PLAYNOTE 第6回小田島雄志・翻訳戯曲賞を頂きました

2013年12月25日

第6回小田島雄志・翻訳戯曲賞を頂きました

[公演活動] 2013/12/25 21:40

最近Twitterでばかりぶつくさやっていて、ブログでのご報告が遅くなりましたが、この度、DULL-COLORED POP番外公演『最後の精神分析 ─フロイトVSルイス─』の翻訳にて、第6回小田島雄志翻訳戯曲賞を頂戴致しました。

第6回 小田島雄志・翻訳戯曲賞

「小田島雄志・翻訳戯曲賞」は毎年優れた翻訳戯曲を提供した方を対象に小田島雄志氏本人が選考を行い、金十万円を贈呈するもので、10年間をめどとして開催しています。

受賞対象作品: マーク・セント・ジャーメイン作「最後の精神分析―フロイトVSルイス―」
翻訳: 谷賢一(作家・演出家・翻訳家)
実行委員:酒井誠・扇田昭彦・水谷内助義・小田島恒志

http://www.owlspot.jp/odashima_award/#2013

言ってみればアマチュア翻訳家としてスタートした僕が、こうして小田島雄志先生のお名前を冠した賞を頂戴するまでになれたというのは、本当にありがたいことです。小田島雄志先生はもちろん、小田島恒志先生、そして松岡和子先生など翻訳の先達である諸先生方には、様々な助言や激励を頂き、「劇作家・演出家としての翻訳」という自分なりのこだわりのスタイルを育ててくることができました。また、世田谷パブリックシアターで『モリー・スウィーニー』訳出の機会を下さった穂坂知恵子さんや、『クリンドルクラックス!』の翻訳を依頼してくれた石井光三オフィス様、『プルーフ/証明』の翻訳を使って頂いたウォーキング・スタッフ様など、たくさんの人々の応援のおかげで翻訳家としての僕は成長することができました。

今年の10月に上演した『最後の精神分析』は、木場勝己・石丸幹二という超強敵を相手に胸を張って翻訳を提示するために、俳優である友人と、実際に精神分析療法を大学院で研究している心理療法士の方など、複数の方に査読というか、助言というか、してもらいつつ、推敲を重ねた作品だったので、これはもう、とても嬉しい。下訳は2年前、2011年の冬には終わっていたので、2年越しの訳出という、自分史的にも一番長く格闘した翻訳作品だったなぁ。

今年は僕、6本演出して、長編新作を2本書いたんですけど、これはもう限界の数です。もうホント無理。翻訳をするというのは、劇作家・演出家とはまた違う角度から、人様の戯曲と真剣に向き合う時間を作ることなので、真剣に翻訳に取り組むことは、劇作家・演出家としての自分にもいい勉強になるし、これからも定期的に翻訳の仕事はしていけたらいいなと思っています。

こと翻訳に関しては、仕事は早い方ですので、お仕事ご依頼お待ちしております(笑)。あと、翻訳は終わっているものの、諸事情により未発表になってしまっている「いい戯曲」が、すでに3本、手元にありますので、いずれきちんと成仏させてやりたいものです。いずれにせよ、やっと翻訳家としてスタート地点に立てたのかな、と思います。謙虚に謙虚に、言葉のアーティストとして、研鑽を積んでいきたいものです。

皆さんどうもありがとう!