レイモンド・カーヴァーの世界、というリーディング公演の演出をしていて、なかなかに疲労した。良い公演にはなっているのだが、5作品も作るのでやはり。やはり。
出演者の都合なんかもあったりして、稽古が順番にできないのね。想像力、想定力、その中で段取りと絵の変化を追い掛けていく。カーヴァーは大好きだし、スタッフも死力を尽くしてくれているので頑張りたいし頑張ってるんだが、「疲れた」くらい言わせておくれ。
今は仕事を終えてホテルの部屋で薄暗がりの中、薄めのハイボールを舐めている。あんまり強い酒を飲みたくないが、毎日飲んでいる。今日の本番のアフタートークで「僕はカーヴァーと同じくアル中でして」なんて軽口を叩いたらちょっと怒られた。演出家はそんなこと言うもんではないらしい。うーん、そうかねえ。カーヴァーだって、頭脳労働、立派なもんで、共通点があったら言いたくなっちゃう。
薄暗がりの中、眠たくなるのを待っている。さっき女友達に電話して大変なごんだ気持ちになったので、今度は男友達に電話して静かに何か語り合いたいと思うが、気持ち悪いのでいきなり電話したりしない。
何となくテレビはうるさいからラジオをつけたら、林原めぐみの東京ブギーナイトなんてのがやっていた。うちの妹が大ファンで聞き続けていた番組だ。小学生の頃くらいまでは妹とも仲良かったのでよく一緒に聴いていた。まだやってるってすごいことだよねえ。
インクルーシブ教育。他に何か呼び名つけられないもんかね。