PLAYNOTE パーシモン・パレット・プログラム2013演劇コース 『View::points、あるいは海ぞいのまち』(仮)

2013年07月30日

パーシモン・パレット・プログラム2013演劇コース 『View::points、あるいは海ぞいのまち』(仮)

[公演活動] 2013/07/30 02:48

明日から、目黒区芸術文化振興財団がめぐろパーシモンホールというとこで毎年やっている、中高生向けのワークショップで先生やってくるんだけど、最終日には発表があります。『View::points、あるいは海ぞいのまち』という短い戯曲を書きました。明日、初日に少し試してみてからやれるかどうか判断するつもりですが、東日本大震災で津波にさらわれた、とある「海ぞいのまち」を作ってみようと思っています。

パーシモン・パレット・プログラム2013 演劇コース発表会

毎年実施している未経験でも参加できるワークショップ「パーシモン・パレット・プログラム」。中高生を対象としている「演劇コース」では、7月30日から後半プログラム「夏休み演劇ワークショップ」を開催。今年度は、俳優の近藤 強さんと演出家の谷 賢一さんを講師に迎え、4日間の演劇ワークショップで取り組んだ中高生ならではの作品発表会です。じっくりお楽しみください。

時間 2013年8月3日(土)14:00(開場)/14:30(開演予定)
料金 無料(予約不要、直接ご来場ください)
会場 めぐろパーシモンホール小ホール

出演 公募による中学生・高校生
演出・指導 近藤 強(俳優)+谷 賢一(演出家)

http://www.persimmon.or.jp/event/3226.php

ほんの一週間足らず、正確には発表会を除くと4日という短い期間で、震災、しかも津波を扱うということが、可能なのか不可能なのか、ちょっとわかりませんが、やってみたい。

動機になったのは、主に2つあって。
1つは、最近仲良くさせてもらっている仙台の地で、案内してもらった海岸・被災地ツアーの衝撃が、未だに頭を離れないから。もう1つには、先週、大阪でやったワークショップで、「空間を歩く」という僕のオハコをやったときに、仙台出身の俳優さんが歩いた海岸の風景があまりにも痛切かつ美しかったから。

俳優が信じて歩けば、津波にさらわれた海岸を、見せられるんじゃないか。
そして中高生にとって向き合うべきことは、自分とか、自分に近い境遇の登場人物のことじゃなくって、自分とは遠い現実や、巨大な悲劇なんじゃないだろうか。

俺は演出家であってワークショッパーではないので、たまにワークショップに退屈してしまうことがあるんだ。だから自分のためにもワークショップごとにきちんとテーマを設定してやってるんだけど、それでも退屈してしまうことがあるんだ。俺はワークショッパーじゃないから。

そんな気だるい退屈を打ち払うために一番効くのは、自分自身がワークショップ講師としてじゃなくって、クリエーターとして関わるということ。なので今回は、すげぇもやっとしたテキストを使って、中高生に解釈の下駄を預けて、中高生の想像した、あるいは取材した「海ぞいまち」を、連中と一緒に探求・創造してみようと思う。

できるかな。いや、きっとできる。中高生の頃の自分を思い出すと、もう頭脳も感性も今と変わらない、いやむしろ昔の方が鋭かったくらいだよ。中高生だから、と言って、イージーなものをやるのは、つまらないし、失礼だ。そういうストイシズムで生きてきたし、これからもそうありたい。

今回は俳優の近藤強さんとタッグを組んでのWSになる。彼は「ビューポイント」という演技メソッドの一種を得意とされているので、それをやってもらって、そこで仕込んだ発送方法や技法を、そのまんま演出に取り入れたいなと思っています。震災・津波は、東京からは遠い悲劇だ。でも、目の前に見れば、きちんと見ることができる。

というわけで、中高生参加者と一緒になって、大きな喪失に立ち向かってこようと思います。観覧無料のようなので、ぜひお運び下さいませ。

ちなみにこのめぐろパーシモンのワークショップ、過去の講師は、平田オリザ、柴幸男、多田淳之介、工藤千夏、吉田小夏と、まぁそうそうたるメンツがズラリと雁首揃えていやがるので、ハンパなことはできないなぁというプレッシャーもあるんだ。柴くん元気にしてるかなぁ。多田さんはこないだ会ったらやっぱりチャラチャラしてた。千夏さんとは去年か。小夏さんとは今日春風舎の定期メンテナンスでお会いしたが虹色のスウェットを履いて床をゴシゴシしていらっしゃった。オリザさんは相変わらずオリザさんなので特に言及しない。