「戯曲は絶対に起承転結で書くな! 戯曲は○✕△で書け!」「よし、書くぞ!」そういう講座だ。プロットの立て方をステップ・バイ・ステップで教える。劇作家は英語 play-write(劇を書く人) ではなく play-wright(劇の大工)とつづる。設計図がとにかく重要なのだ。プロットさえ立てばあとは必ず書ける。プロットが立たない? それはもう仕方がない、頑張るしかない。僕は生涯50本以上戯曲を書いてきたけれど、それでも今だって「書けない」と立ち止まるときがある。みんな一緒なのだ。書けないのはあなただけじゃない。そこでお尻を椅子から離さずに机にかじりつき続けた者だけが戯曲を完成させられるわけで、最後は結局根性とか執念なんだ。
ただし、基礎のテクニックを知ってるのと知らないのとでは雲泥の差がある。僕も上に書いた○✕△をマスターしてからぐっと書くのが早く確かになった。DULL-COLORED POP『演劇』で会得したやり方だ。さぁ参加者たちは来週までにプロットを立ててセリフにしてくる。楽しみにしていよう、どんな傑作・怪作が現れるか。