言われる。今回のシーンスタディでは「谷の考える演出」ではなく、「どうやって戯曲を読み深めるべきか」「楽しむか」の方法論を教えたつもりだ。上手にやるやり方ではなく、自分の力で読解や表現を深めるやり方。俳優は演出家の操り人形ではない。自ら読解し提案し、創作する主体でなくてはならない。彼らの中から将来僕より何倍も面白い人材に育つ人が現れて欲しい。俺のことを先生だなんて思うな。本当に一緒に仕事をするってことは競い合うライバルになるってことなんだ。

稽古後、花園神社酉の市へ行き見世物小屋を見てから帰った。体の柔らかいタコ女、ミルワームをムシャムシャ食べるモグラ女、燃えたローソクを十本燃えたまま口に突っ込むインド人、顔面にホチキス差しまくる狂ったOLなどを見た。高尚な演劇の方が優れてるなんて思い上がっちゃいけない。見世物小屋、ほか、人間の欲望を体現したものもまた演劇だ。明日からはほとんどずーっと双葉町にいる。福島県。

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