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AIと演劇の未来

先日のエントリーに、こんなご質問をいただきました。

演劇から距離を置いた4年間に沢山本を読み映画アニメを観て世界を広げてこられたのですね。AIとAGIのことも詳しくご存知のようで頼もしく思います。

AGIの稼働が始まったらもちろんコンテンツ産業は壊滅するでしょう。のみならず人類滅亡の可能性もありますね。というかその可能性こそ今一番危惧されていることですがそこはどのようにお考えなのでしょうか? 人類滅亡を回避する方法も考えて頂ければ幸いです。

まず、AGI という用語がわからない人、いますよね。ご説明します。AGI とは、こういう意味です。

AGIとは、AIにGeneralの「G」、「一般的な」という意味が入った単語です。すでに囲碁や将棋のような限定的な分野では人間の何倍も強い AI ができてますが、数年後、あらゆる「一般的な」分野で人間より賢いAIができている、という意味です。

これは予想ではありません。絶対こうなります。「毎年100万円貯金していったら3年後には300万円貯まっている」とかと同じくらい確定的な事実です。絶対こうなると言えます。

ちょうど夕べの演劇セッションの懇親会で、参加者の皆さんとその話をしていました。私は「あらゆるコンテンツ産業は絶滅する。ただし、演劇だけが残る」と断言しました。その理由をダイジェストでお届けすると、こうです。1.ロボットが労働を代替する 2.AI生成動画の見分けがつかなくなり、映画・映像業界がAIだけで作品を作り始める 3.ほぼすべての仕事がAIに移り変わり、人間にしかできない仕事は生の人間とのふれあいだけになる。

コンテンツ産業はこのような形で滅亡していき、逆に「生の俳優に会いたい」という欲求だけが残るため、演劇は残るはずです。

2つ目のご質問、「人類滅亡の可能性」は、私はあり得ないと思っています。なぜなら、AI側に「人類を滅亡させるメリット」がないからです。

私たち人間は、過去にニホンオオカミやドードー、ステラーカイギュウなどを大量に絶滅させてきました。しかしそれは、「乱獲して食べたらうまい」「簡単に捕獲できる」といった条件が揃っていたから絶滅させたに過ぎません。AIが人間を絶滅させて得られるメリットというのは、今のところちょっと見当たりません。

また、世界中のAI技術者が、その部分を心配して注視しています。世界でもっとも賢い人たち(高校の数学でずっと100点とってたような人たちです)が、あらゆる可能性や危険を考えてくれている。彼らでさえ想像つかないレベルでの見過ごし・見落としもあるかもしれませんが、それって、心配する必要ないですよね。僕ら凡人にはぜったいわからないレベルの話ですし(笑)。

なので、AGIが人間を超えるのは当然そう予想がつくので「確定」。
逆にAIが人間を滅ぼすのは、絶対ないとは言えないけれど、あるとしても予想できないところからはじまるはずなので(予想できる危機はすでにすべてプログラマーが潰してくれている)、予想するだけ無駄という結論になります。

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