PLAYNOTE プルーフが始まる

2014年05月26日

プルーフが始まる

[公演活動] 2014/05/26 21:17

小屋入りしました。たぶん最後のプルーフが始まる。あ、なんか、どの日も残席、僅かみたいです。みんなどうもありがとう!

実際、とてもよくできた本なので、10年たっても20年たっても色褪せないだろうから、「二度とやらない」みたいな意味じゃないんだけど、2009年に自分の演出で上演して以来、これで3度目、その間にもあちこちで上演されてきたから、もう最後でいいんじゃないかなって思ってる。

いい本はいくらでも再演されるべきであります。だから、再演自体はどんどんされるといい。だから演出を変えないザ・再演ならいいだろうし、他の人が上演してくれる分にはもちろん構わないんだけど、いやー、本当にこの本とは腐れ縁が過ぎて過ぎて、おまけに凄まじい精神力を使う本なので、さすがに疲弊する。

なので、僕が僕じゃなくなった頃、俺が別の俺になった頃になるまでは、もうやらないのがいいんじゃないかって思ってるんだ。そうするためにも、いい上演になるといいな、今回。悔いなくプルーフとお別れできるよう。

* * *

稽古場最後の一週間は毎日通し稽古をしていたが、本当に毎日顔色を変える作品で、演出家としてはとても厄介な思いがする。毎回。かと言って俳優にきちんと委ねて手渡さないと、この本のヒューマンな部分は上演できないから、任せないといけない。かと言って任せ過ぎてエチュードかセッションみたいになっちゃって乗り切れるほどイージーな本でもないので、緻密に積んでいくことも要求される。

きちんと積み上げて、毎回新しく、だけど毎回おんなじ。お芝居の基本中の基本を、これでもかと突きつけてくる作品であります。

あとはもう俳優がんばれ! としか言いようがないので、彼らの奮闘と感性に期待したい。幸いにも、とてもいい座組に育ったと思う。これだけ異種格闘技戦なメンツで共通言語を育てていくのにはとても時間と神経を使った。毎日、本当に肩こりがひどかったし、稽古場に行きたくないと思うことも多かった。稽古最終日の稽古場バラシの打ち上げで、青年座の大先輩・大家さんに、本当によく考えて演出&ダメ出ししている、1日中この本のこと考えてるんじゃないか、なんてお褒めの言葉を頂いて、少しは気がほぐれたが、それでもやっぱり肩はこるんだ。ほぐれた座組と適度な緊張感を生み出すために、今回の僕は、どんどん肩をこらせていったんだ。

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山本匠馬くんは実に新鮮かつ本命のハルを熱演してくれておる。とても真剣でナイーブで、でもヘンテコなスイッチを持っていて、愉快な人だ。遠野あすか嬢は実に素晴らしい。深い感受性を持っていて、それが理知的な役であるクレアに新しい一面を投げ掛けている。とても好き。大家先輩はもちろん頼りになるし、技もあるし、しかし無邪気で自由で、若い。そして人柄や姿勢がとても座組全体にいい影響を与えていて、あちこちからお呼びの掛かる理由がとてもよくわかる。そして劇団員百花は相変わらず僕に罵倒されてぺしゃんこな日々を過ごしているが、ひょいひょいできる役のはずがないし、ギリギリのところまで歩いて行ってもらわなくちゃならないので、勘弁ね。僕が追い込んでもしょうがない。自分でギリギリの崖っぷちまで行って欲しいもんだ。

うまくいきますよーに! ご予約ご案内、DULL-COLORED POPウェブサイトより転載します。

DULL-COLORED POP番外公演『プルーフ/証明』が、5/28(水)、いよいよ開幕致します。
6/4(水)まで新宿御苑前サンモールスタジオにて。

世界的なヒット作である名作戯曲『プルーフ/証明』。
翻訳も手掛け、演出も3回目、
誰よりもこの戯曲を知り抜いている谷賢一による演出でお届けします。

出演は、DULL-COLORED POPより百花亜希。
客演陣には青年座のベテラン・大家仁志を始め、豪華キャストが顔を連ねます。
キャスト紹介、および公演紹介はこちらから。
http://www.dcpop.org/stage/next.html

ご予約はこちらから受付中!
土日は完売ながらも、平日はまだお席ご用意致します。
http://ticket.corich.jp/apply/54134/

たくさんのご来場、お待ちしております。
どうぞよろしくお願い致します。