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数字地獄

今日は一日、数字と格闘していた。今週末までに某所へ収支決算書というものを提出せねばならず、一日中あの書類を引っ張り出したりこのファイルを開いたりしながら数字を足したり引いたり繰り返しておった。

向いてない。本当に俺には向いてない。脳みそが全力で「いやだ! いやだよ!」と叫んでいるのが聞こえた。ちょっとでも楽しくやろうと思って愉快なTVの録画を見たり楽しいラジオ番組を聞きながらやったりしていたが、それでも全く楽しめず凄まじい時間がかかってしまった。

もともと数学に弱かった、というわけでもないんだ。むしろ高校生くらいまでは数学の方が得意だったくらいだよ。しかし、そこそこ数学強かった人ならわかってもらえると思うが、計算と数学はまったく別のジャンルである。少なくとも高校入試レベルでの数学が得意な奴は、大抵が怠け者である。1+2+3+4+….+100は? とか聞かれてもさ、足しゃあいいんだよ、一つずつ。99回足し算やれば終わり、必ず答えは出るんだから。しかし怠け者は絶対にそんなことできない。そこで101×50とか、そういう作戦を考える。俺は完全にそういうクソ怠け者タイプなので、今回のように一つずつ数字をチェックして足し算して引き算して……というのが地獄の責め苦のようであった。

もう一つ、もともと金勘定にあまり興味がないというのもある。金にうるさかったら演劇屋なんてやらずに証券マンでも目指してるわ。それに1円とか100円とかのズレなんか、無視すりゃいいでしょう。ちょっと前に『1円玉は拾うな』みたいな本が流行ったことがあった(中身は読んでない)けど、あの思想には心から納得する。100円の誤差を正すために検算するくらいだったら「まぁ100円くらい、まちがってもいーや」と割り切って次の仕事に取り掛かった方が遥かに儲かる。前に劇団で芝居やったときにも、経費を千円だか二千円だか減らすためにすごい時間のかかることしようとしてたから「そんなのやめて、浮いた時間で稽古して質を上げるか、宣伝してお客を増やして、もう一枚多くチケットを売ろう」とそんなことを言った覚えがある。これは全くもって真理だと今も思っている。必ず予算が決まっている部署や主婦が一円でも浮かそうとして努力をするのはもちろん大事なことなのだろうが、経営者の側は支出を減らす努力よりも売上を増やす努力をした方が遥かに効率のいいことがある。

しかし今回ばっかしは、提出する書類なので一円単位で計算し続けた。人様にご迷惑はかけられねぇ。しかし頭の中では延々と「もっと楽する方法ねぇか」「そもそもこの計算、必要なのか」と余計な邪念がうごめきつづけ、全く苦しい時間であった。終わった途端に気持ちがふわっと軽くなった。解放されているのね! これが自由か! とても素直な気持ちになって小説がスラスラ読めた。

さて次は、打ち合わせ等々の合間を縫って、まだ終わっていない平成28年度分の確定申告をやっつけます……。

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