PLAYNOTE 海外からの謎の電話

2014年08月19日

海外からの謎の電話

[トピックス] 2014/08/19 13:21
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携帯着歴((他の番号消してある))

最近、たまに、海外から謎の電話がかかってくるようになった。現在15件くらい。着歴の番号を元に調べてみると、ナイジェリア、エクアドル、南アフリカ共和国、キプロス、パキスタン、スペイン……と、デタラメな国々からかかってきている。意味がわからない。

あんまり続くので先ほど、auさん、警察さん、Appleさんと相談してみたんだが、みんな初耳のケースらしい。すっごい困ってるわけではないんだが、不気味なので書き残しておく。誰か何か知ってる人、ぜひご連絡下さい。

経緯

7/31から現在まで約15件、知らない電話番号から電話が来るようになる。デタラメな番号だが、調べてみるとぜんぶ海外。大抵みんな、英語で話し掛けてくる。

おれ「はいもしもし」
向こう「えーと、誰?」
おれ「……いや、あんたこそ誰?」
向こう「誰なの? 言ってよ」
おれ「いや、知らないし。つか俺の番号、どこで知ったの?」
向こう「……」
おれ「もしもし? あの? 俺からはかけてないよ? もしもーし」
──ツー、ツー、ツー。

大抵、こんな感じ。ひどい場合だと、こんな場合もある。

おれ「ハロー」
向こう「お前誰?」
おれ「俺ケニチ、日本住み。で、あなたは?」
──ツー、ツー、ツー。

2回か3回くらい、会話が成立したことがあって、みんな「お前の番号が着信履歴に残ってた」「お前が電話したんだろ」的な応答をする。会話が成立しないケースでも、雰囲気から察するに、みんな似たような感じでコールバックしたっぽい。

わざわざ海外にコールバックしてくれてるんだから、ずいぶん親切な、あるいは好奇心旺盛な人だろう。「着信履歴に残っていたが、かけなかった」という人もいたはずだ。となると、実際には、海外の数十人、あるいは数百人の携帯電話に、俺の番号が着信履歴として残っていたとも考えられる

もちろん俺から電話はかけていない。発信履歴も残っていないので、例えばポケットの中でデタラメな番号が押されちゃって偶然かけちゃった、というケースも考えられない。

ナイジェリア、エクアドル、南アフリカ共和国?

今までかかってきた謎電話をまとめてみた。まさかかけてみる人もいないだろうが、一応末尾3桁伏せ字にしておく。

8/19 14:37 通話1分     27846164xxx(南アフリカ共和国)
8/19 13:33 SMS(テキスト) 27825741xxx(南アフリカ共和国)
8/19 12:30 通話41秒    27825741xxx(南アフリカ共和国)
8/19 11:38 通話16秒    34632806xxx(スペイン)
8/08 14:19 不在着信    35796480xxx(キプロス)
8/04 19:22 不在着信    非通知
8/04 16:48 通話23秒    非通知
8/04 16:47 不在着信    非通知
8/04 16:19 通話13秒    923338272xxx(パキスタン)
8/01 16:02 不在着信    35796480xxx(キプロス)
8/01 15:38 通話38秒    27616818xxx(南アフリカ共和国)
8/01 10:40 通話24秒    593991876xxx(エクアドル)
7/31 16:18 不在着信    2348093170xxx(ナイジェリア)

国番号を元に調べてみると、ナイジェリア、エクアドル、南アフリカ共和国、キプロス、パキスタン、スペイン……と、実に豊かな、いやデタラメなラインナップだ。もちろん俺はこんな、ワールドワイドに友達はいない。

auさん、警察さん、Appleさんとの電話

丁寧に対応してくれたが、まとめると、

auさん:
「そういうケースは聞いたことがない。あり得るとしたら機器の故障だが、事例としてはない」

警察さん(相談ダイヤル)
「そういうケースは聞いたことがない。毎日相談を受けてるし、自分以外が受けた相談の記録にも目は通しているが初耳だ。あんまり出ない方がいいよ?」

Appleさん:
「そういうケースは聞いたことがない。上に報告してみる」

ちなみにAppleさんはパキスタンだのキプロスだの聞いて、爆笑していた。いいぞApple。

推理と反論

なぜこんなことが起こっているのか? いくつか推理してみよう。

まずは、俺の電話番号が流出しているというパターン。しかし、仮に流出してるとしても、相手に電話してくるメリットがない。しかも、わざわざ国際電話で。通話料金がかかってるのは、一方的に向こう。会話のやり取りも上に書いたようなあっさりしたものだから、詐欺とかでもない気がする。

次に、相手の携帯機器の不具合で、着信履歴に間違った番号が表示されたというパターン、だが……。仮にNokiaでもSamsungでもAppleでも何でもいいが、そういう不具合のある機種があるとして、ナイジェリア、エクアドル、南アフリカ共和国、キプロス、パキスタン、スペインと世界6ヶ国で、同時多発的に俺の番号が表示される、なんてことがあるだろうか? 今までの履歴を見てみると、8/1は4件、8/4に3件、8/19に4件と、比較的まとまってかかってきている。同じ日に、違う国で、同じ機器の不具合により、俺の電話番号が、海をまたいだ国々で表示される……ということは、あり得るものだろうか。いや、ねーだろう。

最後に、何らかの技術を用いて、誰かが俺の携帯電話番号に偽装して、わざわざ南アフリカやらキプロスやらに電話し、着信履歴に俺の電話番号に着歴を残して回ってる、ということが考えられるだろうか? 俺に悪意を持った第三者がいて、俺の電話番号を意図的に世界各国の着信履歴にバラまいているというわけだ。いろいろと怨みや怒りを買うことは多いので、あり得ない線ではなさそうだが……。

そもそも電話番号の偽装なんて、できんの? 調べてみた。

発信者番号の偽装は、可能だった

結論から言うと、発信者番号の偽装は可能だった。つまり相手の着信履歴に、自分のものとは違う電話番号を残すことが、技術的に可能だということだ。

例1: アメリカを経由した某サービスを使う手口

……発信者番号を偽装する仕組みはいくつかあるようです。ですが、昨今巷を騒がせている手口については、アメリカを経由したサービスを利用したことは確かなようです。(中略)料金は契約時に2000円ほどのセットアップ料がかかり、アメリカから日本への通話は1分30円ほどで、その他の費用はかかりません。
AllAbout - ★ガイドが実証★発信者番号の偽装は簡単だった! ◆ 発信者番号の偽装に騙されるな!より

……海外には,任意の発信者番号を指定できる発信者番号指定サービスが存在する。これは電話中継サービスの一種で,ここに電話して,相手に通知する発信者番号と通話先の番号をプッシュボタンで指定すれば,任意の番号を相手に伝えたうえで相手と通話できる。
 発信者番号指定サービスがつながる海外の通信事業者は,発信者が送る発信者番号をチェックしない。そのため,「110」などの番号を指定して,日本国内の携帯電話に電話をかければ,そのまま相手の端末に「110」を表示できた。発信者番号指定サービスの料金は,日本国内の固定電話から携帯電話に発信する場合で,1分50円程度である。
ITpro・ネットワークHOTTOPICS - 電話の発信者番号は偽装できる?

上に書いた手口は、2005年くらいに詐欺の手口の一つとして流行ったものらしい。

もうひとつ。

例2: LINE電話を利用する手口

……LINE電話を使ってまず気になったのが、発信者番号通知だ。NTTドコモ宛には「通知不可能」などになるのだが、au、ソフトバンク宛にはきちんと自分の番号が通知される。しかも、最初の設定でiPhone5sの電話番号を入力したせいか、GALAXY Note3からLINE電話を発信したにも関わらず、iPhone5sで普段使っている電話番号が相手に通知されてしまった。
 ネット上で指摘されている番号偽装が、誰でも簡単にできてしまうのだった。
ITmedia Mobile・石川温のスマホ業界新聞 - LINE電話「電話番号偽装」を試してみた━━サービス多角化でマネタイズを急ぐLINEに最良の相手とは

しかしこれは今年の4月には対策が取られたらしく、現在、使うことはできないようだ。
(参考)スラッシュドット・ジャパン - LINE、「LINE電話」での発信者番号偽装を防ぐため確認プロセス強化へ

しかし

しかし、ちょっと待って欲しい。……そんなクソ面倒くさい手口を使って、いろいろ頑張って、一体誰が俺に、どんな被害を与えようとしてるんだ? そんなことやって、誰に何のメリットがあるんだ?

これが詐欺の入り口になっているとか、あるいは俺に通話料が発生するとかなら、まだわかる。でも、詐欺の気配はまるでないし、俺は一切、通話料がかかってない。相手からかかってきて、すぐ切れちゃうだけだし。こんなんだったら、勝手に寿司とかピザのデリバリー頼まれる方が全然つらい。

今、また来た

今、これ書いてる途中にまた来たので、相手を捕まえて話してみた。お、電話番号の冒頭が27だから南アフリカ共和国だな、とすぐわかったが、すぐわかっちゃう自分が何か笑える。

オトコ「あー、ハロー? 誰?」
おれ「はろー、僕はケニチ、日本に住んでるんだ。ちょっと聞いていい?」
オトコ「え?」
おれ「ちょっと聞いていい?」
オトコ「誰ですか?」
おれ「うん、普通の日本人。ちょっと聞いていい?」
オトコ「あー……」

相手の男性、英語は不得手な様子。ガタゴトと音。電話を代わったらしい。女性が出た。奥さんかな?

オンナ「ハロー、もしもし、あんた誰」
おれ「僕はケニチ、日本に住んでる。お話してもよろしいですか?」
オンナ「えーと……、何でもないの、ごめんなさいね」
おれ「うん、ちょっと待って。ちょっと聞かせて欲しいの」
オンナ「OK、私に言って」
おれ「あなた、お電話くれましたね。似たような電話がたくさんあって、困ってるの。どうやって僕の電話番号知ったの?」
オンナ「え? え? 知らないよ?」
おれ「いや、でも、そっちからかけてきたよね。どうやって僕の電話番号知ったの?」
オンナ「間違い電話、ゴメンナサイ」
おれ「ディスプレイに俺の番号が出たのかな?」
オンナ「間違い電話、ゴメンナサイ」
おれ「(ダメだ、通じない……)オッケー、お話ありがとう」
オンナ「どういたしまして、バイバイ」
おれ「バイバーイ」

やっぱり、どう見ても悪意はなさそうだ。そもそもこんな英語力じゃ、詐欺の働きようもないし、相手も誰にかけてるのかさっぱりわかってないみたいだ。

今の俺の気持ち

  • ヘンテコな事態に巻き込まれて、ちょっとワクワクしてる
  • と同時に、すげぇめんどい
  • あと、やっぱりかなり不気味

不気味だ。とにかく不気味である。世界がバグっちまったような印象がある。一体誰が、何の目的で仕掛けたイタズラなのか、さっぱりわからないからだ。イタズラにしては手が込んでる。しかし、詐欺には思えない。機器のトラブルと言うには、類似例の報告が一切ないというのもおかしい。

auさん、警察さん、Appleさんには相談したので、新情報が舞い込むのを待とうと思う。もしこの記事を読んだ方で、何かピンと来た方は、ぜひメールフォームからご教授頂ければ大変ありがたいです。

もうかかってきませんように!