PLAYNOTE ドキュメンタリー映画『1/10 Fukushimaをきいてみる 2014』

2014年12月30日

ドキュメンタリー映画『1/10 Fukushimaをきいてみる 2014』

[映画・美術など] 2014/12/30 01:53

佐藤みゆきちゃんの紹介で、彼女の主演しているドキュメンタリー映画『1/10 Fukushimaをきいてみる 2014』を観てきました。70分という短い時間の中に、生まの言葉や表情がぎゅっと詰まっていて、東京にいながら福島の今の空気を吸える貴重な時間を共有させてもらいました。

東京で生活する人は、いま何が福島で起きているのかを知りません。(略)ドキュメンタリーを通して佐藤とともに福島の現状を観客に伝え、「本当の復興とは何か」を考えてもらうきっかけとしたいと思います。
1/10.Fukushima.ask - Project intentionより)

俺は母方の実家が福島で、幼少期には向こうに預けられて育ったこともあったから、あの町はふるさとのような気持ちがする。だから今日の映画も、とても身近な空気で見ることができた。身近な、飾らない言葉だから、逆に生々しい。

東北の町は、どこも少しずつ似ている。田んぼとか畑とか、ビニールハウスとか。古臭い商店の看板とか、ちょっと時代遅れの駅前の石畳とか。道端の雑草とか、青空とか、青空とか。

そんな普通の田舎町の景色の中で、普通に暮らしている農家の人とか漁師の人とか、小さなホテルの経営者とか、そんな人たちが、「線量」とか「汚染」とか、そういう言葉の専門家みたいになっている様に胸が痛くなる。安全であるために確かめ続けているんだろうけれど、そんな確認をしなければ安全も安心も手に入らない。それは何故だろう? どこに向けていいのだかわからない怒りが、観ていてムクムクと自分の中に膨らんでいった。

映画自体はとってもナチュラルで淡々とした作りだった。前説で「政治的な主張ではない」みたいなことを言っていたが、その通りで、反原発の映画とかではない。ないけれど、福島、いやFukushimaで普通に話をしていると、当然のように「線量」とか「汚染」とか、そういう言葉が出て来ざるを得ない。そういう事態の異常さが、一番恐ろしかった。

東京に住む僕たちはもう忘れ始めている。終わったものと思っている。しかし、きっと、あの土地には、100年後も人が立ち入れない場所が残っているし、これは映画中でとある人が語っていたことだが、1人の娘を亡くした父親の悲しみは、その人が死ぬまで消えない。

無料。まじで無料。時間作って、観に行って欲しい。

ドキュメンタリー映画『1/10 Fukushimaをきいてみる 2014』

12月29日(月)
15:00開場 15:30開始
19:00開場 19:30開始
12月30日(火)
11:30開場 12:00開始
14:30開場 15:00開始
17:30開場 18:00開始
※上映後に製作者によるトークと親睦会もございます。

上映会会場:サンモールスタジオ 
東京都新宿区新宿1-19-10 サンモール第3マンション 地下1階
http://www.sun-mallstudio.com/
【最寄り駅】 新宿御苑前駅 (2番大木戸門出口より徒歩3分) 

※お問い合わせ先※
メールアドレス : fukushima.ask@gmail.com