PLAYNOTE 近況報告

2014年06月15日

近況報告

[公演活動] 2014/06/15 18:51


流転する日常、転変する身辺、点々と移動を続けながら、6/4に翻訳演出した『プルーフ/証明』が終わり、6/6に翻訳提供した『昔の日々』が初日をあけ、そして一昨日6/13、山崎彬との共作・共演出『恋のマジック・アワー 〜僕のママは食人鬼〜』が始まって終わった。

『プルーフ/証明』。
ご来場、誠に多謝。良くも悪くも因縁の戯曲で、今回できっちり引導を渡せた。ホントにもうやんないと思う。それは今回の出来を見てもらえればわかる。また僕がこの本に取り組むことがあるとしたら、演出家として今とは全く違う視点を手に入れたときだろう。現時点の僕にできるだけの仕事は、やったつもりだ。

『昔の日々』。
関われてよかったし、とても刺激に、勉強になった。ピンター訳、もっとやりたい、もっかいやりたい、できれば演出もしたいし、次やるときは稽古場にへばりつきたい。ルヴォーは現場判断でテキストを直し、僕もそれを受け入れた。それは僕も現場の人間だから、わかるのだ。翻訳家もまたピースの一つに過ぎない。しかし、次は隅々まで我が物に、我が意図をみなぎらせて、ピンターをやってみたい。もちろん、ルヴォーより面白いものを作るつもりだ。ルヴォーの演出スタイルはありがたくこれからパクらせて頂く。また会いたい!

『恋のマジック・なんとか』。
玄武洞まで見に来てくれたキチガイ演劇Lovers、ありがとう。心の底からくだらない、心の底からストレートなものを作った。彬くんに最初、「ラブストーリーにしよう、食人鬼のラブストーリー」と提案したのは僕だった。お芸術じゃなくて、シンプルなものがやりたかったんだ。そういう冒険をする上で、山崎彬に勝る相棒はいない。共同執筆で、分量としては半々くらいだけど、あの作品はほとんど彬くんのお陰だと思う。初共演の橋爪未萠里ちゃん、好き。作曲もしてくれた池川貴清くん、彼にも多大なものを負った。参加してくれた劇団員、大原研二&若林えり、やはり彼らのいるところで僕は一番素直に楽しく伸び伸びと自分の演劇を追及できる。頼れる仲間がいる、これに勝る安心はない。

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今は移動の車中、車窓の外に沈む夕陽を眺めている。東京に戻るのを待たず、『河童』と『Lost Memory Theatre』へ向けて全速力で動き出した。僕は少し、憂鬱だ。作品のことじゃない、東京は嫌いだ。たくさんの人間関係の網に飲まれて、とてもナイーブになってしまう。城崎温泉に滞在して、何者でもない自分という奴を久々に味わった。あの大自然のおかげでもあるし、彬と何かやってるときは、何者でもない自分に戻れる気がする。だから僕は社会的な自分に戻ることがとても恐ろしいし、怖いし、嫌だ。

しかし面倒ごとを引き受けなければ物事も進まない。夜行バスで仮眠をとる以外は、ひたすら物事を進める。

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写真は『食人鬼』メンバー+差し入れにカニサンドイッチ届けてくれた駅前の大衆食堂「ふみや」のママさんLoveLoveLove!!