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11/13(日)、戯曲の書き方講座

戯曲の書き方講座。15名ほどが執筆に挑戦し、12名ほどが書き上げた。書き上げる。まずこれが大事なことだ。なので書き上げた人たちはそれだけで拍手喝采、大進歩。どれも良い作品だったが、昼も夜もいくつかどこに出しても恥ずかしくない名作が生まれていた。きちんとブラッシュアップすれば短編戯曲賞くらい狙えるかもしれない。昼の名作は恋の未練から冒頭と最後でまったく意見が変わってしまう人間の愛らしさを描いたコメディ風のスケッチ。夜の名作は80歳前後の女性3人がお茶を飲みながら引っ越すの引っ越さないのとダベる中で家族よりも大事な友情の姿をさみしくも美しく描き出していた。僕にはこういう作品は書けない。書き方の入口や順序、技術や格言はいくつか教えたが、彼らはもうすでにオリジナルな表現を手に入れていたということだ。

ある種の制約を与えるとかえって自由になれる。個性が生まれる。これは創作の不思議である。そして個性は出そうとするとうるさいが、意識せずにただ読者や観客のために書けば必ず個性は出てくる。これも創作の不思議だ。

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