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稽古初日、ねむのき

劇団はいい。僕の好きなスタッフ、キャストしか集めていないので、必然的に空間が好きになる。ずっとここにいたいという気持ちになる。いろんな実験をしたくなる。

僕のエゴかもしれない。でも大いに、全力でエゴをやるのだ。

劇団は試せる。試行錯誤できる。劇団は効率や利益率とは違うところを見ながら演劇ができる。泥臭くヤれる。夢を終える。理想を描ける。僕はかつて翻訳戯曲賞、文化庁の芸術祭作品賞、戯曲賞2つもらっているが、実はぜんぶ劇団の仕事で取っている。ここから新しいものが生まれる。ここで試して、獲得した技術や知識が、僕を育てる。演劇に寄与できる。

性差について考える新作、DULL-COLORED POP『丘の上、ねむのき産婦人科』。初日からとても良い意見交換ができたし、実験ができた。わかり得ないことについて考え、わかり合えないことについてわかり合おうとする新作。都議選では過去最高に女性議員の当選比率が高かった。自民公明だけ女性議員増えなかったらしい。時代は動きつつある。今、話すべきことを演劇にしている。

今日の様々なディスカッションでは、特に劇団古参の塚越が、さすが我が劇団のLGBT代表、鋭い発言・含蓄ある言葉を連発していた。彼とはいくらでも話していられる。僕の大事な友達だ。また十年ぶり参加になるすっぴーこと湯舟すぴかも視野の広い発言を繰り返していた。みんなと話せるのは楽しい。あ、ちなみに、全員PCR陰性でした。当然になってきたけど、検査費だけで数十万円かかっていることを、みなさんどこかで覚えておいて下さい。

芸術的にも「作りたい絵」「やりたい趣向」がかなり明確になってきた。やりたいアイディアが無数にある。

そして城崎で創作合宿を行い、スズナリという聖地でロングランし、大阪では生まれ変わった新生in→dependent theatre 2ndでやれるのも嬉しい! どこも演劇の魂と言うか、フロンティア精神のある場所だ。やはり僕は小劇場が好きだな。

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