PLAYNOTE 今回のダルカラDMに書いた文章

2013年11月25日

今回のダルカラDMに書いた文章

[公演活動] 2013/11/25 03:50

わたしたちDULL-COLORED POPでは、毎回毎回、アンケートにご協力頂きましたお客さまに、DM割引と称しまして、割引券と、あと私の愛のこもったメッセージを送付しております。今回特別に、『アクアリウム』のDMごあいさつ文面を、ここに掲載してみようと思います。

あ。これを読んだからといって割引にはならないからね。でも、ぜひ観に来てね、アクアリウム。どういう気持で、どういうお芝居を作ろうとしているか、ちょっとは伝わるかもしれないから。

DULL-COLORED POP第13回本公演『アクアリウム』ご案内

 こんにちは! DULL-COLORED POP主宰の谷賢一です。第13回本公演『アクアリウム』の上演が迫ってまいりましたので、ご案内差し上げます。
 今回、主題に選んだのは、「僕たちの世代」という、大変暗いものでした。何がどう暗いのかはお芝居を観て頂くこととして、しかし演劇としては、とっても明るいものにしようとして頑張りました。太宰治もこんなことを書いております。

「私は、悲しい時に、かえって楽しい物語を書くよう努力する。自分では、もっとも素敵な奉仕のつもりでいるのだが、他人はそれに気が付かず、安易だ、軽薄だと私をさげすむ。──人間が、人間に奉仕するというのは、悪い事であろうか。もったいぶって、なかなか笑わぬというのは、善い事であろうか」。

 とても暗く、悲しいテーマなので、とても明るく、楽しめるお芝居にしようとして、苦心惨憺いたしました。演劇とはお客さまと作るものだと、そんなイロハのイを、あらためてしみじみと感じながら、一文字、一文字、まさに筆耕、原稿用紙を耕して、書いた作品であります。
 出演者も、お馴染みの劇団員の魅力と意外性をフル活用しつつも、超ド根暗ナチュラルボーン気違いの客演さんや、100m走11秒台の筋骨隆々のパワフルボーイ、歌って踊れて芝居も器用なキューティーガールなど、とっても魅力的な人々が揃っております。

 今回、平素よりご贔屓の皆さまに、僅かではありますがDM割引をご用意させて頂きました。必ずや楽しんで頂ける作品になったと自負しております。とてつもなく、どん底に暗い人の心の一端を、どこまでも明るく描こうとして、机の前に沈没し続けて書いた作品です。一人でも多くのお客さまにご覧頂きたいと思っております。
 東京ではシアター風姿花伝さまのご厚意により一ヶ月ロングランという破格の待遇を頂き、福岡ではFFAC+様より招聘を受け、大阪ではin→dependent theatre 2nd様から提携協力を頂き、仙台ではboxes様よりご招待を頂き、さらに岡山からも、天神山文化プラザという演劇先進劇場にお呼ばれしました。とんでもないプレッシャーの中で、繰り返しますが、とっても明るいお芝居というフォーマットで、とっても暗い私たちの、いや、私の思う僕たちの闇を描いたつもりでおります。
 ぜひ、お見逃しなきよう。今、ご覧頂きたい作品です。谷賢一、膝をついて、皆さまのご来場を、心からお待ちしております。

                           平成25年11月25日 谷賢一