PLAYNOTE The Beatles『Help!』勝手訳

2014年03月25日

The Beatles『Help!』勝手訳

[音楽・ビートルズ] 2014/03/25 01:39

ちょっと人様へのメールでビートルズ『Help!』のことを書いたもんだから、訳詞が欲しくなって、パパっと訳してみた。意訳ばりばりの勝手訳なのでご注意下さい。

The Beatles『Help!』勝手訳

Lennon/McCartney 邦訳:谷賢一

助けてくれ、誰か
助けてくれ、誰でもいいってわけじゃないけど
助けてくれ、僕一人じゃ無理だよ
助けて!
 
Help, I need somebody
Help, not just anybody
Help, you know I need someone
help!
 
僕がまだ、今よりまだずっと若い頃は
誰の助けも要らず生きてたよ
でも最近、最近じゃめっきり自分がわからなくなって
このままじゃダメだと思って、ドアを開けてみることにしたんだ
 
When I was younger, so much younger than today
I never needed anybody's help in any way
But now these days are gone, I'm not so self assured
Now I find I've changed my mind and opened up the doors
 
助けてくれ、お願いだ、つらいんだ
そばにいてくれるだけで 心から感謝するよ
立ち上がるために 手を貸して欲しいんだ
お願いだ、お願いだから、助けてよ?
 
Help me if you can, I'm feeling down
And I do appreciate you being round
Help me, get my feet back on the ground
Won't you please, please help me
 
僕も、僕の人生もすっかり様変わりしてしまって
自立心だ自尊心だなんて霧と消えちまった
でもずっと、最近ずっと不安で仕方なくて
こんなの初めてなんだ、助けてくれよ、なぁ
 
And now my life has changed in oh so many ways
My independence seems to vanish in the haze
But every now and then I feel so insecure
I know that I just need you like I've never done before
 
助けてくれ、お願いだ、つらいんだ
そばにいてくれるだけで 心から感謝するよ
立ち上がるために 手を貸して欲しいんだ
お願いだ、お願いだから、助けてよ?
 
Help me if you can, I'm feeling down
And I do appreciate you being round
Help me, get my feet back on the ground
Won't you please, please help me
 

解説

Wikipediaの説明がとてもよくまとまってるので、引用。太字、俺。適宜省略。

レノン=マッカートニーの作品。ジョンのアイディアを元に、ポールと二人で完成させた。リード・ヴォーカルはジョン・レノン。軽快なサウンドと解りやすい失恋ソング風の歌詞とはうらはらに、ジョン自身の悲痛なメッセージ・ソングという一面も持っている。この曲が発表された当時ビートルズのメンバーは加熱する人気に自己を見失いかけていて、ジョンは後に「僕らは豚のように暴飲暴食し肥え太っていく己自身に失望していた。助けを求めて叫んでいたんだ」と語った。

ジョン・レノンはこの曲を1969年の「ゲット・バック・セッション」でも即興で演奏。翌1970年には自宅スタジオにて「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」などとともにブルージーなアレンジで再録音を試みている。1980年のインタヴューでも「これら2曲と「アイ・アム・ザ・ウォルラス」を再レコーディングして、リリースしたい。」と答えている。

書いた本人にでさえ、その意味や真意がわかっていない、ということが、詩や文学の世界ではたまにあるね。そういう言葉は、だから、その人が書いたんじゃなくって、本当に「誰かがその人に書かせた」言葉だったりするんだ。そう、本当にいい言葉や詩や台詞は、「書いた」って言うよりは「書けちゃった」とか「出てきちゃった」って感じで、この世に産み落とされるんだな。

ジョン・レノンがこの曲の持つ意味に気づいたのはレコーディングを終えた後。だから彼はこれをイトーヨーカドーで流れてもおかしくないくらいポップなチューンとして仕上げてしまった。そのことを彼はずっと後悔する。

ジョン・レノンマニアに言わせると、この曲は、ラブソングばかり歌っていたジョン・レノンならびにビートルズが、愛とか人生とか、もう一つ引いた目線で、大きな対象を歌うようになる転機となった曲だ。この曲が収録されたアルバム『Help!』には、同じくポール・マッカートニーにとって転機となった曲『Yesterday』が収録されている。こんなところにもジョンとポールの奇跡があるんだぜ!

次のアルバム『Rubber Soul』が与えた衝撃については、もはや語り尽くせない。こいつらの転機は、ポップソング回にとっての転機にもなったわけだ。なので僕はこの『Help!』が、大好きです。……例え、イトーヨーカドーで「レジ大忙し」のサインとして、流されていたとしてもな!