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繋がる連想、長崎、福島、ロシア・ウクライナ

今日は午前中嬉しい再会とミーティングがあって、浮かれていたところに旧知の友人の訃報が届き、しばらく心臓の鼓動が止まらなかった。しかし13時から諫早の人たちとのワークショップがあったので、すみませんぶっちゃけ今日は休ませて下さいと喉まで出かけたが、本当に演劇は一期一会でここで会わなければ二度と会えない人もいるのだと思い必死に楽しくワークショップを行った。今回は特に俳優でない人も混じっていたのでとりわけ肯定と承認をテーマにして内容を考えた。演じることは楽しい、しかもそれは無理をすることでも下駄を履くことでも厚化粧をすることでも似合わない服を着ることでもなく、自分のままそこにいて、心を開き、人と繋がる。そして自分にとっては嘘=虚構である台詞や行動を、自分の心と体を使って行う。そういうことを、こういうふうに書くと難しいが、ごくシンプルな簡単なワークを通じてやってもらった。その中で僕は「自分の心に嘘をつくと心が軋む、緊張する、ぎこちなくなる」「だから自分の心の声に耳を傾けることが大切だ」と話したが、今日の僕は非常につらい出来事を隠しながら、ニコニコ笑ってワークショップをやったので、最終的には楽しい時間になったけれども心は軋み続けた。あまりにも疲れたので食事も飲み会もせずに帰らせてもらったが、立ち去りがたく、1時間以上劇場でワークショップ参加者たちと立ち話をした。彼ら彼女らも僕と同じように立ち去り難かったのだろう。その中で長崎の話をたっぷり聞かせてもらった。本当に壮絶な町だ。鎖国と出島、潜伏キリシタン、原爆、これだけでもトピックとして凄まじいのだが、そこに諫早湾干拓事業、雲仙・普賢岳、天草四郎の乱、佐世保米軍基地……。抱え切れない。また来よう長崎。諫早。

「諫早名物といえばうなぎだよ」と言われたので絶滅を危惧しつつうなぎを食べた。同じく地元名物であるくじらも食べた。すごく美味しかったが上記トピックにうなぎとくじらの議論も加わるとなると、本当長崎は、なんてこった、すごい町だな。そこへロシア・ウクライナ情勢の急速な悪化、ドイツ領事館へのミサイル発射に橋の破壊ですか? 戦争拡大の話が繋がってきて、ロシアも北朝鮮も核の使用を云々と聞こえてくる。長崎の地にいてそんな話を聞くのは悪夢だ。耐えられない。どうか全て杞憂でありますように。

午前中のミーティングで「シャンティ」という言葉の意味について教えてもらった。ヒンドゥー語で「平和」という意味で、ヨガなどのワークが終わる際に「シャンティ、シャンティ、シャンティ」と3回唱えるらしい。1回目のシャンティは自分のために。2回目のシャンティは周囲の人のために。3回目のシャンティは、世界に祈りを捧げるために。

シャンティ。シャンティ。シャンティ。from長崎。

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