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ある1日の劇作家のタイムライン

10/1に双葉町に入居してずっと忙しくしているんだけど、僕以外の人にはどんなことやってるのかよくわからないと思うので今日1日のタイムラインを書き出してみた。こんな生活してます。

7:00、起床。昨夜夜中まで旅に連れてきた若い劇作家と酒を飲んでいた。その後意識を失うようにしてリビングのソファで寝ていた。それでも息子を保育園に送る習慣が身に染み付いているので7時には起きる。だがまだ起きたくないので1時間ぐらいゴロゴロしていた。

9:00、部屋の整理・掃除。ゆうべ若い劇作家に「酒代は俺が持つから、1時間一緒に飲んだら、明日1時間一緒に部屋の整理を手伝ってくれ」とアルコール外交を仕掛けていたので、一緒に引っ越し後の部屋の整理などを始める。1時間一緒に作業しただけでめちゃくちゃ片付いた。

10:00、某劇団の制作さん(アートマネジメントの第一人者)とZoom会議、雑談、作戦会議。福島に移住した私と小豆島に移住した彼とで、地域と演劇で何をやるべきか、どういう作戦があるか、来年以降、どうやって協働していくか……というZoom会議。会議と言いつつ、僕が相手の方から一方的に知識やノウハウを盗ませてもらうような豊かな会議であった。来年一緒に福島で最高に面白い演劇イベントをぶちかましたい。彼と。彼の作品は本当に面白かったんだ!

11:00、産業交流センターへ移動し、昼飯食いつつパソコン作業。まだ家にWi-Fiも引かれてないので、家から車で5分の双葉町産業交流センターへ行き、定食屋おらほ家の680円のおそばとアジフライの定食を食べながらひたすらPC作業。滞っていたメールを全て打ち返した。

13:00、南相馬市のデザイン事務所・maruttへ訪れ、作戦会議。『福島三部作』のフライヤーデザインもしてくれたリカちゃんが南相馬市で立ち上げたデザイン事務所marutt。「まるっと」の名の通り、デザインにまつわるあらゆる業務を「まるっと」引き受けてくれるので、今立ち上げ準備中の一般社団法人の宣伝・広報・コーポレートサイトの立ち上げに関して打ち合わせ&意見交換。すごくいいアイディアをたくさんくれたし、浜通りでアーティスト同士を繋げようとする連絡会議に加入することを提案してくれた。僕も地元のアーティストとの連携を深めたいと思っていたし、そうすることでより効率的・経済的な闘い方ができると思っていたので渡りに船だ。りかちゃんはもはや僕の師匠のような感じがする。彼女がリーダーとなって浜通りのアートムーブメントは牽引されていくだろう。

maruttにて自撮り。後ろのスタッフ2人はカレーを食べています。

15:00、地元のホームセンター・ダイユーエイトで掃除用品とか家具とか購入。薪を買ってキャンプしたい衝動をグッと抑えて、事務所の整理・整備に力を注ぐ。今日でだいたいお掃除道具とかアメニティとか揃ったので、グッと運用しやすくなったぞ。

16:00、家に戻ってPC作業。書いても書いても受信トレイのメールが減らない。

17:00、若い劇作家を乗せて車で出発。富岡町へ。

18:00、富岡町の演劇の指導者的立場にいらっしゃる青木先生と合流し、文化の日の発表へ向けた稽古へ参加。80代の先輩とかとも一緒になって「マツリダワッショイ!」と北原白秋の詩を全力で群読してきた。こういう、地域でコツコツ、演劇活動をしていらっしゃる人たちと繋がりたい。さらに青木先生はとても遠大かつ有意義なビジョンを持っていらっしゃるので、微力ながら何でも協力したい。

20:15、双葉町の自宅へ戻り、PC作業&戯曲を一本読む。風呂にお湯を溜めて風呂でも読む。

22:15、ようやく戯曲も読み終わり緊急のメールも書き終わったので、ブログを更新している。これを書いたら酒飲んで寝よう。

明日は8時には起きて、9時から新聞取材を受け、その後書類作成・送付などの業務をした後、東京へ一度戻る。明後日から長崎へ出張なのだが、福島から行くより東京から航空券取った方が5万円以上安いので一度東京に戻るのだ。それから5日ほど博多・長崎に滞在している。9月はほとんど豊岡にいて、9/30からはずっと福島にいるので、いよいよ東京は「経由地」くらいになってしまった。

ブログ更新をテコでも続けている。毎回サポート(送金)してくれる人がいて恐縮している。一度に五万円もドーンとサポートしてくれる人もいた。少額でも必ず毎回100円ずつとか200円ずつとか寄付してくださる人もいて大変勇気づけられている。今、僕が福島でやってることの大半は、いわゆる「初期投資」で一銭の金にもならない。全て持ち出し、やればやるだけ減っていく。しかし、今、これをやらないとダメなのだ。金儲けのことを考えてはいけない。今きちんと地元の演劇人やメディアと繋がり、地域の課題を理解して、その上で「演劇に何ができるか」提案しないといけない。

自分のやりたいことは、自分の劇団でちゃんとやります。福島で立ち上げる一般社団法人 福島ENGEKI BASEは、演劇を使って、地域のやりたいこと・役に立つことをやる組織だ。誰かのためになることをやる、そのための一般社団法人。まずはきちんとリサーチから。

maruttから見える田園風景 めちゃくちゃ綺麗でずっと見ていられる
maruttのマスコット猫ちゃん 寝てた

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