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カテゴリー: 公演情報

翻訳・演出『エブリ・ブリリアント・シング』

やけにハッピーなチラシ

イギリスの作家ダンカン・マクミランが物した大変珍しい戯曲を翻訳・演出します。これは確かに演劇……なのだが、出演俳優は一人。しかし一人芝居……ではなく獣医や父親、恋人などたくさんの役が出演して、しかもそれらは俳優ではなく観客によって演じられるという。観客参加? ヤバい、寒そう、と普通なら思うだろうけれど、そこがこの作品のすごいところで、非常にスマートかつオシャレに観客をいつの間にか劇の中に「出演」させてしまうのです。

あらすじ(俺が勝手に書いたやつ):
母さんが自殺未遂をしたあの日から、僕はリストを作り始めた。この世の中の、ありとあらゆる素敵なもの、生きていてもいいかなと思わせてくれるものたちのリスト──。リストはやがて100を超え、1000を超え、育っていくが、僕にも大きな変化が起きる。僕は恐れている、自分もいつか母さんのように、自分で自分を傷つけてしまう日が来るのでは? と……。

文責:谷賢一

1月25日から東京芸術劇場で東京公演をやって、そのあと新潟・松本・名古屋・大阪茨木・高知と日本全国をツアーします。これは一つの新しい演劇の形。ぜひ観に来て下さい。

DULL-COLORED POP第21回本公演『マクベス』

原作 ウィリアム・シェイクスピア
翻案・演出 谷賢一
翻訳 松岡和子(ちくま文庫)による

出演者:東谷英人、大原研二、倉橋愛実、宮地洸成、百花亜希(以上DULL-COLORED POP)、淺場万矢(柿喰う客)
劇中音楽: 志磨遼平(ドレスコーズ)

会場:KAAT神奈川芸術劇場大スタジオ

12月
12(木) 19:00~
13(金) 19:00~
14(土) 13:00~、19:00~
15(日) 13:00~
16(月) 19:00~
17(火) 休演日
18(水) 19:00~
19(木) 13:00~、19:00~
20(金) 19:00~
21(土) 13:00~、19:00~
22(日) 13:00~

朝日新聞の書評欄に、書評が掲載されました

朝日新聞の書評欄に、書評を執筆し、掲載されました。一生懸命書きました。

トークイベント「シモキタでフクシマと演劇を思う夜」

戯曲集『福島三部作』の出版を記念して、演劇ジャーナリストの徳永京子さんと演劇ライターの田中大介さんとトークイベントを開催します。徳永さんは演劇記者としては随一の人ですから、とても濃いお話が聞けると思います。気軽な会ですのでどなたでもふらりとご参加お申込み下さい!

【新着イベント】11/27 Wed
谷賢一×徳永京子×田中大介
「シモキタでフクシマと演劇を思う夜」
戯曲『福島三部作』(而立書房)刊行記念
https://t.co/Df0P8DWVos
小劇場や演劇のこれからについて語り合う演劇ナイト!

https://twitter.com/book_and_beer/status/1190145384930131969?s=19

『従軍中のウィトゲンシュタイン』語りえぬことを語る夜

好評発売中の『従軍中のウィトゲンシュタイン(略)』、の、発売を記念して、スペシャルトークイベントがあります。素晴らしい対談相手で今から緊張しています。

『従軍中のウィトゲンシュタイン』(工作舎)の著者、谷賢一さんと、『お砂糖とスパイスと爆発的な何か 不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門』(書肆侃侃房)が好評の北村紗衣さんによる刊行記念トークイベントを開催します。

時は第一次世界大戦。若き日の哲学者ウィトゲンシュタインと、彼を取りまく5人の男たちの生と死をめぐる対話劇。

気鋭の劇作家・演出家の谷賢一さんの戯曲と語り下ろしをまとめた一冊です。

シェイクスピアや舞台芸術史の研究者として多くの演劇を観てきた北村紗衣さんは、舞台『従軍中のウィトゲンシュタイン』をご覧になって、その年のベスト3のひとつに推してくれました。

男だらけの戦場のドラマを、フェミニスト批評家の北村紗衣さんはどう見たのか?

今、この時代にシェイクスピアを上演する意味とは?

演劇人の谷賢一さんと、古典演劇の解釈や上演文化を研究する北村紗衣さんとの対話をぜひお聞きください。

日 時:2019年11月9日(土) 開場18:30/開演19:00
場 所:Readin’ Writin’ BOOK STORE(東京メトロ銀座線田原町駅徒歩2分)
参加費:1,500円

ご参加をご希望の方は、お名前、連絡先を明記のうえ、readinwritin@gmail.comまでお願いします。

http://readinwritin.net/2019/09/20/

書籍『従軍中の若き哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインがブルシーロフ攻勢の夜に弾丸の雨降り注ぐ哨戒塔の上で辿り着いた最後の一行「──およそ語り得るものについては明晰に語られ得る/しかし語り得ぬことについて人は沈黙せねばならない」という言葉により何を殺し何を生きようと祈ったのか? という語り得ずただ示されるのみの事実にまつわる物語』(工作舎)が刊行されました

おそらく日本一長い書籍タイトルじゃないでしょうか。私が執筆した戯曲、『従軍中の若き哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインがブルシーロフ攻勢の夜に弾丸の雨降り注ぐ哨戒塔の上で辿り着いた最後の一行「──およそ語り得るものについては明晰に語られ得る/しかし語り得ぬことについて人は沈黙せねばならない」という言葉により何を殺し何を生きようと祈ったのか? という語り得ずただ示されるのみの事実にまつわる物語』が工作舎さんから書籍として刊行されました。上記Amazonリンクからご購入頂けます。

戯曲集『福島三部作』発売します

すでに劇場の折込チラシで発表になっていますが、通称「福島三部作」、すなわち以下の三作品を一つにまとめた谷賢一の戯曲集が発売になります。刊行は而立書房さんからです。

  • 第一部『1961年:夜に昇る太陽』
  • 第二部『1986年:メビウスの輪』
  • 第三部『2011年:語られたがる言葉たち』

右記の通り劇場限定で予約の申込みを受け付けております。福島三部作を観にいらした際に是非、ご記入の上お帰り下さい。後日担当者からあーだかこーだかしまして、発売と同時にお手元にサインが付いたりあれこれついたりしてお届けする予定です。

この演劇・福島三部作プロジェクトで目標にしていたことの一つに「震災の言葉の記録を後世に残す」というものがあったのですが、それが書籍化という最も理想的な形で成されたことになります。台本なら今までも物販で売っていましたしネット販売も可能ですが、書籍化されるということは、ISBNが振られて国会図書館に納品されて、今後一生、日本国が続く限り受け継がれるということです。本当に嬉しい書籍化です。

他に先行予約だったり特別販売だったり、ありそうでしたらブログで告知します。

追記 発売しました

超個人的・福島三部作プレイガイド

今夏、東京で8/8(木)~28(水)、大阪で8/31(土)~9/2(月)、そして福島で9/7(土)・8(日)と、私の37年間の演劇人生の集大成である通称「福島三部作」が上演されます。取材に2年、執筆に丸1年以上かけた野心作です。三部作ですがそれぞれ独立しており、どれか一つだけ観てもらっても十分面白いので、「どれを観たらいいかわからない」という人のために超個人的に各作品のガイドを書いておこうと思います。

公演情報、あらすじ、タイムテーブルなどは以下のサイトからどうぞ。
http://www.dcpop.org/vol20/

それでは各作品の解説を。一部ネタバレあり。

リーディングシアター『レイモンド・カーヴァーの世界』演出

作:レイモンド・カーヴァー 演出:谷賢一 翻訳:村上春樹

カーヴァーの小説は詩のように美しく、奥行きがある。言葉は極めてシンプルで平易だが、読み進めるうちに行間から溢れるさみしさの深さや広さに読者はすっかり飲み込まれてしまう。こんなに簡単な言葉でこんなに複雑な心情を描けるものかと感動する。どうしようもない男と女の、どうしようもないすれ違いや破綻を描いたこれらの作品群は、人生に疲れたことのある聴き手の心にそっと寄り添うだろう。