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カテゴリー: 公演情報

TPAM版・福島三部作、終演しました

最後のカーテンコールを見守る舞台監督・竹井の後ろ姿

TPAM=国際舞台芸術ミーティング in 横浜版、福島三部作再演、全日程ぶじ終了しました。ご来場頂いた皆様、支えて下さった方々、どうもありがとうございました。

約半月で3部作分ぜんぶ思い出し稽古をし、毎日1つ&3日連続で初日を開けて、その後3日連続で3部作連続上演を行う……という狂気のスケジュール。1つ初日が開けてもその10分後には「さぁ、明日の第二部へ飾り替えだ」「場当たり前に確認しておくことは……」とすぐに動き出し、演劇作ってるはずなのにまるでベルトコンベアで流れ作業をしているような、凄まじい日々を送りました。

僕も大変だったけれど、スタッフはもっと大変だったでしょう。照明・音響はシフトを組んで交代しながらやっていたけれど、ずっと全体を統治していた舞台監督竹井&演出部さわちゃんは、10円ハゲの1つや2つ、できていてもおかしくない。彼らは今回時間がないことを見越して、稽古に入る前にすべての役物(演技に関わる小道具や衣裳・セットなど)を用意し、初日からフルスケールで通し稽古ができるように準備してくれていた。こんなことは、よほど規模の大きな商業演劇の現場でもなければあり得ないことだ。

わたし個人的にも、作品との向き合い方が大きく変わった。いい機会を頂いた。実を言うとTPAMの話が決まるまで、福島三部作は当分封印、なるべく触らないようにしよう……とさえ思っていたのだ。

TPAM再演『福島三部作』

以下の通りです。

脚本:PARCO『チョコレートドーナツ』

トラヴィス・ファイン監督、2012年公開の映画『チョコレートドーナツ』が演劇化。演出は宮本亞門。僕は脚本・翻案を担当しました。

原作:トラヴィス・ファイン/ジョージ・アーサー・ブルーム
(トラヴィス・ファイン監督映画「チョコレートドーナツ(ANY DAY NOW)」より

翻案・脚本:谷賢一
訳詞:及川眠子
演出:宮本亞門

期間:2020/12/07 (月) ~ 2021/01/31 (日)

出演:東山紀之、谷原章介、堀部圭亮、八十田勇一、妃海風、まりゑ、大西多摩恵、下総源太朗、エミ・エレオノーラ、矢野デイビット、高橋永、丹下開登(ダブルキャスト)、穴沢裕介、佐々木崇、高木勇次朗、シュート・チェン、米澤拓真、モロ師岡、高畑淳子

https://stage.parco.jp/program/choco/

DULL-COLORED POP『福島三部作』TPAM再演

KAAT『人類史』(作・演出)

来週から私、KAAT神奈川芸術劇場にて『人類史』という作品を上演します。私が作・演出、振付がイスラエル人のエラ・ホチルド、音楽が志磨遼平(ドレスコーズ)! 舞踊・音楽・台詞を駆使して、200万年に渡る人類の歴史を一気に駆け抜けるサーガです。巨匠・堀尾幸男の美術が素晴らしく、 それを齋藤茂男の照明がさらに研ぎ澄ませます。

『人類史』10/23~11/3
https://www.kaat.jp/d/jinruishi

DULL-COLORED POP vol.22『アンチフィクション』

作・演出・出演 谷賢一
2020/7/16(木)~26(日) 計14ステージ@シアター風姿花伝

◎公演概要

作・演出・出演のみならず、照明操作・音響操作などすべて一人で手掛ける、谷賢一による完全一人芝居。たった一人が繰り広げる演劇のめくるめく世界をお楽しみ下さい。

――作家は模索していた、今の時代にどんな物語が可能なのか? コロナ禍の中、演劇は一体どんな物語を生きるべきか? 劇場とはどうあるべきか? 作家・谷賢一自身の葛藤をそのまま剥き出しにして舞台上に乗せる“アンチフィクション”演劇。
「ここで起こることはすべて本当です」

谷賢一、岸田國士賞・鶴屋南北賞ダブル受賞後、初の新作。劇場での生上演の他、オンライン配信も実現! 客席数に「とても」限りがありますので(当初予定の半数です)、お早めのご予約をお願いします。

◎出演者・スタッフ

作・演出・出演・照明操作・音響操作:谷賢一

舞台監督:竹井祐樹 照明:松本大介 音響:佐藤こうじ 映像:松澤延拓 制作:德永のぞみ 制作協力:三坂恵美(Booster)

而立書房より戯曲集『演劇』が発売されました

而立書房より戯曲集『演劇』が発売されました。表題作であるDULL-COLORED POP vol.17『演劇』の他に、同時期に「傑作短篇集」として上演した『全肯定少女ゆめあ』『エリクシールの味わい』が収録されています。また巻末には私の演劇論『演劇とは何か、どう生きるべきか』が収録されています。

『福島三部作(「1961年:夜に昇る太陽」「1986年:メビウスの輪」「2011年:語られたがる言葉たち」)』が第64回岸田國士戯曲賞を受賞しました

先般、第23回鶴屋南北戯曲賞を受賞しただけで僕としては十二分に報われた気持ちでいましたが、これに続くかのように『福島三部作(「1961年:夜に昇る太陽」「1986年:メビウスの輪」「2011年:語られたがる言葉たち」)』が、第64回岸田國士戯曲賞を受賞しました。

朝日新聞出版の月刊誌『Journalism』2020年2月号「特集 原発と民主主義」に寄稿しました

翻訳・演出『エブリ・ブリリアント・シング』

やけにハッピーなチラシ

イギリスの作家ダンカン・マクミランが物した大変珍しい戯曲を翻訳・演出します。これは確かに演劇……なのだが、出演俳優は一人。しかし一人芝居……ではなく獣医や父親、恋人などたくさんの役が出演して、しかもそれらは俳優ではなく観客によって演じられるという。観客参加? ヤバい、寒そう、と普通なら思うだろうけれど、そこがこの作品のすごいところで、非常にスマートかつオシャレに観客をいつの間にか劇の中に「出演」させてしまうのです。

あらすじ(俺が勝手に書いたやつ):
母さんが自殺未遂をしたあの日から、僕はリストを作り始めた。この世の中の、ありとあらゆる素敵なもの、生きていてもいいかなと思わせてくれるものたちのリスト──。リストはやがて100を超え、1000を超え、育っていくが、僕にも大きな変化が起きる。僕は恐れている、自分もいつか母さんのように、自分で自分を傷つけてしまう日が来るのでは? と……。

文責:谷賢一

1月25日から東京芸術劇場で東京公演をやって、そのあと新潟・松本・名古屋・大阪茨木・高知と日本全国をツアーします。これは一つの新しい演劇の形。ぜひ観に来て下さい。