今日からいよいよ入居だったわけです。僕はいわゆる町営住宅に住むことになるので入居日が10/1からと厳密に決まっていまして。さぁいよいよ双葉町での新生活が始まるぞ、隣近所にご挨拶などちゃんとせねばな……なんて思っていたんだけれども、今日から入居するのは僕の他に1人だけ。しかもそのもう一人の方も荷造りが遅れたとかで夕方まで来れないらしく、入居したけど完全に僕一人という不思議な状況でした。
昨日の記事にも書いた通り、避難指示解除されて30日経つが入居者は30人に満たない。そしてこういう町営住宅がOPENしたのに、それでも入居者は2人。結構な絶望ですよ。
おかげでこんな光景になってました。
マスコミはTVも新聞もNHKも、10社近く集まっている。しかし住み始めようという住民は僕1人。僕は演劇の人間だから、この町にいくらでも希望を見出せる。しかし大半の人はそうではないんだろうということが、この光景だけを見てもよくわかる。思わず写真撮っちゃいました。普段撮影する側のマスコミの皆様を、あえて写真にする。
マスコミの皆さんには激励するようなお願いをしておいた。私のような弱小演劇クリエイターには、私にしかできない仕事もあるが、私には決してできない仕事がある。良い作品を作る、才能のあるクリエイターを福島に連れてくる、そういったことは私にしかできない仕事だが、それを一般の人に伝えるツールやメディアを私たちは持っていない。そこはやはり社会の公器であるところのマスコミ各社が、正しい使命感に基づき報道をしてくれることによって、広まっていく。いい仕事をして欲しい、心から応援したい。今後ともどうぞどうぞよろしくお願いします。