PLAYNOTE DULL-COLORED POPプロデュース『最後の精神分析 ─フロイトVSルイス─』

2013年08月30日

DULL-COLORED POPプロデュース『最後の精神分析 ─フロイトVSルイス─』

[公演活動] 2013/08/30 00:23
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フライヤー

こんな告知をするのは初めてだ。是非、観に来て頂きたい。だが、もうチケットがない。泣く子も黙る木場勝己×石丸幹二という大ベテランをお招きして、やってやるんだ。

キャロウェイ賞やニューボイス賞などに輝くアメリカの劇作家マーク・セント・ジャーメインの野心作を本邦初上演。俺が翻訳・演出。すっげー時間をかけて準備してきた、この勝負の一作。たった2人の俳優の会話劇で、人間の精神の奥底と、文明の虚しさを暴いてやろう。楽しみにしとけ。

DCPOPプロデュース 『最後の精神分析 -フロイトVSルイス-』

精神医学や心理学のみならず、20世紀の文学や芸術に多大な影響を与えた精神分析の祖、ジークムント・フロイト。そして『ナルニア国物語』『別世界物語』などが高く評価され、今も愛読され続けているファンタジー作家、C・S・ルイス。

互いに“夢”“幻想”を通して人間を理解した2人。
互いに“ファンタジー”に魅入られた2人。
互いに同じ時代のイギリスに生きていた2人。

しかし2人には、決定的な、受け入れがたい相違点があった。
フロイトは過激な無神論者。一方ルイスは熱烈なキリスト教徒。
──そんな2人が、もし、出会っていたら?

神はいるのか? 道徳とは何だ? そして性欲とは? 人生とは? なぜ人は争い続ける? 20世紀前半を代表する2人の知の巨人たちが、90分の激論を通じて、歴史上誰も解決し得なかった問題に挑むスリリングな会話劇。

ルイス「これ以上話したくない!」
フロイト「ならそうしよう。だがこれは私の信念だがね。
     ──患者が話すことよりも、話せないことの方が、得てして重要な意味を含んでいるものだよ」

2013年10月4日(金)~10月13日(日)@日暮里d-倉庫

詳細・ご予約は以下からどうぞー。
http://www.dcpop.org/stage/next.html

どういうお話なのかというと。無神論者のフロイトと、キリスト教の擁護者として有名だったC.S.ルイス(当時はまだ『ナルニア国物語』は書いておらず、むしろ宗教関係の著作で有名だった)が、お互い全く違う人生観・人間観を持つ2人が、ただ語り合うんだ。1時間半。

2人の議論は、単に神とか、宗教とか、戦争とか、人種とか、文化・文明とか、それだけじゃないんだ。議論を通じて、どんどん暴かれていくのは、人間性の不思議そのもの、そして人類の歴史そのものでもあるんだ。

これは大変に知的なお芝居である。誰にでもわかる、楽しめる娯楽作品とは言えないが、知識があればわかる教科書のような作品でもない。「どうして人間は、世界は、こうなっているんだろう?」「どうして私は、私たちは、こうなんだろう?」、そういうことを自分の頭できちんと考える。そういうことができる人なら、きっと、誰でも、わかるはずだよ。そして高度な知的ゲームは、子供だましのエンタメなんかより、全然エキサイティングだし、全然スリリングだし、全然おもしろい。

そこはもちろん、俺が翻訳するわけだから、わかりやすく聞こえのいい訳語を選んだつもりだし、俺が演出するわけだから、堅苦しいものにはしないつもりだよ。そして俺にはすごく心強い味方がいる。誰かって? 木場勝己と石丸幹二に決まってるだろ! お会いしたら2人とも誠実かつキラキラした素晴らしい方たちだったよ! でも、負けないからな! がんばろう!

フロイト、ルイスという知の巨人と、木場勝己、石丸幹二という演劇の巨人と、戦い続ける一ヶ月半がこれから始まる。きっと、人生でも忘れられない演劇体験になるだろう。いつも思うことだけど、お客さんより、俳優より、俺が一番楽しかったし、勉強になった。そういうクリエーションをやらなくちゃね。楽しんだ奴が一番強いし、こういう知的に高度な作品だからこそ、楽しみながら戦いたいね。

観に来て下さい。チケットないけど。あの、当日券は出るそうです。