"読書"
最近読んだ本 / 江國香織『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』 / 北村明子『だから演劇は面白い!』 / 夏目房之介『手塚治虫の冒険』 / 花村萬月『ゲルマニウムの夜』 / 芥川龍之介の墓参り / 鳥居みゆき『夜にはずっと深い夜を』 / 木下順二訳『リチャード三世』 / 架神恭介・辰巳一世『よいこの君主論』 / 今日買った本メモ / リディア・ポストマ絵、ウィルヘルム・菊江訳『グリム童話集』(西村書店) / 竹内一正『スティーブ・ジョブズ 人を動かす神』 / 村上龍『置き去りにされる人びと―すべての男は消耗品である。〈Vol.7〉』 / 田辺聖子『源氏がたり(1)』 / 松岡和子訳『タイタス・アンドロニカス』 / 中田耕治著『ブランヴィリエ侯爵夫人』 / 大槻ケンヂ『のほほん人間革命』 / ジャック・ケッチャム『オフシーズン』 / お悔やみ:ノンタンの作者・キヨノサチコさん / 武者小路実篤『友情』 / ジャック・ケッチャム『閉店時間』 / 舞城王太郎『阿修羅ガール』 / 金原ひとみ『AMEBIC』 / 『詩学』メモ / 村上龍『料理小説集』 / ちくま学芸文庫『デリダ』 / 円谷幸吉の遺書に感動した / パウロ・コエーリョ『ピエドラ川のほとりで私は泣いた』 / 北区立中央図書館が新設で親切で綺麗でお洒落で素晴らしい件 / パウロ・コエーリョ『悪魔とプリン嬢』 / 古川日出男『gift』 / 最近読んだ本:名言集3つ / サン=テグジュペリ『星の王子さま』 / 永井均『<子ども>のための哲学』 / パウロ・コエーリョ『11分間』 / 松岡陽子マックレイン『漱石夫妻 愛のかたち』 / 夏目漱石『門』 / 夏目漱石『道草』 / 夏目漱石『夢十夜 他二篇』 / 江戸東京博物館・東北大学編集『文豪・夏目漱石 そのこころとまなざし』 / 新潮日本文学アルバム2『夏目漱石』 / 夏目漱石『こころ』 / 佐藤雅彦×竹中平蔵『経済ってそういうことだったのか会議』 / 石川文康『そば打ちの哲学』(ちくま新書) / 山崎努『俳優のノート―凄烈な役作りの記録』 / サイモン・シン『フェルマーの最終定理』 / 桜井亜美『イノセントワールド』 / 今日Amazonで買った本 / 寺山修司『サザエさんの性生活』 / David Auburn "Proof" / イプセン『幽霊』 / イプセン『ヘッダ・ガーブレル』 / 浅井健一『Jet Milk Hill to Sherbet Street』 / とんぼの本『やさしい「禅」入門』 / 劇団ひとり『陰日向に咲く』 / よしもとばなな『デッドエンドの思い出』 / アニエール・セルカン『宇宙エレベーター』 / アニリール・セルカン『タイムマシン』 / 渋澤龍彦『女のエピソード』 / みうらじゅん『アイデン&ティティ』 / パウロ・コエーリョ『アルケミスト―夢を旅した少年』 / トーベ・ヤンソン『たのしいムーミン一家』 / 野田正彰『犯罪と精神医療―クライシス・コールに応えたか』 / 大平健『顔をなくした女―〈わたし〉探しの精神病理』 / 中谷陽二『精神鑑定の事件史―犯罪は何を語るか』 / 熊木徹夫『精神科医になる―患者を“わかる”ということ』 / 大平健『診療室にきた赤ずきん―物語療法の世界』 / B.トポルコフ著『稽古場のスタニスラフスキー』 / ジーン・ベネディティ『演技-創造の実際』 / ジーン・ベネディティ著『スタニスラフスキー伝 1863‐1938』 / 中島らも『心が雨漏りする日には』 / 『DSM‐IV ケースブック』 / 日垣隆『そして殺人者は野に放たれる』 / ダン・ブラウン著『ダ・ヴィンチ・コード』 / 桜庭一樹『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』 / 野村進『救急精神病棟』 / 大島力監修『もう一度学びたい聖書』 / 平安寿子『あなたにもできる悪いこと』 / 桜庭一樹『少女七竈と七人の可愛そうな大人』 / 羽海野チカ『ハチミツとクローバー』 / ジャック・ケッチャム『老人と犬』 / 漫画:小畑健/原作:大場つぐみ『DEATH NOTE』 / フランツ・カフカ『失踪者』 / 古川日出男『ベルカ、吠えないのか?』 / スティーブン・レベンクロン著『CUTTING―リストカットする少女たち』 / ジャッキー・フレンチ著『ヒットラーのむすめ』 / ほしよりこ『きょうの猫村さん』 / 図書館横断検索 / 池上嘉彦『記号論への招待』 / ジャック・ケッチャム『隣の家の少女』 / 読書速度測定 / 石田衣良『池袋ウエストゲートパーク』 / アベ・プレヴォー『マノン・レスコー』 / J.R.R.トールキン『サンタ・クロースからの手紙』 / 矢沢あい『NANA 14巻』 / 尾田栄一郎『ONE PIECE』 / 朝倉摂のステージ・ワーク 1991‐2002 / あだち充『タッチ』 / 三島由紀夫『潮騒』 / 松岡和子著『すべての季節のシェイクスピア』 / 内田勝利著『中古パーツで組み立てる1万円自作パソコン』 / 春日武彦『17歳という病』 / 松尾スズキ『この日本人に学びたい』 / 草下シンヤ『裏のハローワーク』 / 村上龍『KYOKO』 / アンドレ・ジッド『田園交響楽』 / ダリオ・フォー『Accidental Death of an Anarchist』、ほか / ドライデン『All for Love』 / 原文で読むシェイクスピア『Antony and Cleopatra』 / A. C. Bradley『Shakespearean Tragedy』 / ジョルジュ・サンド『アンヂアナ』 / ポール・オースター『The New York Trilogy』 / 矢沢あい『ご近所物語』『NANA』 / 村上春樹『Sputnik Sweetheart』 / デレク・ハートフィールドについて / 村上春樹『風の歌を聴け』 / 俺の読書遍歴 / 村上春樹『羊をめぐる冒険』 / アントナン・アルトー『Theatre and Its Double』 / デビッド・ヘアー『Stuff Happens』 / ジョン・オズボーン『Look Back in Anger』 / ジョン・マグラー『Good Night Out』 / J.B.プリーストリー『An Inspector Calls』 / マーク・レイブンヒル『Shopping and Fucking』 / サラ・ケイン『Blasted & Phaedre's Love』 / エミリー・ブロンテ『嵐が丘』(新潮文庫) / カフカとプラハ / ミニ画集 "Aubrey Beardsley" / ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』 / 一行だけ読んで書く読書感想文 『銀河鉄道の夜』 / 現代日本文学館『芥川龍之介』 / 現代日本文学館『太宰治』 / "Shakespeare on Stage"より / 太宰治『新ハムレット』 / シェイクスピア 『Romeo and Juliet』 / 漫画『新巨人の星』 / ジャック・リチャードソン『放蕩息子』 / カミュ『誤解』 / サルトル『蝿』 / 安部公房『箱男』(新潮文庫) / 『チェーホフ全集 11・14巻』(中央公論社) / 『岸田國士全集1・3巻』 / 読んでみた - 金原ひとみ『蛇にピアス』 / 第130回芥川賞、若手女流作家二人が受賞 / トップにもどる
2009年11月17日
2009年11月13日
江國香織『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』
江國香織の本は多分2冊、直木賞を受賞した短編作集『号泣する準備はできていた』と、いわさきちひろのイラストが美しく江國香織の児童文学者としての一面をきらり覗かせる『パンプルムース!』の2冊を読んで、「江國香織って何つーか俗っぽいっつーかいけすかないっつーかポピュラー過ぎて逆にダサいっつーか欲求不満のOLだけ読んでればみたいな作家だよなぁ」というとんでもない先入観を持ってこれに当たり、まさに背負い投げか巴投げ、その優しくたおやかな筆致と裏腹に描き出すアイロニーとペーソスに満ちた世界観にうっとりしたものだった。
で、この一作、『泳ぎのに、安全でも適切でもありません』も、傑作であった。不適切で甘美な恋愛模様×10。一作品あたり平均20~30ページだから、誰でも気軽に読める、そして、たぶん誰でも「これは私だ」と思ってしまう作品が見つかる、便利な作品である。オフィスや応接室に気取ってかける絵画のような気障っぽさはないけれど、ペーパー・ウェイトとかビニール袋とかキッチンペーパーとか、あると生活が潤う、それでいて主張しないさりげない作品たち。とても短い切り取りだけど、どれも的確に人生を切り取っていて、驚く。
2009年11月12日
北村明子『だから演劇は面白い!』
「夢の遊眠社」の俳優マネジメントおよび制作からスタートし、シス・カンパニーを創設。野田秀樹作品を手掛けた後もシアターコクーンや世田谷パブリックシアターなどで満員御礼・札止め状態をかます人気公演を年に3本もプロデュースしているという北村明子さんの「仕事術」。サブタイトルは、「『好き』をビジネスに変えたプロデューサーの仕事力」。
驚くべきポジティヴ・シンキングと、驚くべき自信。「自分が面白いと思うもの」を「一生懸命やってたら」「結果は必ずついてくる」、だから「私はお金のために演劇をやらない」けど「黒字化はやりたいことを続けるために当然」。特に劇団主宰者・制作者にお勧めだけれど、演劇やってる人間なら読んでおいて損はないと思う。読みやすい文体で、分量もそれほど多くないのでさらりと読める。
2009年11月09日
夏目房之介『手塚治虫の冒険』
漫画コラムニスト・夏目房之介氏の出世作にして代表作。漫画の神さま・手塚治虫の作品が、どう生まれ、どう変化していったか、テーマや内容といった「解釈」ではなく、コマ割りや線描などの「表現」を通して追っていく、というもの。手塚治虫を語ると、戦後の漫画史が見えてくる。漫画史が見えてくると、日本社会の変化が見えてくる。実に素晴らしい評論だった。手塚治虫ファンじゃなくても、漫画に興味がある人に大変おすすめ。
2009年11月07日
花村萬月『ゲルマニウムの夜』
古本屋で100円だったので買ったが、きっちり1,000円分以上楽しんだ。花村萬月氏の作品は初めて読んだけれど,相性よさそう。文章から匂いがする。内容は結構グロテスクだけど、好きすぎて殺しちゃうみたいな切なさがあって、豚が殴り殺されたり障害者がぶん殴られたりするけれど、スイート。続きが読みたいな。
2009年10月20日
芥川龍之介の墓参り
所用で巣鴨まで足を伸ばす機会があったので、前々から念願していた芥川龍之介の墓参りに行ってきた。1892年(明治25年)3月1日 - 1927年(昭和2年)7月24日。墓地は巣鴨駅から歩いて十五分ほど、染井霊園の中にある慈眼寺というお寺に、芥川のお墓はあった。
2009年09月20日
鳥居みゆき『夜にはずっと深い夜を』
鳥居みゆきならやってくれるだろう、と思って購入したが、駄目だった。超短編と言っていい内容なので、あまりにもさらっと読めるが、文学作品としては読めない。どの作品も死をテーマに書かれていて、鳥居みゆきのネジが外れた感じは楽しめるものの、コントのネタにするのがせいぜいという程度のえぐり方。一人称作品が多いんだが、もっとタガの外れた気違いさを見せてくれれば読めたのに。いろんな角度から死を扱っている、それは面白いんだけど、一つのテーマをもっと掘り下げて書いて欲しかった。
装丁およびページのデザインがとても素敵。真っ黒い背景に真っ白い文字。そこは評価できる。あと、文学じゃなくてナンセンス・ジョークとして読むのもなかなか楽しめるかもしれない。
2009年06月13日
木下順二訳『リチャード三世』
DULL-COLORED POP次回公演『マリー・ド・ブランヴィリエ侯爵夫人』は、大きく現代口語演劇へハンドルを切りつつあるこのご時世に、あえて逆方向にどれだけハンドルを切れるかやってみる、言葉の芸術としての演劇の可能性をへっぽこ三文文士がどこまで戦えるか頑張ってみる、みたいな挑戦の場でもあるので、シェイクスピアやラシーヌやギリシャ悲劇を読むようにしている。
で、『リチャード三世』を再読したので、感想を書き散らしておく。
2009年05月30日
架神恭介・辰巳一世『よいこの君主論』
Amazonのおかげでほとんど書店へ足を運ぶことがなくなったが、例外的によく行く本屋がいくつかある。新宿だったらジュンク堂。売り場面積が広く、演劇関係書や児童文学のコーナーが広いのがいいし、立ち読みならぬ座り読みを容認している懐の広さが良い。もう一つが渋谷PARCO地下にあるLIBROおよび洋書ロゴス。渋谷の中心地にありながら洋書や画集がふんだんに置いてあり、かつ店員のオススメ本のセンスが非常にいい。ベストセラーランキングのパクリみたいなオススメコーナーはどこにでもあるが、ここの本屋は店員の意地とプライドと愛を感じる。
そこで今日発見したのがこれ。本屋へ行く最大のメリットは、こういう予期せぬ出会いである。絶対検索しないもん、こんなの。小学校でクラスの覇王を目指し権謀術数をひらめかせる子どもたちを通して、ニコラ・マキャベリの名著『君主論』を紹介しよう、という、頭のいかれた一冊。素晴らしく面白かった。
2009年05月25日
2009年05月22日
リディア・ポストマ絵、ウィルヘルム・菊江訳『グリム童話集』(西村書店)
新宿ジュンク堂書店にて衝動買い。子ども向けに翻案されちゃう前の、名状し得ない不穏さを含むグリム童話の原型をとどめる文章に、怪しくも美麗なイラストがフルカラーで踊る魔法のような一冊。プレゼント用だが買って良かった。
2009年04月11日
竹内一正『スティーブ・ジョブズ 人を動かす神』
駅のキオスクで購入。二時間くらいで読めちゃった。
アップル社の創設者であり、マッキントッシュやiMac・iPodの生みの親、それだけならずピクサー社やNextSTEP社の社長でもあったりした、ビル・ゲイツの永遠のライバル:スティーブ・ジョブズにリーダーシップ論を学ぼう、みたいな内容が骨子。
2009年02月27日
村上龍『置き去りにされる人びと―すべての男は消耗品である。〈Vol.7〉』
横浜は白楽まで行くことになったので、新宿駅構内の本屋で購入。行き帰りでばっちり読破。短いながら密な読書体験。
2009年02月25日
2009年01月22日
2009年01月07日
大槻ケンヂ『のほほん人間革命』
Windowsの再インストール&セットアップにかかる気の遠くなるような時間(もう六時間くらい経ったぞ、フォーマットに何時間かかるんだ)の片手間に本を読もうと思ったけれど、五分おきくらいにキーボード叩かなきゃいけねーから今読んでいる二冊((再読の『反解釈』といただきものの『サド侯爵の生涯』は読めない。集中力が足りない。で、積ん読棚にあった古本屋100円のこいつを手にとって読んだんだが、えらい面白い。
2009年01月02日
ジャック・ケッチャム『オフシーズン』
家の電話線抜いて携帯も電池ごと抜いて、誰にも邪魔されないうっとりした午後に、ゆったりと読書! 正月でもなけりゃやれないんだからね。さて、じゃあどの本を読もう、と積ん読専用本棚を眺めていたら、ジャック・ケッチャムの出世作であり彼の代表作の一つとされている『オフシーズン』があった! 買ってたんだな〜、これ。忘れてた。
グロテスクな猟奇表現は後発の作品に勝るとも劣らないおぞましさを持っているが、「救いのなさ」に関しては飛び抜けている。希望を抹殺するような筆致。すさまじい。正月に読む本じゃねーがな。以下ためらうことなく盛大にネタバレ。
2008年12月09日
お悔やみ:ノンタンの作者・キヨノサチコさん
mixiニュースで知ったのだが、ノンタンの作者・キヨノサチコさんが亡くなられたそうです。
「彼女の死は「私がいなくなっても、ノンタンは元気に生き続けるから」という本人の希望で伏せられたため、2008年12月にマスメディアによって伝えられるまでまで明らかにならなかった。」
(キヨノサチコ - Wikipediaより)
「ノンタン、ノンタン、おねしょでしょん!」
今でも覚えてるよ、このフレーズ…。本当に世界を豊かに、優しくしているのは、こういう人の地道で誠実な活動なんだと思うんだ。キヨノサチコさん、素晴らしい絵本をありがとうございました。
2008年12月08日
武者小路実篤『友情』
以前古本屋で買っといた一冊。電車の行き帰り、二時間弱くらいで読めちゃったが、至福の時を味わった。昭和の大文豪が描いた、超甘酸っぱい恋愛小説。あんまりややこしく解説とかしない方がいいよ、こういうのは。とにかく若い奴読むといい。
2008年12月05日
ジャック・ケッチャム『閉店時間』
僕にとってのジャック・ケッチャムは、もはやシェイクスピアやカフカや芥川龍之介と同じくらい、自分にとって重要な作家になっているのかもしれない。
猟奇的で残虐でグロテスクで悲観的で、でもどこまでもヒューマニティーを感じるアメリカの作家、ジャック・ケッチャムの邦訳最新作。全部で四つの短編が収録されているが、短編とは言えどれも読み応え感ぎっしり。
2008年12月02日
舞城王太郎『阿修羅ガール』
気がつきゃ世の中あちこちで舞城・舞城・舞城、舞城=文学のメシア、猫も杓子も王太郎、みたいな流れだからさ、一冊買って読んでみたんだ。三島由紀夫賞を受賞したという本作。
さっき書いた『AMEBIC』もそうだが、本当に現代文学は読みやすいなぁ。
金原ひとみ『AMEBIC』
『蛇にピアス』『アッシュベイビー』に続いて三作目。僕はかなりこの作家を評価しているのだが、これは、評価が渋い。というより、正直に言えば、退屈してしまった。
2008年11月18日
2008年11月10日
村上龍『料理小説集』
「へー、村上龍とか好きなんだ?」
とか言われそうだが、馬鹿野郎、好きである。恥ずかしながら、文学の目覚めは『コインロッカー・ベイビーズ』だコノヤロウ。ずいぶん手垢にまみれた感もあるが、未だに好きだよ。
元は古本屋で100円だったから積読しといたんだけど、源氏やら何やらに疲れたので、電車の中での気分転換に…と思って手に取った。さすがの読みやすさ、現代口語小説! 二時間くらいで読了。
2008年10月29日
2008年10月28日
2008年09月12日
パウロ・コエーリョ『ピエドラ川のほとりで私は泣いた』
あまり、コエーリョらしくなくって今一つ楽しめなかった一冊。内容はまるでコエーリョらしいんだ。でも、書き方、筋立ての仕方、構成の仕方、見せ方、そういう職業作家としてのパウロ・コエーリョの、ともすれば主題と比すれば過剰過ぎると言ってもいいサーヴィス精神が感じられず、何だか野暮ったく感じた。耄碌した印象だが、別に時系列で作品を見ているわけではない。
だが、
分裂した個人は、尊厳を持って人生に相対することはできないのだ。(p125)
こういう一言に出会えるというだけで、読むに値する作家だし、結局のところ、この本も、ほぼノンストップで読み切ってしまったのだ。今の俺がそういう贅沢な読書体験ができる数少ない作家であるパウロ・コエーリョ。大好きです。尊敬してます。
2008年07月21日
北区立中央図書館が新設で親切で綺麗でお洒落で素晴らしい件
ちょっとマイナーな本を借りようとして、図書館横断検索を使って都下の図書館を調べたら、北区中央図書館というとこに蔵書されていることがわかった。JR王子駅から歩いて15分くらい。まぁ王子は行きなれているし、来週もreset-Nで行くだろうからここに決めた! と思い、行って来たんだが、これがまぁえらい親切で綺麗でお洒落で素晴らしい図書館でした。
2008年04月21日
パウロ・コエーリョ『悪魔とプリン嬢』
毎日の稽古とプランニングと打ち合わせに疲れた自分へのご褒美。コップ一杯の日曜日は無理なので、せめてしずく一滴の日曜日を飲み干したい。読むという行為は自発的な思考力を奪う、とか何とか、確かキルケゴールが書いていたが、だからこそ読みたい。何も考えずに読書の愉楽と光悦に身を浸したい。そんなときに信頼できるコンテンポラリーの作家はもう、パエロ・コエーリョくらいしかいないのかもしれない。
ある閉鎖的な村に一人の異邦人が現れる。彼の提案するゲームは実に単純で、一週間以内に一人の村人の遺体が村の広場に晒されたら、11個の純金を村に与えよう、というもの。過疎と疲弊が募るこの小さな村に、あっという間に活気と贅沢をもたらすのに十分なだけの値打ちを持つものだ。そして村人同士の心理ゲームが始まる、というもの。
2008年04月15日
古川日出男『gift』
「小説家」ではなく「詩人」と呼べそうな作家は現代において非常に少ないが、古川日出男は間違いなく「詩人」の一派である。この超短編集『gift』には、全部で20の短編が収められている。
最近読んだ本:名言集3つ
次の芝居の参考にするため、名言集をいくつか読んでみた。ネットにも名言集の類は多く、プラス、Wikiquoteなんかも使えばかなりの数が収集できるのは間違いないのだが、くちゃくちゃにしわがれていくA4サイズのプリントアウトではなく、永遠に本棚に収まっていられる本の形できちんと購入。本にだけは金を惜しんではならない。
2008年04月11日
サン=テグジュペリ『星の王子さま』
次の芝居の参考にしようと思って買った。ところでこの本、小さい頃うちのガキ用本棚にもあったのだが、そのときは何か表紙が怖いと思って読まなかった。今見るとヘタウマなほんわかさが出ていて実にいい絵なのだが。
永井均『<子ども>のための哲学』
自分は最近、「考え抜く」ということに対して最近とんと勇気を失い、功利主義的な立ち回りに慣れて来たがために、すっかり闘争心というものを見失ってしまったような気がしていた。「それもありかな」「これでいいじゃん」みたいな。たいへん大人になったと思う。そして、それは作家にとって、心臓を抜かれるような喪失なのだ。
別のことを調べようと思って購入した本なのだが、上に述べたような弱気な自分を吹き飛ばすような勇気をもらった。
2008年04月09日
パウロ・コエーリョ『11分間』
次のページが読みたくて読みたくてたまらない。電車の中はもちろん、駅の階段を上りながらも読み耽った。パウロ・コエーリョにハズレはないが、この一冊もまたそうだった。
ブラジルの片田舎に生まれた普通の女の子が、普通に恋して普通に結婚する生活を夢見ながら、いつの間にかスイスで娼婦になってしまうお話。セックスの問題を、パウロ・コエーリョならではの求道的姿勢から崇高に追求し描いた見事な小説。
2008年01月26日
2008年01月24日
夏目漱石『門』
『三四郎』『それから』に続く、前期三部作の最終作。
内容(「BOOK」データベースより)
「誠の愛」ゆえに社会の片隅に押しやられた宗助とお米は、罪の重荷にひしがれながら背をかがめるようにひっそりと生きている。宗助は「心の実質」が太くなるものを欲して参禅するが悟れない。これは求道者としての漱石じしんの反映である。三部作の終篇であると同時に晩年における一連の作の序曲をなしている。
2008年01月20日
夏目漱石『夢十夜 他二篇』
内容(「BOOK」データベースより)
漱石には小品とよばれる一群の短篇がある。小品とはいうがその存在は大きく、戦後の漱石論は『夢十夜』の読み直しから始まったとさえ言われる。ここには荒涼たる孤独に生きた漱石の最暗部が濃密に形象化されている。
『夢十夜』『文長』『永日小品』の三作を収録。三作、と言っても、『夢十夜』は短編×10みたいな作品だし、『永日小品』も2.5ページ分くらいの短編をぎっしり詰めたものだから、さしづめ夏目漱石短編集と言ったところ。
2008年01月12日
江戸東京博物館・東北大学編集『文豪・夏目漱石 そのこころとまなざし』
何か昨年やってたらしい江戸東京博物館での展示に即した公式ガイドブック、という体裁をとっているが、資料写真つきの評伝として素晴らしい出来。紀伊国屋とジュンク堂で探した限りでは、漱石の作家研究のための資料としてはベストだった。文章も写真もコラムも豊富で飽きさせず、漱石の人生の全体像をきちんと俯瞰させてくれる。いい買い物をした。満足。
新潮日本文学アルバム2『夏目漱石』
漱石の人生を豊富な写真と解説を交えて探る一冊。作品研究としても作家研究としてもさらりとしたもので、突っ込んだ豊穣さはないが、カラー写真も多く気軽に読める一冊。つか、一時間くらいで読めてしまった。
夏目漱石『こころ』
ふとしたことから、漱石作品を片っ端から読み返してみようという心持ちになった。漱石の代表作はほとんど高校生の頃に読破している。「こころ」も例外ではない。教科書に載っており、「こころ」を題材に勝手に何か研究発表をやれ、という授業があったのを覚えている。ということは、実に十年ぶりの再読になる。
内容(「BOOK」データベースより)
……鎌倉の海岸で出会った“先生”という主人公の不思議な魅力にとりつかれた学生の眼から間接的に主人公が描かれる前半と、後半の主人公の告白体との対照が効果的で、“我執”の主題を抑制された透明な文体で展開した後期三部作の終局をなす秀作である。
2008年01月03日
佐藤雅彦×竹中平蔵『経済ってそういうことだったのか会議』
知人の激賞・絶賛に押されて手に取ったが、確かにこれは面白い。「ポリンキー」「バザールでござーる」「だんご三兄弟」などを生んだメディアクリエーター・佐藤雅彦氏と、泣く子も黙る小泉経済改革の立役者・竹中平蔵氏による、「経済」=「共同体のあり方」に関する対談集。
章立て:
第1章 お金の正体 … 貨幣と信用
第2章 経済のあやしい主役 … 株の話
第3章 払うのか 取られるのか … 税金の話
第4章 なにがアメリカをそうさせる … アメリカ経済
第5章 お金が国境をなくす … 円・ドル・ユーロ
第6章 強いアジア、弱いアジア … アジア経済の裏表
第7章 いまを取るか、未来を取るか … 投資と消費
第8章 お金儲けはクリエイティブな仕事 … 起業とビジネス
第9章 人間とは「労働力」なのか … 労働と失業
終章 競争か共存か
会議を終えて
会議 その後
2007年11月21日
2007年08月09日
山崎努『俳優のノート―凄烈な役作りの記録』
人から借りて読み始めた。黒澤映画からテレビドラマ、さらには劇場でのシェイクスピア俳優としても有名な、山崎努氏の芸談である。芸談、というより日誌に近い。新国立劇場の柿落とし公演の一つとして準備された、鵜山仁演出『リア王』の準備と稽古と本番の記録である。
いつもの癖で、付箋を貼りながら読んでいったら、貼った付箋の総数が100枚以上になってしまった。2~3ページに一枚の割合である。演劇論としても面白いし、いかに俳優が熾烈な課題を己に課しているのか、いや、本物のプロフェッショナルはここまでやるのだ、ということが、無垢ながら流麗な文体で綴られている。すべての演出家と俳優に読んでもらいたい一冊。
サイモン・シン『フェルマーの最終定理』
先だって、David Auburn の "Proof" という戯曲を翻訳しました。来週月曜から王子小劇場で行われる「おやつの時間堂」という企画公演で使って頂く運びです。
David Auburn の "Proof" は、ある天才数学者とその娘を描いたお話。死去したその老研究者の書斎から発見された「ある証明」を劇作上の小道具として使っており、数学にまつわる興味深いエピソードが様々な形でプロットに咀嚼されており、実に巧妙。
で、演出を担当される黒澤世莉氏が、「数学の話を演出する以上、数学について少しは勉強しなければ」と考えてこの本を購入されました。『フェルマーの最終定理』。借りたので読んだよ。全編を通して数学についてしか書いていないはずなのに、ページを繰る手が止まらないほどスリリングで疾走感があってドラマチックな名著。
2007年07月25日
桜井亜美『イノセントワールド』
著者のデビュー作。この人、どうやってデビューしたんだろ? エピローグに当たる文章では「ミヤダイ」なる人物に薦められて自分のことを小説にすることにした、とあるが、実際に出版を勧めたのは宮台真司だったみたいだし、小説のカバーデザインは今をときめく蜷川実花。随分恵まれたデビュー作だよね。
しかし才能は本物である。
今日Amazonで買った本
よく「ブログ見てるんですが、たくさん本読みますね」と言われるが、実際にはブログに書いているものの数倍読んでいる。いちいちレビューを書く気がしないものや、飛ばし読みをしたものはブログの記事にはしないし、面白かったけどレビュー書くの忘れちゃってそのまんま、という本もかなりある。
最近、DCPOP次回作("Cesiumberry Jam"というタイトルになりました)の取材のためにある分野の本を乱読しているのだけれど、それがどいつもことごとく凹む内容なので、気晴らしにとあれこれ本を注文した。Amazonはこういう衝動買い気分のときにあっさり買い物できて便利ですね。クレジットカードは母親のものだからマネーの面でも問題ない。
(※実際は、明細書が来た時点で払ってますよ、ちゃんと)
で、今日買った本とか、以前買ったけどまだ読めてない本とか。
2007年07月19日
寺山修司『サザエさんの性生活』
寺山修司は常人からすると馬鹿馬鹿しいと思えるようなことを真剣・全力で考察していたりして時々ふと、「馬鹿だなぁ」と思う。それはもちろん畏敬という意味だが。全力で馬鹿をやる奴は常に時代のトップランナー足り得る資格を持つ。前に「この先、野球よりサッカーが人気が出て来るのは当然。球が大きい方に男は惹かれる」とかも書いてたなぁ。
そんな寺山に「サザエさんの性生活」というエッセイがあるらしい(笑)。筑摩書房『寺山修司』に収録されている模様。
2007年06月26日
David Auburn "Proof"
久々の英語読書。やばい電子辞書が手元にない、と思ったが、意外とノー辞書で読めた。まだそれくらいの英語力はあんのかな。ってことはどんどんペーパーバックとか読めるんだな。
David Auburnはアメリカはシカゴ生まれの劇作家。ジュリアード音楽院の劇作コースで学んだ後、オフ・ブロードウェイでスタートし、2000年にこの作品でトニー賞とピューリッツァー賞をとりやがった新進気鋭のシカゴ野郎。あとはよく知らん。この Proof は、日本でも『Proof/証明』としてひょうご舞台芸術とかで上演されてるぽい(参考: 現代演劇上演記録 検索結果一覧)。
2007年05月24日
イプセン『幽霊』
昨日読んだ『ヘッダ・ガーブレル』と同様、Amazonで注文してさくっと読んだ。性病と因襲の問題を中心に据えた、イプセンの自然主義的・家庭劇。全三幕。
出版社/著者からの内容紹介
愛のない結婚を否定しつつも,因襲的な観念に縛られて放縦な夫のもとに留まり,家名を守るため偽善に終始してきたアルヴィング夫人.夫の偽りの名誉を讃える記念式典を前に,可愛い一人息子のオスヴァルも帰ってくるが,因襲の幽霊がふたたび夫人の前にあらわれる.ギリシャ悲劇に比せられるべきイプセンの傑作.
2007年05月23日
イプセン『ヘッダ・ガーブレル』
次回「本読み会」の課題図書に指定されたので、数年ぶりのイプセン再読。実は未読だった『ヘッダ・ガーブレル』。最も上演回数が多いイプセン作品の一つとされる、中期の傑作。
出版社/著者からの内容紹介
ガーブレル将軍の娘ヘッダは美しく魅力的な婦人.暇で退屈だけれど自分では何をしたらいいのか分らない.そして何もしない.でも他人の成功には平静でいられない.強そうで臆病,望みが高いが平凡,気位が高いくせ嫉妬深い,複雑で矛盾した性格のヒロイン.1891年の初演以来,各国女優の意欲をそそる役柄の一つとなった.
2007年05月22日
浅井健一『Jet Milk Hill to Sherbet Street』
Blenkey Jet City 解散後、SHERBETS、AJICO、JUDEなどで感傷性と暴力性が同居する独自の世界をぶちまけ続けているロックンローラー、ベンジーこと浅井健一。まだ生きてるアーティストの中では一番好き。俺の血はそいつで出来ている。
そのベンジーの「画集」が出たので買ってしまった。もう一度書くが、「画集」である。ファンの間ではベンジーが絵にも奇才を発揮していることはおなじみなのだが、あまり一般には知られていないかも。あれだ、『HERLEM JETS』のジャケットの絵とか彼。
4800円、手痛い出費ながら、200~300ページはあるボリュームと、クオリティの高さにパーフェクトな満足。まるでベンジーの脳内を覗き込んでいるような興奮。中身をちらちらと紹介するよ。
2007年05月16日
とんぼの本『やさしい「禅」入門』
以前 d-labo でふと手にとって激しく心惹かれ、ISBNを控えておいた本。Amazon図書券が手に入ったので買ってみた。
禅! 高校生の頃ヘルマン・ヘッセと日本史の川端先生の影響で(←笑)仏教思想に一時期ハマったことがあり、いつかは一度密教修行か座禅修行はせねばなるまいと思っていたのだが、とりあえず手軽にできる座禅について詳しく書いてあったので購入。
2007年05月14日
劇団ひとり『陰日向に咲く』
タレント本などすべて焚書にしてしまえ。ただしこの『陰日向に咲く』を除く。
劇団ひとりの処女小説。括りとしては完全に「タレント本」なのだが、短編小説集として突き抜けた個性とそこそこの完成度を持っており、見事という他ない。「彼の芸風には奥深いものがある」とお笑い芸人志望の友人に説かれて以来、劇団ひとりは気になっていたのだが、とにかく評判がいい小説だったので借りて読んだ。さくっと読めた、二時間弱。
内容(「MARC」データベースより)
お笑い芸人・劇団ひとり、衝撃の小説デビュー! 「道草」「拝啓、僕のアイドル様」「ピンボケな私」ほか全5篇を収録。落ちこぼれたちの哀しいまでの純真を、愛と笑いで包み込んだ珠玉の連作小説集。
よしもとばなな『デッドエンドの思い出』
以前『キッチン』と『白河夜船』だけ古本屋で買って読み、どちらも退屈して途中で放り出してしまった思い出のあるよしもとばなな。苦手だなぁ、という先入観しかなかったんだが、ある人にとても強く勧められたので、『デッドエンドの思い出』を読んでみた。
内容(「BOOK」データベースより)
つらくて、どれほど切なくても、幸せはふいに訪れる。かけがえのない祝福の瞬間を鮮やかに描き、心の中の宝物を蘇らせてくれる珠玉の短篇集。
2007年05月09日
アニエール・セルカン『宇宙エレベーター』
先に紹介した『タイムマシン』と同じく、トルコ人の物理学者・アニエール・セルカンが物した著。セルカンの多才多能を充分に感じさせてくれる科学的妄想の数々を通して、とっくり自分の頭で考えてみること、常識を疑い穿つこと、夢を見ること、などについて心打たれる一冊。
2007年05月07日
アニリール・セルカン『タイムマシン』
先の時間堂公演『ピンポン、のような』終幕間際、編集者ハトヤマと小説家チヅルの会話中に登場した一冊。大量のコピー束と一緒に、ビニール袋に入れてハトヤマからチヅルに手渡されました。
そして、そのビニール袋は、バラシ中に僕へと渡ってきました。ビニール袋の中身、使っていたコピー束が谷の私物(イギリス留学中や明大在学中の文献コピーの山)だったので、そのまま紛れて一緒に俺の元に。一瞬「しまった!」と思ったけれど、楽しんで読ませてもらいました。ありがとう、ごめんなさい、世莉さん。
2007年04月10日
渋澤龍彦『女のエピソード』
古今東西の歴史や文献に、その名と共にその鮮烈な生き様を刻み込んだ十数名の女たち。そのエピソードを読みやすい短編エッセイにまとめたもの。著者はマルキ・ド・サドの翻訳で有名な、あの渋澤龍彦。さぁ興味が湧きますね、血が沸きますね。ビレバンにて購入。
内容(「BOOK」データベースより)
時代・風俗は変われども、女の人生は本質的に変わらない―。マリー・アントワネットやジャンヌ・ダルクなど史上名高い女性たち、サロメやヴィーナスなど神話・宗教上有名な女性たちのさまざまなエピソードをとりあげながら、古今東西の女の生き方をデッサンふうに描く、渋沢龍彦の魅力あふれる女性論。ベストセラー『世界悪女物語』を補完するエッセー集。
2007年04月06日
みうらじゅん『アイデン&ティティ』
新宿ビレッジ・バンガードにて購入。「この本を薦めるために八年間店員をやってます。それくらい好き」みたいなポップが書いてあって、あぁ、こういうビレバンなポップに負けて買うことなんてあるんだなぁ、と自嘲しつつレジへ。もう一冊、澁澤龍彦の本も買ったが、そういうのが同居している辺り、やっぱりビレバンは二十代サブカル好きにとっていい本屋なのだよな。
もちろん読んだこともあったし、映画は映画館で観て、割と感動してしまったクチ(→記事はこちら)。ぐずぐずに行けばいつでも読めるんだが、手元に置いておきたくて購入。読むの何度目だ。
2007年02月02日
2007年01月18日
野田正彰『犯罪と精神医療―クライシス・コールに応えたか』
これは名著だなぁ。絶版になっていたもののジャーナリストらによって読み継がれ、復刊を求める声に応じてこの度タイトルを改め出版された、精神病と犯罪の関係について詳述した一冊。絶版になっていた『クライシス・コール―精神病者の事件は突発するか』は、元々1982年に日本弁護士連合会・刑法「改正」阻止実行委員会(「改正」とは当時叫ばれていた保安処分のことを指す)の依頼で書かれた『精神病による犯罪の実証的研究』に手を加えて出版されたもの。このためか、著者が足で稼いだフィールドワークによる事例報告の豊かさに加え、統計データや精神医学の専門知識を交えて記された論考は実に骨太、読み手がある。
出版社/著者からの内容紹介
精神病者の犯罪が起こるたび,保安処分の実施が叫ばれる.しかし,著者はなによりも事件のフィールドワークが重要と考え,13件の重大事件を調査する.患者や家族は精神的危機を訴えるクライシス・コールを発していた.それに応えられる医療制度や精神科医の診断能力はあったのか.調査の分析から精神医療に対して提言する.解説・鎌田慧.
大平健『顔をなくした女―〈わたし〉探しの精神病理』
『やさしさの精神病理』、『豊かさの精神病理』『診療室にきた赤ずきん―物語療法の世界』など多くの著作を持つ大平健医師の精神病診察事例集。診察室を訪れた患者たちのエピソードを詳しく紹介しながら、精神病理について堅苦しくなく記したエッセイが7つ収録されている。
中谷陽二『精神鑑定の事件史―犯罪は何を語るか』
ちょっと前だと宮崎勤、ついこないだだと宅間守で騒がれた精神鑑定の問題。何で鑑定医によって結果が違うんだ、そこに科学的客観性はあるのか、そもそも何で精神鑑定なんてものが必要なんだ、歴史的経緯は? などなど、様々な問題点について、精神鑑定を多く引き受ける筆者が、歴史上の様々な事件を紹介しながら説明している。
内容(「BOOK」データベースより)
異常な犯罪が起きるたびに話題になるのが精神鑑定。しかし、精神鑑定は期待されるように、出来事の真相を明らかにできるのだろうか。本書は、レーガン元米大統領暗殺未遂事件、多重人格者の連続殺人、哲学者の妻殺し等々、社会を揺るがせ、鑑定人を悩ませた有名な事件を取り上げる。貴重な資料や証言をもとに犯行と裁判の経過をふり返り、精神鑑定のむずかしさを浮き彫りにしながら、異常な事件を生んだ心の世界を探る試みである。
2006年12月31日
熊木徹夫『精神科医になる―患者を“わかる”ということ』
精神医学関連書まとめて一気に大人買い、読んだ本第二段。まだ30代半ばの著者が、精神科医が患者を「わかる」までのプロセスを、実地の精神科医としての経験に膨大な学術的検討を加えながら論じている。割と安っぽいタイトルでありながら、最近読んだ本の中ではぶっちぎりに歯応えのある骨太の論評。始発待ちの深夜のマックで一気に読んでしまった。
2006年12月29日
大平健『診療室にきた赤ずきん―物語療法の世界』
Amazonで精神医学の新書を七冊ほど大人買い。高い専門書は図書館で、新書や文庫はAmazonで、が最近のスタイル。これは図書館で発見、タイトルと表紙からしてずば抜けて面白そうだったので購入。読みやすかったので最初に読んだ。
内容(「BOOK」データベースより)
「むかしむかし、あるところに…」まさか精神科を受診して、昔話や童話を聞かされるなんて誰も思ってもみなかっただろう。でも、患者たちの当惑はすぐ驚きに変わる。そこに繰り広げられるのは自分の物語なのだ。悩みを抱えた心の深層を「赤ずきん」「ももたろう」「幸運なハンス」「三びきのこぶた」などで解き明かす、ちょっと不思議で、ほんとうは不思議じゃない12話の「心の薬
2006年12月25日
B.トポルコフ著『稽古場のスタニスラフスキー』
1927年にモスクワ芸術座に俳優として参加し、スタニスラフスキー最晩年の仕事をつぶさに観察・記録したトポルコフが著した一冊。名著である。俳優として苦闘する彼にスタニスラフスキーが与えた助言・講話の数々が収められており、スタニスラフスキー本人が語った身体的行動の具体的解説がはっきりと理解できる。絶版なのが惜しい。
2006年12月23日
ジーン・ベネディティ『演技-創造の実際』
『スタニスラフスキー伝 1863‐1938』の著者でもあるジーン・ベネディティの、スタニスラフスキー・システム実践マニュアル。システムの基本概念の解説と具体的なエクササイズを収めているのだが、ちょっと驚くほど平易かつコンパクトにまとめられていて、難解で神秘めいていたスタニスラフスキー・システムの印象をがらりと変えかねない良書。
ジーン・ベネディティ著『スタニスラフスキー伝 1863‐1938』
スタニスラフスキー研究の第一人者である筆者がまとめた、スタニスラフスキー評伝の決定版。上下ニ段組×471ページのボリュームで、彼の誕生から逝去までをくまなく辿る、スタニスラフスキーを学ぶ人の必読書と言える。
中島らも『心が雨漏りする日には』
Amazonにオススメされたので衝動買い。らもさん自身の躁うつ病(とアル中)の体験記。結構壮絶な体験をあれこれしているのだけれど、「闘病記」というようなヘビーなテンションではなく、「病院行って薬もらえば、治る治るー!」とあっけらかんと病気と付き合っている珍しいうつ本。読んで気分がすっと楽になる、精神病の本って珍しい。
2006年12月06日
『DSM‐IV ケースブック』
総ページ数約600。235もの精神疾患の症例が紹介されている。これが、えらく面白い(面白いと書くと不謹慎だが)。一つ一つがあたかも短編小説のようであり、きちんとした医学書であるにも関わらず、興味を揺さぶられることこの上ない。
2006年11月23日
日垣隆『そして殺人者は野に放たれる』
巡回先の某ブログで激賞されていたので読んでみた。
心神喪失および心神耗弱者の犯罪に対する刑罰について定めた刑法39条がもたらした様々な問題について、数々の悪質事件を紹介しつつ論じている。司法の暗部を深くえぐるような内容で、オビに「本書は、愉快な書物ではありません。あまりにも深刻な事件が多すぎて、ご気分を害されることもあるでしょう。」と断りが入れてあるほど。
筆者の論旨には概ね賛同するのだが、書き手としてのモラルを疑うような過激で下品な揶揄の数々と恣意的とも言える事例の引き方に嫌悪感を感じたため、別の意味で気分を害された。
2006年11月18日
ダン・ブラウン著『ダ・ヴィンチ・コード』
文学作品としては近年稀に見る社会現象を呼び起こした本なので、一般常識を身につけるつもりで読んだ。
冒頭から連続する高密度のサスペンスとスリル。よく「ダ・ヴィンチが絵画に隠したキリスト教の秘密を暴く…」みたいな煽りがされているが、誤解してはいけない、単なる娯楽小説ですよー。美術館長の謎の死! 事件に巻き込まれる男、それを助ける才色兼備の女相棒。拳銃片手に迫り来る魔の手、それを間一髪で追い払う二人! 逃亡、裏切り、アメリカン・ジョーク。自動車や飛行機での逃亡劇、徐々に解き明かされる謎、そして最後には…。
以下ネタバレ。もうすでにネタバレしてるけど。
2006年11月16日
桜庭一樹『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』
以前本屋で衝動買いした『少女七竈と七人の可愛そうな大人』の作者・桜庭一樹の本。桜庭氏の本をもう一冊くらい読んでみたいと思って2chスレやはてなを調べてみたら、この作品がぶっちぎりで人気だったので買ってみた。
表紙絵を見ればわかると思うが(しかしすごい表紙だ…)、わっかりやすいほどライトノベルで、萌え萌えなアキバ系お兄さんが読むような本で、読み始めて10ページで購入を後悔し、萌えーな挿し絵が現れる度うんざりし、やっとの思いで読み切った(書店じゃなくてAmazonで買ってよかった)。少女の一人称形式というえらく読み易い形式であるくせに、こんなに読むのが苦痛な本はなかった。
野村進『救急精神病棟』
救急救命士という単語は最近よく聞くが、精神科にも救急病院があるなんて、つい昨日まで知らなかった。表紙とタイトルが何だか俗っぽかったから、読んでみてその内容のヘビーさに驚く。精神病に明るくない読者にも親切な語り口で、精神病そのものの実態と共に日本における精神医学の現状と問題点を生々しく描き取った傑作。
2006年10月27日
大島力監修『もう一度学びたい聖書』
聖書を勉強しようと思い立ち、ギデオン協会が配ってる新約聖書原本をひたすら読んでいたんだけど、さすがにいきなり原本だと「?」過ぎたため、アンチョコ本を探していたとこで、御茶ノ水にあるキリスト教系の本屋にて発見。安かったので購入。
イラストや地図をふんだんに使いながら見開きごとに少しずつ旧約・新約の重要なエピソードが紹介されており、世界史の参考書のような読み応え。もう一歩マニアックなとこに突っ込んで欲しい物足りなさは感じたけど、アンチョコ本としてはかなりグッドな出来。
2006年09月29日
平安寿子『あなたにもできる悪いこと』
渋谷PARCOで出会った本・その2。もう一つの桜庭一樹『少女七竈と七人の可愛そうな大人』とは全然毛色の違う作品だが、ディテールの描き方に驚き購入。作家ってすごい。
2006年09月26日
桜庭一樹『少女七竈と七人の可愛そうな大人』
渋谷PARCOの地下にある本屋は、普通の本はもちろんサブカル系や美術書も結構充実していて、たまにふと思い出したように立ち寄って「PARCOなのに!」とえらく驚き、しばし時間を食い潰されるのだが、この本もそこで見つけた。書き出しが素敵過ぎて、それに続く一話(一章)が見事過ぎて、このためだけに買ったとしても悔いはない。
以下、冒頭より引用。
辻斬りのように男遊びをしたいな、と思った。ある朝とつぜんに。そして五月雨に打たれるように濡れそぼってこころのかたちを変えてしまいたいな。
2006年09月14日
羽海野チカ『ハチミツとクローバー』
妹が全巻持っていたので読んだ。最近とても流行っている少女漫画だよ。
名作。少女漫画である割に、男の子の方の心理を特に描いていること、かつ恋愛のみでなく生き方・未来の選び方ということについて心を砕き描かれていること、などがあり、珍しい漫画だなぁと思う。
2006年09月03日
ジャック・ケッチャム『老人と犬』
『隣の家の少女』がすごく良かったので、借りてみた。過激さと猟奇性では並ぶ者がいないと言われるアメリカの作家・ジャック・ケッチャムの一冊。
あらすじとかはAmazonで読んで下さい。
漫画:小畑健/原作:大場つぐみ『DEATH NOTE』
こんな有名な漫画も読んでいないのは恥ずかしいと重い、読み始めたら止まらず漫画喫茶で徹夜。1~12巻一気読み。
いくらそういう時代だとは言え、漫画にここまでやられては手も足も出ないなぁ。下手な小説よりよっぽど面白いよ。
フランツ・カフカ『失踪者』
カフカが書いた三つの長編小説のうちの一つ。以前は『アメリカ』という題で発表されていたもの。カフカの作品は高校生んときにほとんど読破したが、これだけは後々の楽しみのためにとっておいた。よって『アメリカ』も未読。久々にカフカを味わった一冊。
2006年08月31日
古川日出男『ベルカ、吠えないのか?』
随分以前に向井秀徳日記(2005/6/11)で紹介されていた本。向井秀徳に薦められたら読むしかないので当然読んだ。
6月11日
文藝春秋の方から、面白いから読んで下さい、と送って頂いた本を読んだ。
古川日出男という人の「ベルカ、吠えないのか?」という小説である。
これ、最高に面白い。電気ビリビリ。ショック・ショック・ノリノリ。第二次大戦からはじまる軍用犬の系譜を軸に壮大に展開される話。
文体が全部断定調でカッコイイ。「犬は疾走する。そして死ぬ。1958年。犬は死ぬ。」こんなカンジがずっと続く。それがイイ。それはとてもカッコイイ。ノっている。文章が。ここ最近小説にコなかったが、コレには久々にヤられた。キた。
2006年08月24日
スティーブン・レベンクロン著『CUTTING―リストカットする少女たち』
先日の一人芝居公演で上演した『アムカと長い鳥』に取り組むにあたり、執筆後に読んだ参考文献。現役のサイコセラピストにして小説家でもある著者の文章力も手伝って、非常に読みやすく、だが深く鋭く自傷行為を解説しておる一冊。
万人に読めと薦めはしない。が、もっと多くの人が、心の病について理解を深めて欲しいとは強く思う。集英社文庫・夏の一冊「ナツイチ」企画で取り上げられているから、店頭ですぐ手に入ると思うよ。
2006年07月23日
ジャッキー・フレンチ著『ヒットラーのむすめ』
「お気に入りブログを五つ選べ」と言われたら、迷うことなくランクインするであろう『Hugo Strikes Back!』にて以前紹介されていた本。ずっと気になっていたのを偶然図書館で発見。衝動、緊張、即座に借りて読んだ。
内容(「MARC」データベースより)
「みんな知らないけれど、ヒットラーにはむすめがいたのよ…」
もし自分がヒットラーの子供だったら、戦争を止められただろうか? 子供達が戦争や親子関係について悩む姿を描く衝撃の物語。オーストラリア児童文学賞受賞作。
2006年07月22日
2006年07月16日
2006年06月30日
池上嘉彦『記号論への招待』
大学一年のときソシュールの記号論に触れて大きな衝撃を受け、以来記号論には興味があったんだけど、なかなかちゃんと勉強する機会もないので、とりあえずネットでえらく評判のいいこの一冊を手にとってみた。
いま広範な学問・芸術領域から熱い視線を浴びている「記号論」。それは言語や文化の理解にどのような変革を迫っているのか―。ことわざや広告、ナンセンス詩など身近な日本語の表現を引きながらコミュニケーションのしくみに新しい光をあて、記号論の基本的な考え方を述べる。分かりやすくしかも知的興奮に満ちた、万人のための入門書。
2006年06月25日
ジャック・ケッチャム『隣の家の少女』
読後感が最悪で、「泣けた、よかった」ではなく、「吐きそうになった、もう二度と読みたくない」、読者に人間の負の面をこれでもかと味わわせる陰惨・凄絶な小説を、「劇薬小説」と名付けてランク付けしている奇特なサイトがある。そちらで長らく一位をキープして来たこの『隣の家の少女』。誘惑に負けてアマゾンで購入。
…久々に強烈に印象に残る読書体験をした。大満足。泣けないかもしれないけど、吐けるかも。
2006年06月07日
読書速度測定
最近暇に任せて「読まなきゃいけないわけじゃないが、読んどくべき本」をたくさん読んでいるよ。もっと読むの速くなりたい。高校卒業してすぐの頃、フリーターの真似事してたときは、日に二冊・三冊読んでたんだけどな。トロくなって来た感が。
こんなサイトがあるよ。あなたの読書スピードを測定。
2006年05月25日
石田衣良『池袋ウエストゲートパーク』
「授業の暇潰しに何かないかな」と駈け込んだ古本屋で、200円だったので買って読んだ。今さら感ばりばりだが読まないよりいいかなと思い、一昔前の流行を追う。
2006年05月21日
アベ・プレヴォー『マノン・レスコー』
恋愛小説という他ないのだが、そう呼ぶにはあまりに泥臭くキ○ガイじみており、巨大な物語。本棚から引っ張り出して来て三年ぶりくらいに再読した。
ええ、一言で言いましょう、くだらない本です。娼婦に惚れ込んだ聖職者の卵がどんどん道を踏み外していくだけの、くだらない話です。だが、これを一笑に付すことができる人間は、きっと、一生において、恋愛という名の果実の本当の甘味と酸味を味わうことなく死んでいくのではないかしら。
2006年01月20日
2005年12月26日
2005年12月18日
2005年11月26日
朝倉摂のステージ・ワーク 1991‐2002
舞台美術家・朝倉摂の最新10年分の舞台をでっかな写真つきで紹介している一冊。図書館で借りて読んだが欲し過ぎる。でも高過ぎる。だがすごくいい本。
一ページ一ページ、めくる度に溜め息やら驚愕の小さな叫びやら、そして舞台美術の本なのにそれを超えて演劇表現とは何かという問題について大変考えさせられる本。
2005年11月18日
あだち充『タッチ』
夏休みの再放送とかでアニメをちらっと観ただけだった『タッチ』の原作をぐずぐずで合間合間を縫って読んでた。そして読了した。いやー、こんないい漫画だったとは思わなかった。
2005年10月17日
2005年07月17日
松岡和子著『すべての季節のシェイクスピア』
シェイクスピア全訳を進めている松岡和子さんの本。シェイクスピア作品を一つ一つ紹介していく内容だけど、翻訳家であると同時に演劇評論家とも名乗っている松岡さんらしく、台詞や戯曲解釈・翻訳の問題はもちろん実際の上演例を手広く紹介していて、多角的にシェイクスピア作品を勉強できる本。
特に実際の上演例を多く紹介しているので、なるほど、この戯曲にこういうアプローチをする人もいるのか、と、シェイクスピアのふところの広さを具体的に感じられる。文体も堅苦しくなく電車の中とかでも読めそうなのに、内容的には結構ギッシリなので非常にオススメ。面白くてためになるいい本でした。
内田勝利著『中古パーツで組み立てる1万円自作パソコン』
家のパソコンが PentiumII 333Mhz という化石的な代物で、PDF開いただけで固まったりペイントソフトが使えなかったりと酷い有様であるので、駅前の本屋で衝動買い。中古パーツをメインに格安PCを組み立てる方法をわかりやすく紹介。
ハードウェア系の知識が全然ない俺でもわかりやすく読めた。自作したいなぁ。
2005年07月09日
春日武彦『17歳という病』
レポートのために嫌々借りた三冊のうちの一つ、だが面白かった。もう名前の通りの若者論かと思ったら、全然書いてない。筆者の若い頃の内面分析やらエピソード紹介やらで、優れたエッセイだけど全然タイトルと違うし「この本には若者を理解するためのヒントなんかないよ」みたいに開き直っててすげー笑える(笑)。
2005年04月17日
松尾スズキ『この日本人に学びたい』
古本屋で250円で購入。暇つぶしに最適。「面白ければいいってもんだと思ってる」の一言にあるように、芸能人を片っ端から、故人ですら容赦せずに、いじっていじっていじりたおす本。別に後に残るものはなかったけど笑いっぱなしで、あと文章にはとにかく感心した。哀川翔を主人公にした「フィクションだけど実話より本人らしいお話」とか、すごくよい。その辺の小説家よりよっぽどいい文書くなぁ。
250円以下で売られていたらオススメ。
2005年04月12日
草下シンヤ『裏のハローワーク』
「オイシイけど危険・裏がある」ような仕事を実際のインタビューを中心にして紹介した本。投薬実験やマグロ漁船などはもちろんのこと、プロ雀士や総会屋、臓器ブローカーなんてのも紹介されている。
「なんかいいバイトないかな?」って言ってたら紹介されたんだけど、さすがにこれはできねーよ。
2005年04月08日
村上龍『KYOKO』
激賞されたので読んだが、ぬるい。初期龍の、ぞくぞくするほど危うくて濃密鋭利な文体とはまるで異なる。本人も「妖精譚」
として書いているようだから、意図的な部分はかなりあるのだろうけれど。プロットもさほどぐっと来なかったしなぁ。
16歳の夏、『コインロッカー・ベイビーズ』を手に取り、ページを繰る手を止められず夜が白み始めるまで読み続けたときのような、あんなスリリングな読書体験がもう一度したいなぁ。初期の村上龍は、間違いなく天才だったと思う。
2005年03月31日
アンドレ・ジッド『田園交響楽』
「ジェルトリュード、いつかも言ったことがあったろう?
目が見える者は、見ることを知らないのだよ」
盲目の少女を拾った牧師。彼の心は知らず知らずのうちに「慈悲の愛」から「恋愛」に変わってゆく。たった2センテンスで説明できるストーリーだけど、ジッドの宗教的葛藤や人間観、警句でふんだんに肉付けされ、文章の美しさも手伝ってさながら交響楽のように激しく美しいストーリー。面白かった。
2005年03月06日
ダリオ・フォー『Accidental Death of an Anarchist』、ほか
イタリアの劇作家・演出家・役者・舞台美術家。1997年にノーベル文学賞受賞。あ、あと作曲もするそうだ。多才多芸にも程がある。
正直、名前くらいしか知らなかったんだけど、作品とバイオグラフィを読んですっかり感心してしまった。作品の持つ力と、徹底してペンで闘い続けたその姿勢に。こういう人物が実在した、ってこと自体が、まずちょっと信じられないくらい。
2005年03月03日
ドライデン『All for Love』
桂冠詩人ドライデンの手によるアントニーとクレオパトラの悲劇。英文学史の授業でちらっと触れたけど、未だにドライデンと聞くと AMX-009 ドライセン を思い出してしまいます(わかる奴だけついてこい)。
この作品、当然シェイクスピアの『アントニーとクレオパトラ』を意識して書かれたものだけど、人物の造形も題材の扱い方も随分違っていて興味深い。普段はいちいち授業で読んだ奴とかここに書かないんだけど、シェイクスピアの方も書いたので少し感想を。
2005年02月28日
原文で読むシェイクスピア『Antony and Cleopatra』
『アントニーとクレオパトラ』は読んだこともなかったし邦訳も手元になかったので、初めて日本語一切抜きで読んだ。こっち来てもう四・五冊は原書でシェイクスピア読んだけど、日本語訳抜きはさすがにしんどかった。
2005年01月21日
A. C. Bradley『Shakespearean Tragedy』
史上最も名高いシェイクスピア論。福田恒存が文庫版『マクベス』の解題で引用したりしていて部分的に読んではいたが、邦訳はないだろうと当て推量で放置していた(実は岩波文庫で出てた! 大変オススメ)。英文学の講義の参考文献として指定されていて読んでみたが、本当にもっと早く読んでおけばよかった。後悔。
2005年01月17日
ジョルジュ・サンド『アンヂアナ』
フランスの女流作家が「ジョルジュ」という男性名に仮託して書いた作品。愛されることを知らない女と男、愛することをしらない男、そもそも愛とは何であるかを知らない男、の四人を中心に、過剰なまでの皮肉と風刺を交えて語られる上下二巻の大作。
2005年01月15日
ポール・オースター『The New York Trilogy』
冬休みに読んだ。日本では『シティ・オブ・グラス』『幽霊たち』『鍵のかかった部屋』と別々の三冊で売られているけど、"Torilogy"(三部作)を一冊にまとめたペーパーバックで読んだ。すごくシンプルな英語でありながら詩情豊かで、時間はかかったけど楽しめたな。
2005年01月12日
矢沢あい『ご近所物語』『NANA』
前に塾バイトしてたときに横沢さん(13)に「絶対読め先生間違いなく泣くから」と薦められていた矢沢あいを、どういう巡り合わせでかイギリスで読んだ。冬休み中。英語しか読むものがなかったので新鮮だったし、少女漫画もなかなかどうしてバカにできないもんだと思った。
2004年12月17日
村上春樹『Sputnik Sweetheart』
カンタベリーに新規開店した本屋を物色していて衝動買い。『スプートニクの恋人』英語版。表紙に注目。イギリスでの春樹の販売・イメージ戦略は随分日本のそれとは異なるらしい。
結論から書くと、英語で読んでよかったと思う。
2004年12月08日
デレク・ハートフィールドについて
いよいよ英語で小説を読んでみようと思う。戯曲や学術論文の類は死ぬほど読んだけど、小説はその情報量の多さとボキャブラリーの幅の広さ(木々の名前から家電メーカーまで登場するわけだから断然広い)から敬遠してた。
で、前から興味があったデレク・ハートフィールドを読んでみようと思った。村上春樹の『風の歌を聴け』(彼のデビュー作で、俺が一番好きな作品だ)で度々言及される作家だ。邦訳はあまり出版されてないらしいから、ここは一つ英語で…。
と思ったらすごい意外な事実に直面した。
2004年11月01日
村上春樹『風の歌を聴け』
ああ畜生、なんて読みやすいんだ! つい息抜きに…と思ったら読了してしまった。個人的には春樹作品の中で一番好きかもな『風の歌を聴け』。処女作だけあって、ざらっとしたごわっとした感じ、荒削りな感じがあって好き。後のスカした春樹節より行き場のない怒りや悲しみが感じられて好き。春樹作品の中では一番好き。
2004年10月31日
2004年10月24日
アントナン・アルトー『Theatre and Its Double』
『演劇とペスト』『残酷演劇のマニフェスト』など、アルトーが書き残した演劇に関する小論を集めたもの。詩人としても「ランボー・ボードレールの正当な後継者」などと高く評価されていたアルトーだけに、決して読みやすいものではない(っていうか何度もキレそうになった)けれど、演劇における自然主義を嫌忌して、映画や詩が到達し得ない演劇独自の可能性を追求した、という意味では、発表後七十年を経た現在でも十二分に読む価値のある本だと思う。
2004年10月23日
デビッド・ヘアー『Stuff Happens』
昨夜も三時間くらいしか寝てないんだけど、読み始めたら止まらない。久々にドライヴ感のある読書体験。政治劇のくせにスリリング。気づいたら徹夜してた。
うーん、これからロンドン行って芝居観るんだけど、寝ないかなぁ…と心配したところで気がついた。俺が買ったの立見席だ。立見ならどうあがいても寝れないね、ヤッホー! ああちくしょう、眠いぜ眠いぜ。
2004年10月19日
ジョン・オズボーン『Look Back in Anger』
イギリス現代演劇のターニングポイントとなった作品。「オズボーン以前・以後」などという括りをよく聞くが、イギリス演劇の状況を一変させた文字通り伝説の作品。
2004年10月16日
ジョン・マグラー『Good Night Out』
ケンブリッジ大学での講演を基に編まれた本。John McGrathの演劇論・演劇観。「労働者階級のための演劇とは?」
もう泣きそうになりながら読んだ。何でか知らんが無茶苦茶読みづらい。予備知識も何もなかったので余計しんどかった。
2004年10月13日
J.B.プリーストリー『An Inspector Calls』
『夜の来訪者』という相当アレな邦題がついている、J.B.プリーストリーの最も成功した戯曲の一つ。J.B.プリーストリーは劇作家としての他に、小説家、批評家、政治コメンテーター、ジャーナリストなど幅広い活躍を見せた20世紀イギリスの作家。『An Inspector Calls』は1946年にイギリスで初演され、1992年にスティーブン・ダルドリーの演出によって再演。丸々十年のロングランという、ストレート・プレイとしては偉業の大成功を収めた。
古い作品だし登場人物が中産階級ということで、こないだ読んだマーク・レイブンヒルと比べて遥かに読みやすかった。
2004年10月07日
マーク・レイブンヒル『Shopping and Fucking』
In-yer-face Theatreの代表作家、マーク・レイブンヒルの代表作。ドラッグ、セックス、ゲイと言ったきわどい問題を扱いながら、ロンドンのダメな若者たちの姿をユーモア閃かせて描き出す。面白かった。
2004年09月30日
サラ・ケイン『Blasted & Phaedre's Love』
1995年1月にロンドンの Royal Court Theatre で初演され、その年のイギリス演劇界の話題をかっさらったサラ・ケインの処女作。ケインはハロルド・ピンターにその才能を認められ、二十世紀末のイギリス劇壇で最も有望な作家と目されつつも、わずか数本の戯曲を書いた後、1999年、28歳の若さで自殺した。
この作品に対する当初のリアクションとしては、デイリー・メール紙の「吐き気がするような汚辱の饗宴(disgusting feast of filth)」という言葉が有名。実際読んでみると、確かに凄い。レイプ、男色、カニバリズム(食人)、終いには「目玉を口で吸い出して食う」なんていう想像を絶する嗜虐が繰り広げられるが、そういった表面的な事象に捕らわれ過ぎると、デイリー・メールと同じような浅薄な評価しかできなくなってしまうだろう。
2004年09月29日
エミリー・ブロンテ『嵐が丘』(新潮文庫)
エミリー・ブロンテはブロンテ三姉妹の次女。ブロンテ姉妹は、三人揃って小説書いてる稀有な兄弟。イギリスはヨークシャーの牧師の下に生まれ、大自然の中に育ち、みんなであれこれ空想物語を作りながら育ったらしい。
『嵐が丘』の話の筋は知ってた。『ガラスの仮面』の劇中劇で(笑)。日本人の友達がブロンテ勉強してるそうで持ってたので読んでみた。
2004年09月08日
カフカとプラハ
カフカの友人ヨハネス・ウルズィディルは、「プラハはカフカであり、カフカはプラハである」
なんて言ったらしいが、行くまでそんな言葉これっぽっちも信じてなかった。
が、プラハを歩いて考えが変わった。カフカの文学とプラハ、確かに底通するものがある。
2004年08月16日
ミニ画集 "Aubrey Beardsley"
オスカー・ワイルド『サロメ』への挿絵で有名な19世紀末のイラストレーター、ビアズリーのミニ画集を読んだ。安いし通史的にビアズリーの画風の変遷を追ってて初心者にもわかりやすいし、割とおすすめ。
2004年08月14日
ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』
「チェコ出身のヨーロッパ最大の作家」
と裏カバーで大袈裟に称えられているミラン・クンデラの有名な作品。数年前に深夜のBSで映画を観た。映画も有名。
2004年08月08日
一行だけ読んで書く読書感想文 『銀河鉄道の夜』
本読みHPというサイトに、『読書感想文は1行読めば書ける!』というコーナーがある。コーナータイトルだけでもうすでに面白いが、文章はもっと面白い。昨日久々に新作としてベストセラーになった『世界の中心で、愛をさけぶ』を一行だけ読んで書いた感想文がアップされた。いや本当に面白いので、とりあえずうちのサイトのウィンドウは閉じてあちらさんを熟読して下さい。
で、「俺もできそうだな」と思ったで、『銀河鉄道の夜』を一行だけ読んで感想文を書いてみた。
2004年08月01日
現代日本文学館『芥川龍之介』
こないだ同シリーズの『太宰治』を読んだばっかだが、今度は芥川龍之介を読んだ。収録作品は以下の通り。太字は特に印象に残ったもの。これで530円は安過ぎる。
羅生門、鼻、芋粥、或日の大石内蔵助、蜘蛛の糸、地獄変、枯野抄、奉教人の死、杜子春、秋、舞踏会、南京の基督、薮の中、トロッコ、雛、六の宮の姫君、一塊の土、玄鶴山房、点鬼簿、河童、歯車
2004年07月25日
現代日本文学館『太宰治』
「もう英語いやだー」といって日本から送ってもらった和書のうちの一冊。太宰は中高で一通り読んだが、読み返して「自分よりダメな奴がいる」ことに勇気を得ようと購入。
太宰治の軽快な文章のリズムと、地を這うような卑屈さが好きだ。読みやすい上に卑屈でドロドロしてるから、気軽にダメ人間感を追体験できる。
この「現代日本文学館」シリーズは、たった638円で太宰の代表作がほぼ網羅されているお買い得な一品。注釈も鬱陶しいくらい親切で、相当おすすめ。
現代日本文学館『太宰治』
斜陽、人間失格、ダス・ゲマイネ、満願、富岳百景、葉桜と魔笛、駈込み訴え、走れメロス、トカトントン、ヴィヨンの妻、桜桃
2004年07月24日
"Shakespeare on Stage"より
今、20世紀イギリスにおけるマクベスの上演史についてのレポートを準備している。その参考文献として借りてきた"The Cambridge Companion to Shakespeare on Stage"という本に、日本におけるシェイクスピア上演の歴史がちらっと乗っていたので紹介する。
「古来ハラキリを見世物としていたカブキアクターはシェイクスピアを七五調で演じた」とか、そんなとんでもない誤解・誤謬を期待していたが、2002年出版と新しい本だったせいもあってか、随分まともだった。
(ちなみに上述のかぎかっこの一文もまんざら嘘ではない。明治時代に海外巡業していた川上音二郎一座はハラキリ芸で売ってたし、坪内シェイクスピアは七五調だ)
2004年07月21日
太宰治『新ハムレット』

空前絶後のダメ男
『新ハムレット』という題に惹かれて買った。ハムレットを換骨奪胎し「新しいハムレット型の創造と、さらにもう一つ、クローデヂヤスに依って近代悪というものの描写をもくろんだ」
という太宰治の意欲作。
2004年06月04日
シェイクスピア 『Romeo and Juliet』

ジュリエット
原書で読んだ。一番安かったワーズワース・セレクションという版。£1.5。俺の大学の洗濯機は一度回すのに£1.6も取りやがるから、この閉鎖社会の中では一度の洗濯がシェイクスピアの悲劇以上の価値を有していると言えるわけだ。糞ったれが(行き場のない怒り)。
以下、読書の雑感をとりとめもない感じで記す。
2004年02月29日
漫画『新巨人の星』

こういう漫画です
コンビニで単行本が売ってたので買ってみた。左腕を故障して球界を退いた星飛雄馬が、今度は打者で復帰を狙う! というすげー展開。花形満とキャッターのデブは大企業の重役になっている辺りも強引で素敵だ。ぐいぐい引き込まれ、結局漫画喫茶行って全巻読破してしまった。
2004年02月06日
ジャック・リチャードソン『放蕩息子』

“伝説の”オレステス像
サルトル『蝿』と同じオレステス伝説のアナザー・ストーリーなのだが、設定がすごい。オレステスは何に関してもシラけた態度を取り、女遊びにふける放蕩息子として描かれている。気高い生を訴え掛ける父の言葉に冷笑的な皮肉を浴びせ、刃を手にしたアイギストスを止めようともせず自分は旅に出てしまう。最後にはようやく復讐の刃を手にするが、それも嫌々ながらと言った態度。
初演は1960年。戦後世代のオレステスだ。白水社『世界現代演劇 5』収録。
2004年02月05日
カミュ『誤解』

Albert Camus (1913-1960)
ちょっと前は不条理の作家として全共闘世代に愛読され、最近ではセイン・カミュの親戚として有名なアルベール・カミュの戯曲『誤解』を読んだ(白水社『現代世界演劇 5』収録)。『異邦人』『ペスト』は読んだが、『誤解』はよりわかりやすい形でカミュの人生に対する哲学を提示している。
短いし、次へ次へと読ませる筋立てをしているし、読みやすかった。それにしても言葉の一つ一つが重い。何気ない会話の裏にも、通奏低音として陰気で薄暗い不幸の旋律が流れている。次に引用する台詞、これが若い娘の台詞だろうか?
「なるようになっただけよ。お母さんだっておっしゃったでしょう、この世は理屈どおりにはいかないのよ。」(p238)
「私だって自分の家があると思っていたわ。罪こそわが家だ、この罪こそ母と私を永久に結びつけてくれるんだと思っていたわ。私がこの世でほかにいったいだれを味方にできて? 一緒に人殺しをやったものでなくて?」(p244)
2004年02月04日
サルトル『蝿』

パイプとサルトル
実存主義の哲学者として有名なサルトルが物した戯曲。白水社『現代世界演劇 5』収録。唐十郎がサルトルに大きく影響を受けていると聞いて読んでみた。アイスキュロスのオレステス三部作の翻案だが、筋立てがサルトル流にアレンジされていて面白い。
安部公房『箱男』(新潮文庫)

※画像は本文と一切関係ありません。
ネットで安部公房+箱男で検索すると評論じみたものが沢山乗っていて、素直な感想が少ないことに気づく。まぁ映画のパンフレットを読むくらいの面白さは得られるが、感想が読みたい。実験小説を読んだからって難しいこと書かなくたっていいんじゃないの? と思う。
率直な感想。安部公房の作品をまともに読むのははじめてだったが、正直、読後、混乱した。別に話の筋に関してではなく、何かこう、文章が体験したことのない手触りをしていたので、どう言葉で表現していいのかわからない。この感覚はすごく好きだ。
2004年02月01日
『チェーホフ全集 11・14巻』(中央公論社)

真理ばんざい!
さすがに俺も四大戯曲(『かもめ』『ワーニャおじさん』『桜の園』『三人姉妹』)以外は読んだことがなかったので、この機会に借りてきて読んでみた。そんなに数はないんだな。全集が全16巻とかだったからちょっと身構えたが、やはり予想通り小説が大半だった(チェーホフは実はモーパッサンと肩を並べる短編小説の名手でもある)。
2004年01月16日
読んでみた - 金原ひとみ『蛇にピアス』
若干二十歳で芥川賞を受賞した金原ひとみ『蛇にピアス』を読んでみた。もっぱら海外文学しか読まないので日本文学の傾向とかはわかんないんだが、選考委員の村上龍が絶賛してた理由がよくわかりました。五点満点なら★四つはあげたい、なかなかの傑作と思う。
ネット上では綿矢りさの方ばかりが話題になってるが、俺は『インストール』よりはこっちのが断然好きだ。『蹴りたい背中』は未読。
第130回芥川賞、若手女流作家二人が受賞

左:綿矢りさ、右:金原ひとみ
ハタチそこらの女流作家が三人もエントリーされてずいぶんと騒がれていた第130回芥川賞だが、何と、本当にそのうちの二人が受賞者に選ばれてしまった。「日本文学に新風の予感」とか「出版業界に活気」とか騒がれているが、単なる話題づくりでないことを切に願う。正直、どうなんだろ。



















































































































