12月の新作にはコーヒー屋さんが出てくる。いくつかモデルはいるんだが今日双葉町内でコーヒー屋さんと出会った。町内でやっていた「ベンチを作ろう」というイベント、まだ何もない双葉町の駅前にベンチを作り、人の集まれる場所を作ろうというイベントでありインスタレーションでもあるような催しに顔を出したらスペシャルティーコーヒーを淹れている楢葉在住の青年と出会った。私は本当に運がいい。取材の約束を取り付ける。コーヒーも買った。エラに自分の生い立ちや演劇・人との出会いについて語った。「You are so lucky guy」、彼女はそう言ったがそれは俺もマジでそう思う。必要なときに必要な人と必ず出会える。
“Think creative, no logic.” エラがとある行政職員に語った言葉だ。人間は追い詰められるとロジックで考えて「これこれこうだから、こうなるのは仕方ない」と自分を慰めようとするが、それではクリエイティブなことはできない。よくわかる。ダンスに関わる人たちは時々すごく哲学的なことを言う。エラに「あなたがダンスを教えるとき何を伝えているのか。技術か、フィロソフィー(哲学)か」と訊いたら「フィロソフィー」と即答した。非常によくわかる。ベジャールもピナ・バウシュも哲学的だった。