
IDRF初日。作品自体はインドネシアで実際に起きた人権活動家の暗殺事件を問うハードボイルドなものだったが、それはさておき。以下、ふと思っただけの、海外で演劇見るたび感じる日本との違い。
開演時間がぐずぐず:
まず、開場時間がいつだかわからない。
開演時間になっても会場オープンしない。
15分くらい押してオープン。特に「大変申し訳ありませんでした」とかもなく、ニコニコ笑って挨拶して、そのままスタート。ずいぶん日本と違うもんだが……。
……これでよくない?
ぼくも主催者なので、めちゃくちゃ時間は気にしていた。それに「5押し」文化が大嫌いなので、いつも定刻にはじめられるよう、制作スタッフとあらゆる工夫をしていた。←とても長い話になるので割愛
なので、これくらいカジュアルなのはいいなーと思ってしまう。
ただこれ、日本とアジアのマインドセットの違いなんだよね。
インドやタイ、アジアの国では、「みんな生きてりゃ人に迷惑かけて当たり前」「少しの迷惑は、許し合おう」という考え方だ。だから、開演が遅れたくらいノープロブレム。僕はインドでバスが14時間遅れたことがあったが、謝られるどころか「これがインドさ」と言われて笑われた。
日本だと、逆だ。「わたし、遅れると困るんです!」「おれは、ちゃんと時間通り来た!」という人が最優先される。だから、「ごめーん遅れちゃった☆」は通用しない。これはもう、どっちがいいとか悪いとかではない。文化とか、民族性の差だ。
僕はいい加減な方なので、アジアみたいに生きたい。
開演間際まで外にいる:
日本だと開場は開演の30分前がデフォですね。
世界各国の平均と比べると、これはだいぶ異常です。
海外でも、30分とか60分前にハウスオープンするところも、あるにはある。ただそれは、よほどロビーがしっかりしていて、そこでワイン飲んだりウイスキー飲んだりできるとこです。
普通の小劇場とかスタジオ公演なら、まぁ15分前でしょう。ほとんどオンタイムなところもある。5分前とか。これには理由がある。大抵、海外の劇場はロビーやエントランスが広いか、公園や広場、カフェに隣接していて待機場所がある。みんなギリまでそこでくつろいでいて、時間になったら「そろそろ入るか」みたいな感じで中に入る。日本人のように「絶対最前列とるぞ!」という人も、いるんだろうけど、僕は海外では一度も見たことがない。まして開場の15分とか30分前から並んでるとかは……。
これは、真似したくてもできない理由があるので、しょうがないよね。日本は待機場所がないから。でも、30分もじーっと、パイプ椅子に座って待っててくれるお客さんを見ると、申し訳ない気持ちになる。「この時間がいいんだよ」という人もいるのは知ってるけど……。
上演中に写真撮りまくる:
「おー、すげー、見せ場だぞ!」
ってなると、みんなスマホ取り出して写真とる(笑)。後ろの人には気を使っているが、割とカジュアルにパシャパシャとる。
※そもそも海外では日本と違い、シャッター音が強制的に出ないので、そこまで迷惑でもないというのもある
日本でも最近「カーテンコールは撮っていいよ」みたいなのが増えてきた。個人的には、うまくルール設定して。もっと広まるといい文化だと思う。撮った写真をひろめてくれたら宣伝にもなってWin-Winだ。ただまあうるせえ事務所が一つあると
なぜこんなカジュアルに、写真なんか撮れるのか?
そもそもみんな、そこまでピリピリ、張り詰めるようにして観ていないんだよね。日本じゃ信じられないが、上演中ふつうに遅れて入ってきて目の前横切っていくし、ちょっと隣の人としゃべるし、パンフレットも見る。
これも、お国柄なんだろう。日本の客席は、異様に左右や前後を気にしている。
だから、笑いの起き方も世界的に見てヘンだ。欧米やアジアでは、みんな気にせずゲラゲラ笑う。
日本ではどうか? みんなが笑っているのを、確認してから笑う。