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1/7(月)、田舎の家の裏口

演劇研修所の学生たちと『わが町』を一行ずつ読み解いている。ほんのちょっとしたことに違和感を持つ、引っかかる、疑う。全てはそこから始まる。今日もいろんな発見があったが、個人的には「なぜ新聞をもらったギブズ医師は徹夜明けなのに家に帰らずその場で新聞を読み始めるのか」という一見至極どうでもいいことが一番大きな発見だった。我々がSNSにかじりつき常にスマホをチェックしていないと不安なように、当時の町の人々にとっては新聞ってもっと身近で気になる情報ソースだったのだろう。またギブズ家のヤローたちが誰一人正門を通らず裏口ばっかり通りやがるので、九州出身の生徒と一緒に「田舎って表玄関通らずに裏口ばっか使うよね」話で盛り上がった。うちの田舎は裏口+縁側がメイン導線だった。縁側からインゲンやらトウモロコシやら持ったおばさんやらおばあちゃんやらがどんどん流れ込んでくる。表玄関は存在はしているが使われない。鍵もかけない。1980~90年代の話です。

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