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カテゴリー: 日記
過去に私を規定する力はないはずだ。しかし私は経験の蓄積によって成り立っている。
年の離れた友人だったような人たちが、昨年から今年にかけて立て続けに亡くなって悲しい。
私のここ数年の集大成的な作品『三文オペラ』が終わり、その回顧に浸る間もないまま、次の作品、その次の作品へと思いと時間を駆り立てられ、寝ても覚めても仕事をしつつ、その狭間にひたすら酒を飲んでいる。病気である。治す気のない病気である。
奈良県の山奥、十津川村に来ている。
KAAT『三文オペラ』歌稽古に参加し、3時間ほど歌声を聴いて大満足でKAATを出た。いよいよKAATのホールで演出をする。見慣れたKAATの通用口(楽屋口)が、ちょっと違って見えた。まだ9時と早い時間なので馴染みの中華屋で一杯だけ飲んで上機嫌で店を出て駅へ向かうと、道の真ん中に財布が落ちていた。
ただの日記だ。