PLAYNOTE 青年団若手自主企画vol.59 大池企画『MOTHER Ⅱ』

2013年12月25日

青年団若手自主企画vol.59 大池企画『MOTHER Ⅱ』

[演劇レビュー] 2013/12/25 22:39

アトリエ春風舎・新芸術監督に就任した大池容子さんの就任後一発目ということで、元芸術監督として見逃せないぞと思い、観てきた。

大池さんというと、うさぎストライプでのパフォーマティブな演出で知られているが、今回はしっとりとただ会話劇。出演俳優の達者さが光る。山内健司さんは、そりゃあもう巧いし愛嬌あるし素敵で一言一言がおっかしい、さすがの好演であったが、全員がハマり役で、海ちゃんの醸し出す母性や、亀山さん演じる役の不器用さなど、素敵。佳南ちゃんも超めんどくさウザい自意識過剰のクソ女流作家の役を好演しており、実に説得力があった。いるんだよ、ああいう女。惚れちゃうんだよ、俺。で、最後、超ひどい目に合わされるんだ、いつも。ああいう女。「早く死ね」と思いながら、目が離せなかった。

昼に観たコクーンの『マクベス』が、多国籍料理フルコースディナーだとしたら、上演時間70分、前売り2000円で、しっとりとした家族の悲喜こもごもを味わえる本作は、居心地のいい喫茶店で味わうケーキセットのようで、一日の終わりにとてもいい作品でありました。29日までアトリエ春風舎。