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おたより返し、11月3日(木)

午前中ひたすら双葉の家で執筆をする。本当に静かなので筆が捗る。原稿を2つくらい脱稿。その後冷蔵庫の余り物を悪魔合体させて謎の焼きうどんを作って昼食を済ませた後、車で20分ほど南下し富岡町を訪れ市民芸能祭を観てきた。僕と同じく「演劇でなら何とか浜通り復興できるんじゃ」と同志である青木先生が作品を出展していたので観てきたのだ。富岡演劇祭、上演団体募集中です。製作支援金最大50万円

このブログ、10/1から毎日更新するぞ……ということを宣言しまして、病気や二日酔いの時を除いて今んとこちゃんと毎日更新してんですが笑、驚いたことに僕が毎日更新しているように毎日「支援」=課金してくれている方がいる。頭が下がる。たまに1000円とか5000円支援してくれる方もいて(中には最大で一度に5万円も支援してくれた方もいた)、本当にありがとうございます。

そんで「支援」すると同時にメッセージを送れる仕組みになっているんだけど、そこで寄せられたコメントのいくつかにここでお返事を返してみようと思う。以前返信したら「返信なんていいからお仕事に専念して下さい!」なんて恐れ多いコメントもあったので全てのコメントに返信をするということはやっていないのだが、すべて目を通してはいます。中には鋭いコメントもあるので、それにいくつかお答えしよう。

いつもブログ更新、ありがとうございます。(略)もう福島に住み始めて1ヶ月になるんですね。相変わらず、お忙しいようで、あっという間に過ぎたのではないでしょうか? 色んな活動をなさっているのが、ブログを通じて、実際に比べたら少しだと思いますが、伝わってきて、今後の展開がとても楽しみです。谷さんきっかけで、福島に連れて行ってもらえるのを、今から楽しみにしております!

ありがとうございます。この方はもうずっと、三部作上演の頃から欠かさず観にきてくれている方です。「僕が福島に連れていく」、谷賢一による福島ツアー、今、企画しているところです。僕が福島の見どころをご案内し、車であちこちお連れして、夜は鍋でも囲みながら『福島三部作』の映像を観る、地元のアーティストたちの話を聞く……そんなツアーにしようと思っています。きっと楽しいだろう。↑のAさんは是非ご招待させて頂きます。

浜通りに様々なアーティストや戦略を持った人達が集結して熱いですね! 特に官庁などは利用されるかさせて貰うかのせめぎ合いが楽しく、谷さんなら今後の国政の方針などにもお詳しいと存じますので国の予算や制度利便も利用できるよう頑張ってください。

仰る通りで、国、県、官公庁、そういったところとの連携が非常に重要になります。今は自己資金、つまり持ち出し(僕の自腹)で大体のことをやっていますが、これではもちろん長続きしません。そしてよく言われる「自己責任」「自助努力」、これではこの地域は復興できるわけがないんです。ただただ市場原理・自由競争に任せていたら、一度住民ゼロになった町では商業でも工業でも農業でもインセンティブがあるわけない。戦えない。何かのテコ入れは必要です。僕は自身の作品や表現を通じて自力で誘客することももちろん考えていますが、同時にどれだけ行政と足並みを揃えられるかが鍵になるだろうと考えています。

Webメディアでの連載楽しみです!
白虎隊敗北後新政府にいじめられてその後も損な役回りを担って来た福島にはいつかリベンジして貰いたいですが、以前中通りで車の運転をしたとき怖い思いをしたり西と比較してやっぱり嫌な側面も有るので福島の様々なディテールに迫った展開を期待しております。

「車の運転をしたとき怖い思いをした」ってどんなんだかすごい興味ありますが笑。それはさておくとして、Web連載ぜひ楽しみにしていて下さい。11/15くらいに公開できるんじゃないか、という話で進んでいます。ブログは毎日更新して、気軽に近況報告書き散らかしていきますが、Web連載の方では「100年後の人に伝えるつもり」というテーマで書こうと思っています。

今日の記事で谷さんが書いていたことと壁画アートの写真に感動しました! 双葉、行ってみたいなあ。未来が本当に楽しみで記事を読んでワクワクしました。希望をありがとうございます。谷さんが双葉でどんな未来を思い描いているのか、いずれ記事に書いてくれたら嬉しいです。

ありがとうございます。僕は本当に、この双葉町で最先端の演劇が生まれる、アートで盛り上がっている、世界的に見ても価値のある作品が生まれている……そういう町にしたいと思っています。来てもらえたらわかりますが、そしてエアコン取り付けにきた電気業者さんも取材に来た雑誌の人もみんな口を揃えて言いますが、「双葉は難しい」。本当に難しい町なんです。普通に戦ったら勝てない。でも今、演劇に限らず美術や音楽、その他さまざまな文化の力でこの町に少しずつ追い風が吹いているのを感じます。住む人にとっては懐かしくあたたかい、訪れる人にとっては珍しいものがたくさん見れる、そういう町にできたらいいですね。

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