"映画・美術など"
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2009年12月18日
ワリス・フセイン監督『小さな恋のメロディ』
ベンジーがこう言うんだ。小さな恋のメロディという名の映画を見たことがないなら早く見た方がいいぜ。俺の血はそいつでできてる、12才の細胞に流れ込んだまままだ抜ききれちゃいない。ちょうど今向き合っているプロットの参考になればと藁にもすがる思いで見た。
2009年12月06日
ラース・フォン・トリアー監督『奇跡の海』
僕の愛する映画監督、なんて思っておきながら、まだ全作は見切っていないんだけれど、ラース・フォン・トリアーの傑作だというので観た。
黒板を爪で引っ掻くと嫌な音がするだろう。甲高くて鋭い、透き通った、でもどこまで深いな音が。そういう感触を心にもたらす、最高に最悪な映画だった。「二度とこんな映画見たくない」、そういう気分にさせてくれる、だから僕は彼の映画が好きなんだな。
ラース・フォン・トリアー監督『マンダレイ』
ラース・フォン・トリアーは、僕が「好きな映画監督」として名前を挙げたい気持ちになる数少ないアーティストだ。自分の最高傑作の一つだと思っている『セシウムベリー・ジャム』は、『ドッグヴィル』からの影響を色濃く受けて書かれたし、同作は一番好きな映画と言ったっていいくらい好きかもしれない。
そんな『ドッグヴィル』の続編だと聞いたので、のこのこ観てきた。DVDでだけどね。
2009年11月29日
損保ジャパン東郷青児美術館『ベルギー王立美術館コレクション』
「ベルギー王立美術館のコレクションから、ベルギーならびにフランスの画家による油彩画約70点を展示し、19世紀におけるベルギー絵画のあゆみをご紹介」するという展覧会。コローやシスレーといったお気に入りの画家や、あまり親しみはないけれど興味のあるベルギーの画家たちに触れられるとあって行ってきた。今日で終わりなんだけど。
2万点を超すというコレクションから選び抜かれた69枚。バルビゾン派のリアリズムに始まって、テルヴューレン派、印象派を経由し、フォービズムまで絵画の変遷が辿れるいい展覧会であった。
2009年11月17日
NHK『プロフェッショナル仕事の流儀スペシャル 宮崎駿のすべて~“ポニョ”密着300日~』
もう2年半も前に放送されたものの再放送。『崖の上のポニョ』創作の現場を追いながら、宮崎駿の仕事と人生に迫るドキュメンタリー。寝る前に半分観て、起きてから残り半分観た。
2009年11月07日
本広克行監督『曲がれ!スプーン』
関係者試写に呼ばれたのでのこのこ観に行ってきた。日比谷シャンテ何とか試写室にて。
あえて言うぜ、単純な話だぜ。あえて言うぜ、エンターテイメント作品だぜ。あえて言うぜ、白玉あんみつみたいな映画だぜ。でも僕はそういうのに弱いので、きっちり涙腺を刺激されて、きっちり術中にハメられて、「長澤まさみになりたい」とか思って帰ってきた。
以下ネタバレ。
2009年10月18日
東京オペラシティアートギャラリー『ヴェルナー・パントン展』

初台、新国立劇場のお隣、オペラシティの2階だか3階だかにあるギャラリーで、ヴェルナー・パントン展という奴を観て来た。生活空間を彩るおしゃれチェアーだとかライトだとかが展示されてんだけど、もう、家具店とかじゃねーの。もはや空間美術。サイケデリックな色調なのに妙に落ち着く。風景としてのインテリア。安心できるサイケデリック。くつろげるレトロフューチャー。
写真は実際に中に入って座ったり寝転がったりできる部屋。ここが最高に気持ちよかった。
2009年05月26日
きれいな画面
『猟奇殺人の心理学』というディスカバリーチャンネル製作のビデオを観た。内容に斬新さはなかったが、映像が美しかったので貼っておく。
海外のドキュメンタリーは質が高くてうらやましい。日本のドキュメンタリーはたまに面白いのあるけどほとんど報道とイデオロギーがくっついちゃっててうんざりする。↑の映像も多少そうだが、「これ誰が得するの?」ってくらいドキュメンタリーしてるドキュメンタリーが観たいなぁ。
2009年05月22日
江戸東京博物館『手塚治虫展』
手塚治虫のまとまった展覧会なんて行ったことないので行ってみた。
手塚治虫が他界したのは平成元年、俺は小学一年生。亡くなった時期からしても、業績からしても、俺の感動っぷりからしても、雲の上の人である。そんな人の手書き原稿がずらり百数十点も展示してあって、「神様は本当にいたんだ」という感じがした。
2009年05月15日
映画版『ドラえもん のび太と鉄人兵団』
前述の通り、風邪で死んでいるので、横になりながらDVDなんか観てる。しかもなるたけライトな奴を。でも、当然ドラえもんの映画なので、またボロボロ号泣してしまった。
三谷幸喜監督『THE 有頂天ホテル』
何を今さら、な鑑賞。風邪が治らなくってうんうん唸りながら、ベッドに寝ながら。次回公演の参考に。もはや説明する必要もない、三谷幸喜作による超豪華キャストによる正月映画。
2008年11月20日
NHKスペシャル『微笑と虐待』
深夜、終電、しかも満員。品のない千代田線、くたくたになって帰る。テレビをつけっぱなしで眠りこけている父親。『むちゃぶり!』がやっているので楽しくそれを観る俺。ワサビをあんなにたくさん食べて、庄司智春はガッツがあるなぁ。俺でもあそこまではやらないなぁ。
母親は明日は資源ゴミの当番なので五時半起きだと言う。書き置き、「明日の予定は?」、ラップをかけた手料理。鶏肉を乗せた丼ものと、蠣のソテー。父親が目を覚まし、布団へ入ろうと二階へ登る。
『むちゃぶり!』が終わったのでチャンネルをひねったら、NHKでドキュメンタリーがやっていた。黒魔術の祈祷師のような格好をした人間が箱の上に立っている。アナウンス。「手足と性器の先端に電極を取り付けられた囚人が……」
以下に掲載する写真は、いずれもアブグレイブという地球上に実在する土地で撮られた写真である。
2008年11月04日
横浜美術館『特別展・源氏物語の1000年』
来年源氏やるから取材熱心な俺はわざわざ美術館のために横浜くんだりまで足をお運びなすったんだよ。
あらためてよくわかったこと。
- 絶対に土日祝日の美術館に行ってはならない。
- 絶対に会期終了間際の美術館に行ってはならない。
2008年07月14日
国立新美術館『エミリー・ウングワレー展』

ビッグ・ヤム
『小部屋の中のマリー』の参考にしようと、展示が始まってからすぐに行ったんだけど何も書いてなかったんだな。今になって感想を思い出しても、ちっとも鮮度がないから書く気はないんだが、展覧会でとったメモがあったのでここに書き写して残しておく。
2008年06月18日
2008年04月09日
ジェシカ・ユー監督『非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎』
今年の一月くらいにチラシを見つけてからずっと観たかった映画。ダーガー作品は前からチェックしていたのだが、さすがにインターネットのちまちました画像で見るのと、スクリーンで踊るそれを目の前で観るのとでは断然違うな。映画としては割とうんこだと思うのだが、ダーガーのサイコな世界が臨場感たっぷりに体験できたって意味で、実に満足できる映画体験。渋谷シネマライズにて。
2008年03月09日
気狂いアニメ『世にも恐ろしいグリム童話/日本昔話』シリーズ
わけあってグリム童話について調べていたら発見した。昔流行った『本当は恐ろしいグリム童話』の安易な映像化だろう、と思って眺めていたら、とんでもない秀作だったよ。思わず全編通して観てしまった。
2008年01月04日
マルジャン・サトラピ監督『ペルセポリス』
ちびまる子ちゃんみたいなユーモラスな絵柄でナメてかかると痛い目を見る、革命のイランの現実をシビアに切り取った名作。
1978年のテヘラン。9歳のマルジは、パパとママ、そしておばあちゃんに愛され、何不自由なく暮らしていた。そんな時代に革命が起き、反政府主義者だったおじさんが帰ってくる。しかし革命から1年後、おじさんが投獄。自由に発言もできなくなった社会にマルジの将来を案じた両親は、彼女をウィーンへ留学させる。ウィーンでマルジは次第に大人の女性へ成長するが、海外での生活に疲れ、テヘランの家族の元へ帰る決心をする。
2007年08月07日
東京国立博物館『京都五山 禅の文化展』
その日、上野という街の重圧に耐え切れなくなった俺は駆け込んだ、『禅の文化展』。かなりダメダメな展覧だったな。公式ウェブサイト見たら「Let's Zen!」って書いてやがる…。
2007年07月13日
宮崎駿監督『魔女の宅急便』
ああどうせ金曜ロードショーだよ、悪いか!
風呂入ろうと思ったらやってたんだ。俺はジブリは嫌いと公言して憚らないんだが、空を舞う鳥の描写があまりにも美しかったもんだから、妹に風呂の順番譲って見てたんだよ。麦茶飲みながら、親父の煙草をくすねながら。あぁそうだよ結局最後まで見たよ。そしてボロボロ泣いたよ。いい作品じゃないか!
2007年05月07日
蜷川実花監督『さくらん』
蜷川実花が最近好きだ。ああいう色使いはとても平成的であるように思う。時代の転変の後に来る経済の爛熟って奴は、アールデコでもバロックでもそうだけど、ぶっちぎったどぎつさを持ったある意味キッチュな文化を生み出すものなのかしら、とか思う。漫画やアニメやファッションにもそういう香りを感じるが、蜷川実花の写真はそういうのをとても繊細な哀れさを抱擁した上で焼いている気がする。気がするだけね。語れるほど知らない。
で、映画を観て来た。期待通り!
2007年03月25日
東京都美術館『オルセー美術館展』
前々から行きたい行きたい、と思っていたオルセー美術館展。フランス・パリであちこち美術館観た中でも、オルセーは雰囲気といいラインナップといい大変気に入っていたので、是非是非行きたいと思っていた。
結果、期待を裏切らないもんが観れて大変満足。身の回りに安っぽい複製品やマスプロダクツ、ディスプレイ上の美しかない中で、本物を見るとやはりぐっとくる、霊感を吹き込まれるような感覚、それがある。行ってよかったー。
ケヴィン・マクドナルド監督『ラストキング・オブ・スコットランド』
友人に招待券をもらって鑑賞。1970年代のウガンダに君臨した独裁君主イディ・アミンの盛衰と、三十万人に及んだと言われる国民虐殺の歴史を映画化。有楽町のスバル座にて。
何と言うか、物語と映像の運び方が実にテンポよくて、ちっとも飽きない約二時間。展開の早さと描かれる出来事の残虐さを理解しようと必死で画面に食らいつこうとする脳味噌をよそに、映画の方は的確なテンポで進んでいく。置いてけぼりされるほどは飛ばさず、ほっと一息つけるような間は作らず、見事であった。
虐殺のおぞましさやそのリアリティをしっかりとした重みで描きながら、かつ同時にそれを引き起こしてしまった人間の心の問題や、それをただ遠巻きに見ているだけだった西欧諸国の視線まで描いた野心作。劇中、あるシェイクスピア作品を下敷きにしている、と気づいた瞬間には鳥肌が立った。いい映画であった。
2007年02月02日
マーティン・スコセッシ監督『タクシードライバー』
台本に煮詰まりヒントを求めて観た。以前理系にも薦められていたし、精神医学関係の書籍でもよく引き合いに出されるのでずーっと観たかったのだが、新宿TSUTAYAでDVDが延々と「レンタル中」だったので、しびれを切らしてVHSで借りた。
タクシー運転手のトラビスは、大統領候補の選挙運動員ベッツィに心を惹かれる。だが、デートは失敗。そんな折、トラビスは13歳の売春婦、アイリスと出会い、足を洗うよう説得する。トラビスは使命を感じ、アイリスのいる売春宿に向かったのだが…。
ニューヨークの夜を走る1人のタクシードライバーを主人公に、現代都市に潜む狂気と混乱を描く。ベトナム帰りの青年トラヴィスをロバート・デ・ニーロが演じ、世界の不浄さへのいらだちを見事に表現した。トラビスの強烈な個性は、70年代を代表する屈折したヒーロー像となった。
監督は、マーティン・スコセッシ。ホームタウンのニューヨークを舞台に、先鋭な人間ドラマを作りあげた。これが遺作となったバーナード・ハーマンの音楽も印象的で、特にトム・スコットのアルトサックスが冴えわたっている。(アルジオン北村)
ペドロ・アルモドバル監督『オール・アバウト・マイ・マザー』
人生の先輩に薦められたので観た。レビュー書いてるような暇はないんだが、今書いとかないとずっと書けない気がする(最近忙しくてそういう舞台、映画、本が多過ぎる)ので、メモがわりに書いておく。
内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
ペドロ・アルモドバル監督のヒューマンドラマ。17年前に夫と別れ、一人息子を育ててきたマヌエラは、ある日息子から夫について聞かれ、今まで秘密にしてきたことを話す決心をするが…。
2007年01月27日
ダスティン・ホフマン主演『レインマン』
サヴァンとかアスペルガーとか高機能自閉症とかその辺について調べるために借りた。ダスティン・ホフマンの演技がとにかく有名な作品。
中学校んときに英語のリーディング教材で読まされた記憶がある。そんときは不気味&退屈な印象しかなかった。ちゃんと観てみたら、やはり名作との呼び声高いだけあって、それなりに面白かった。
2006年11月29日
佐々部清監督『半落ち』
親父が借りていたので観た。僕はどんどんポピュラー映画を観ようと最近考えています。
この手の作品を否定すると、心の温かい人たちに「冷たい人!」「人でなし!」と言われてしまいそうでいつもびくびくしながら生きている自分です。
すっきりしないラスト。消化不良感のせいでいいと思ったシーンや台詞も台無し。つまんなくはなかったが…。
2006年11月27日
ラース・フォン・トリアー監督『ダンサー・イン・ザ・ダーク』
主人公が盲目と聞いたので観た。以前友人も絶賛しており観ねば観ねばとは思っていたのだが。こないだ観てえらく感動した『ドッグヴィル』のラース・フォン・トリアー監督、ビョーク主演。2000年公開。
シロップとクリームだらけのフルーツ・ケーキは、かえって胸が悪くなる。自分が「いわゆる」ミュージカルが嫌いなのは同じ理由からだろう。甘くもあるがほろほろ苦い、シフォン・ケーキは割と好き。そういうものが観たいんだ。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』は、絶望的に低く重いストーリーに、ビョークの重く美しい歌声と白昼夢的なダンスをあしらい、絶望的な悲劇に崇高さを与えている。さもなければこんな、苦くて不味いだけのストーリー、口に入れる気はしないだろう。
2006年11月23日
デビット・フィンチャー監督『セブン』
とても有名な映画。「七つの大罪」をモチーフにしているというので観た。
観ている途中で中学生くらいのときにTVでオンエアーされていたのを思い出したが、改めて観て本当によかった。
2006年11月17日
デビッド・フィンチャー監督『ファイト・クラブ』
先週から今週にかけてTSUTAYA半額キャンペーンがやってましたね。僕はCDを31枚とDVDを9枚借りました。半額でも七千円以上かかった…。
『ファイト・クラブ』は高校生んとき映画館で見てかなり好きだった覚えがあったので、まぁ脳の箸休めのつもりで借りたのだが、意外にもこの歳でエキサイトしてしまい、随分楽しんでしまった。サイケデリック・ロックとパンクを足して二で割って、そいつを映画にしたような作品だな!
2006年11月09日
ラース・フォン・トリアー監督『ドッグヴィル』
アメリカのどこか、小さな村落、そこに逃れてくる一人の女。たったこれだけの導入で口火を切った物語は、徐々にその漆黒の
映像方面の勉強をしている先輩に是非観ろと推薦されていて、ようやく暇が出来たので観た。手放しで賞賛できるような映画を観たのはどれくらいぶりだろう? 映画も案外、面白いかも。
2006年09月15日
V.A.『10ミニッツ・オールダー』
今とある仕事を頼まれていて、その勉強のために観た。「面白くないよ」と言って貸してくれたのがよかった。「すっげーいい、最高」と言って貸されたら戸惑っていたろうな。
内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
映画史に輝く巨匠監督たちが10分間という定められた時間の中で競作した短編集。『~RED』『~GREEN』の両作品を収録し、アキ・カウリスマキやベルナルド・ベルトルッチといった錚々たる顔ぶれの並ぶ15人の巨匠たちによる全15編の映像世界が展開する。
2006年09月08日
ペドロ・アルモドバル監督『死ぬまでにしたい10のこと』
三年前に映画館で一人で観た。今日、深夜にオンエアーされていたので無理矢理観た。
内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
『トーク・トゥ・ハー』のペドロ・アルモドバルが製作総指揮を務める感動ドラマ。若干23歳にして余命2ヵ月と宣告されたアンは、そのことを誰にも話さず生きることを決意する。彼女は“死ぬまでにしたいこと”リストを作り、死ぬための準備を始める。
2006年07月30日
中島哲也監督『下妻物語』
ちょっと嫌な思い出があるので敬遠してたんだが、『嫌われ松子~』(こちらも中島哲也監督作品)があまりにもよかったので、勉強させてもらおうと思って観た。
…陳腐な感想しか出て来ない気がするけど、とにかくよかった~。『松子』もだけど、やばい、DVD欲しい。
2006年06月12日
中島哲也監督『嫌われ松子の一生』
タイトルがおもしれかったのと、周りで観た人がことごとく良いと言っていたので観た。
出演者を見るとあちらこちらの有名人ばかりで、話題取りのための映画業界的な策略なのかなぁ、とぶすぶすくすぶりつつ観に行ったが、正解。ただ「面白かった」ってのを通り過ぎて、映画もみんなこうだったらおもしれーのにな、とか、表現の可能性について、とか思いを馳せた。素晴らしい。
以下ネタバレあり。
2006年06月04日
パトリス・ルコント監督『列車に乗った男』
実に渋い映画であった。決して交わることのないはずの、正反対の生き方をしてきた中年と初老の二人の男が偶然出会い、お互いの生き方に惹かれながらも…。これ以上書いたらぶち壊しかな。
ミロス・フォアマン監督『アマデウス』
いろんな人に薦められていたので是非と思っていた映画。先に書籍版のアマデウスを読んでから観た。アマデウスとはモーツァルトのこと。歴史に名を刻んだ天才・モーツァルトと、時代に消費された音楽化・サリエリの二人を描く。と言うか、タイトルこそモーツァルト由来だが、完璧にこれはサリエリの映画だな。
2006年03月12日
テレビ東京『美の巨人たち~シュザンヌ・ヴァラドン~』
ユトリロはともかくヴァラドンの特集なんて珍しい。こうやってブラウン菅を通してみると、自分のキャラクターだったものが突然実在の人物として独立し、奇妙な感じを受けてしまう。
2006年01月04日
ロジェ・ブランション監督『ロートレック~葡萄酒色の人生~』
こないだ六本木にまで行って借りてきた奴。次回作の登場人物であるユトリロと同時代の画家・ロートレックのお話で、ユトリロの母・シュザンヌ・ヴァラドンとの恋も描かれるってんで観た。
2005年12月23日
2005年12月21日
2005年12月08日
2005年11月20日
Bunkamura『スコットランド国立美術館展』
シスレーが見たかったので足を運んだ。休日昼なのにガラガラで驚いたがゆっくり鑑賞できてよかった。ある程度美術に興味がある人にはおすすめできる展示内容。
2005年10月10日
2005年07月11日
森美術館『フィリップス・コレクション展』
「アートの教科書」という副題の通り、マネからルノワール・ピカソまで幅広く(ただし浅く)展示。意外と空いてた上に併催の古代と今の中国美術の展覧も結構内容がグーで楽しめた。
2005年07月01日
ロマン・ポランスキー監督『ローズマリーの赤ちゃん』
最近一番気になる映画監督、ロマン・ポランスキーの出世作。実は随分前に深夜放送か何かで前半分くらい観た気がするんだが、あえて再度鑑賞。
2005年06月30日
ピーター・ジャクソン監督『乙女の祈り』
1994年の作品。1954年にニュージーランドで起きた実在の事件・人物をモデルに、『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソンが脚本・監督で映画化。後に『タイタニック』でヒロインを演じることになるケイト・ウィンスレットのデビュー作でもあるそうだ。
思春期の子供特有の、止めどなく加速し肥大化する妄想を視覚的に演出していて鳥肌モノ。二人の少女が描くヒロイック・ファンタジーが、徐々にメルヘンからホラーに変わっていく。ある意味手法も題材もオカルトに近い映画だが、発育途上の子供の心理をこれほど見事に描いた作品はそうそうないだろう。
2005年06月27日
ケイト・ブランシェット主演『エリザベス』
中世イギリスのお勉強に今日もビデオを。以前『コーヒー&シガレッツ』で完全に俺を魅了しやがったケイト・ブランシェットが主演。
ケイト・ブランシェットの演技のためだけに観てもいいが、他に見所なし。脚本もぬるく、映像的にも特筆すべきところなし。前半はまぁまぁ緊迫感あってよいかも。千変万化するケイトの演技は、ややもすると軽く見えるけど、後半で見せる微細な心理のグラデーションは見事と言う他ない。彼女に★二つ(えんぺ風に)。
2005年06月24日
リーアム・ニーソン主演『ロブ・ロイ』
やはりスコットランドが舞台ってことで薦められた映画。『ブレイブハート』のウィリアム・ウォレス同様、この映画の主人公であるロブ・ロイも実在した義賊だそう。西洋にも義賊なんてのがいたんだなぁとびっくり。
ちなみに邦題は『ロブ・ロイ/ロマンに生きた男』と、無茶苦茶センスの悪い副題がついてます。配給会社どこだよ。
メル・ギブソン主演・監督『ブレイブハート』
マクベスやるなら是非観ろ、と勧められて鑑賞。ただでさえ三時間ある大作、日本語字幕ナシでいちいち巻き戻しながら観た(途中でギブして英語字幕つけたけど)上に、参考資料になりそうなシーンをキャプチャーしたりしてたので、五時間弱くらいかかって観た。
2005年05月04日
宮藤官九郎監督『真夜中の弥次さん喜多さん』
やりたい放題&やりっ放しで驚き笑う映画。映画に限らず演劇にも小説にもまず第一に物語を求めてしまう自分にはちょっと食い足りない感じ。映画でこれだけ悪ふざけをしたのは偉いと思うが、悪ふざけに過ぎないよなぁ。笑いもネタより役者の顔でウケてる気が。でもこれで芯になる「物語」が立っていれば絶賛してたかも。
一番感動したのは、音楽を担当した ZAZEN BOYZ の向井秀徳の成長ぶりだった俺個人的感想。
2005年04月25日
2005年04月24日
ロマン・ポランスキー監督『マクベス』
「もっと血だ。シャロンの流した血はこんなものじゃなかった」
愛妻シャロン・テートをアメリカのカルト集団に惨殺された直後にポランスキー監督が撮影した、黒沢明『蜘蛛巣城』と並んで世界的に評価の高いマクベスの映画化。上記の一文は撮影中にポランスキーが叫んだとされる台詞。
Amazon.co.jp: ビデオ: マクベス
2005年04月08日
ジム・ジャームッシュ監督『コーヒー&シガレッツ』

トム・ウェイツ&イギー・ポップ
コーヒーと煙草と会話。この映画を構成する11の全く独立した短編が共通して持つのはこの三つだけ。全編モノクロで、イギー・ポップからマーラーまで、節操なく、だがセンスのいいチョイスで音楽を流し、ひたすら会話にフォーカスしている。誰にもオススメしないが、すごく印象深い一作になった。
(以下、感想ではなく俺のメモ)
2005年04月04日
ジャック・ニコルソン主演『カッコーの巣の上で』
75年にアカデミー作品賞ほか主要五部門を独占した名作。何だか独特の空気が流れている作品。70年代のものなのでテンポは遅く比較的淡々と進む映画だけど、エピソードの一つ一つが静かに心に染み込んでくる。画面に悲しみの色が滲んでいる。いい映画。
2005年03月31日
トニー・ジャー主演『マッハ!!!!!!!!』
CGやスタント、ワイヤーアクションをすべて排除して生身でやれるとこまでやったバカ映画。
脚本のひどさに始終笑いっ放し&トニー・ジャーの超人的肉体能力とムエタイ技に驚嘆しっ放し。やっぱ俺アクション映画とかダメかも。ズボンの膝から下に火をつけて竜巻旋風脚みたいなキックしたとこと、仏像の生首でラスボスが死んだとこが一番面白かった。
次回作、ロボットとか宇宙人と戦うなら観に行きます。
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
オカマのロックシンガーが愛とその意味を悩み求めながらディストーションバリバリで歌いまくるオフ・ブロードウェイ・ミュージカルの映画化。パッケージからしてテンション高いが、内容はもっとケレン味たっぷり。ビジュアル的にはややグロでちょっと悪趣味だが、中身はみずみずしくて美しい映画。
2005年03月01日
Jon Scoffield演出『Antony & Cleopatra』
30点。RSCだけに役者はすごく良い。Richard Johnson(アントニー)、Patrick Stewart(エノバーバス)、Corin Redgrave(オクタヴィアヌス)辺りはしびれた。
が、全体としてはとにかく散漫な印象。尺はなげーし(2h40m)カメラワークはなまくらだし、展開はもったりしてて緊張感ないし。ハリウッド的なスペクタクルに頼らずに役者で魅せようとした点は評価したいけど、映画としては凡作。舞台版は良かったっぽい。
リンク: Amazon.com: Antony and Cleopatra(アマJPにはレビューが皆無なので)
2005年02月16日
ギリシャの写真家、Georges Meis

©Georges Meis
観光地で売られてるようなポストカードってレイアウトも色彩も退屈で、ちっとも購買意欲をそそられないのが常なんだけど、今回のギリシャ旅行である写真家のポストカードに完全に惚れこんでしまった。
Georges Meis という方の写真で、目の覚めるようなビビッドな色彩と被写体のセレクトのセンスの良さが抜群に良い。公式サイトによると近年ではファインアートとしての評価も高まっているそうな。
2005年01月17日
大河ドラマ『利家とまつ』
冬休み暇で暇で見た。生まれて初めて見る大河ドラマが in England。友達からビデオ借りたんだけど、よくイギリス留学に大河ドラマ三倍で録画したビデオテープ持ってくるよな。普段TVドラマを全く見ないので、いろいろ勉強になった。
尾張・荒子の小大名から成り上がり、金沢を中心に加賀百万石の映画を築き上げた前田利家とその妻・まつのお話。以前金沢へ旅行して感激した思い出があるので、ちょっと思い入れもありつつ。
2005年01月16日
クァク・ジェヨン監督『ラブストーリー 』
「嗚咽するほど号泣した」と韓国人の友達に激賞されて見た。…空振り。
こういうの気まずいんだよなぁ。「すっげーいいから!」と折り紙付きで推薦されて、ダメだったとき。ごめんよSくん。貸してくれてありがとうよ。でも俺は泣けなかった。
2004年12月17日
2004年12月02日
黒澤明『羅生門』
図書館で借りて観た。カウンターで注文票書いて渡したら、間違えて渡されたのは『スパイダーマン』。おい!
「いや、これじゃないんで」
「あらそう? あの棚、こればっか借りられてくから、てっきり…」
みんなスパイダーマンとか観てんのか。俺もそういうの観ようかしら。
タイトルこそ『羅生門』だが、実際には芥川龍之介の名短編『藪の中』を原作にした90分ほどの作品。1951年にヴェネチア国際映画祭・金獅子賞(グランプリ)およびアカデミー賞特別賞を受賞、「日本映画を全世界に注目させるきっかけとなり世界にクロサワの名を知らしめた傑作」
だそうだ。三船敏郎が観たかったから借りた。
2004年12月01日
黒澤明『乱』
100点。
(減点すべき点がないわけではないが、芸術評は減点法でするもんじゃない。ミケランジェロやピカソのマスターピースを前にデッサンの崩れや構図上の問題点を指摘しても意味がないのと同じで、あるラインを超えた作品に対する減点法は粗探しか個々人の好みの表明にしか行き着かない。散見するアラを鑑みても、この巨大な表現を前に俺は100点以外与えられない気がする。)
巨匠クロサワによる『リア王』の翻案。「シェイクスピアの映画化」という文脈では、洋の東西を問わずオリヴィエやウェルズと並んでまず第一に挙げられるレベルの完成度と影響力を誇る作品。
ケレン味に満ちた画と大胆な脚色。だがこれだけ大胆なアレンジにも関わらず、これ以上にリア王という戯曲の底、すなわちとりもなおさず悲劇というものの本質に近づいた作品(悲劇とは悲しい劇のことではない)は、映画・演劇問わずないだろう。原作の『リア王』に思い入れがあればあるほど魅力を増す映画と思う。
2004年11月03日
ダニー・ボイル監督『Trainspotting』
今さら観た。スリリングで最高カッコいい映画。Webの映画評見てたら「ミュージックビデオみたい」という指摘があったけど、ミュージックビデオで何が悪いのか。いわゆる映画っぽい映画が苦手な俺には、これくらいスピード感があって、悪趣味でえげつない方が面白いな。
ヘロイントリップ中の悪夢的な映像がすげー良かった。トイレ潜水のとこも。こういう効果が出せるんだから、映画も面白い表現媒体なんだよな。
2004年10月19日
2004年10月01日
Dominic Savage監督『Out of Control』
"Modern Theatre - a theatrical landscape"という講義で観た映画。自然主義およびリアリズム演劇を扱うコンテキストの中で紹介された。確かに目をふさぎたくなるような克明なリアリズム。途中、気分が悪くなって退席した女生徒が出たほど。
もとはBBC1で放送されたテレビ用映画。が、これは観る価値ありだ。少年院に送られた三人の若者が、三者三様の結末を迎えるまでを描く。三人の苦悩と、家族の苦悩と、そして少年院職員の苦悩。ハッピーエンドでもなければご都合主義でもない、まさに人生の一端をそのまま切り取ったフィルムだ。
2004年08月06日
2004年06月25日
オーソン・ウェルズ『Citizen Kane』
歴代映画ランキングとかやると必ず一位になっている伝説の映画作品。1941年の作品で、後の映画界にとんでもなくでっかい影響を与えた、らしい。
オーソン・ウェルズはラジオで「火星人が来たぞー」とやってアメリカ全土をパニックに陥れた張本人。もとは俳優・演出家として劇団を率いていたが、火星人襲来と初監督作品であるこの『市民ケーン』で高い評価を得、その後もいろいろやってる、らしい。まだ生きてる。
2004年03月03日
『ロードオブザリング』、アカデミー賞11冠

監督夫妻の笑顔
11冠は『ベン・ハー』『タイタニック』に並ぶ快挙。そんなにすごい映画になっていたのか。だが、この映画がここまでの栄誉を獲得したのは、決して予算や規模のためではないと思う。この映画にかける関係者の愛が、この快挙を生んだのだと信じたい。
2004年02月21日
『ロードオブザリング 王の帰還』

Frodo Baggins
よかった! とにかくよかった。納得の出来。原作への思い入れが強過ぎるので、到底客観的な評価はできそうもないが、手放しで喝采したい。よくもここまで原作の情感と世界観を映像化したものだ。新宿ピカデリーにて鑑賞。
原作の『指輪物語』は、オックスフォード大学の言語学教授でもあったJ.R.R.トールキンが十年以上の歳月をかけて執筆し、1950年代に出版され世界的な大ベストセラーとなった長編小説。作品にはトールキンの創作言語であるエルフ語(シンダール語とクウェンヤ語)が用いられ、また、随所に中世英雄詩や北欧神話の影響が見られる。
2004年02月13日
みうらじゅん原作『アイデン&ティティ』
みうらじゅんの人気コミックを映画化。つってもそんなコミック知らん。タイトル的にはイマイチながら、どっかで予告編を見て惚れた。風采の上がらないロック青年の主人公・中島(峯田和伸)がボーカルのジョニー(中村獅童)と言い争うシーン。こういうお洒落じゃない映画を観たい、ザラついた映画が観たいと思った。
個人的には90点。いい映画だった。これは映画として見てはいけない。ロックとして聴くものだ!シネセゾン渋谷にて。
2004年01月12日
サルガド写真展『ESSAYS』

写真展を訪れたサルガド
現在最も注目されている報道写真家の一人、セバスチャン・サルガドの写真展に行って来た。東京都写真美術館にて。ブラジル人で、アメリカで経済学修士号を取得し、フランスで農業経済学の博士課程を修了した後、仕事でアフリカを訪れた際に興味を持ち、写真家に転向したという異色の写真家。
現在、世界で最も注目されている報道写真家のひとりがサルガドでしょう。彼はこれまでにも経済学や現地データに基づく徹底した取材力、そして圧倒的な作品の表現力を持って、世界中で起こる「現実」を私たちの目の前に突きつけてきました。…この展覧会では現時点におけるサルガド氏の活動の全貌を紹介します。ここで観たものを他者の歴史にしてしまうか、自己の現実とするか、きっと問われることでしょう。(写真展公式サイトより。)
2004年01月08日
エーリヒ・ケストナー原作『飛ぶ教室』
何か原作はすごい有名な本らしいのですが、全く知らず。ただ誘われたので観に行って来た。恵比寿ガーデンシネマにて。本国ドイツでは"『ロード・オブ・ザ・リング』を押し退ける大ヒット"
で、"観客動員数180万人を超えるシリーズ最大のヒット作"
らしい。公式サイトから作品紹介を一部引用。
全世界30カ国以上で出版され、親から子へと70年の時を超えて読み継がれてきた永遠のベストセラー。日本では児童文学の巨匠として有名なケストナーは、…(中略)…児童文学作家、脚本家としてだけでなく、演劇評論家、小説家、詩人、エッセイストとして多方面で活躍する、時代を先がけた存在だった。
2004年01月06日
ケラリーノ・サンドロヴィッチ監督『1980』
最近舞台の方はとんと観ていないけど、やっぱり気になるケラリーノ・サンドロヴィッチの初映画監督作品。遅まきながら観て来た。テアトル新宿にて。
オープニングのテクノカット少年のモノローグと、プラスチックスの曲に乗せたちょっとサイケで古臭いアニメーションを見た時点では、正直「これはやばい、すべってるぞー」とヒヤヒヤしてたけど、後半からは水を得た魚のごとく元来のケラの勢いがうなる。三人姉妹が三者三様に男運の悪さを発揮しながら、1980年という時代をバックに悩みながらも前に進んでいく姿が印象的。
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