PLAYNOTE DCPOP-WS@大阪、全日程終了

2013年07月19日

DCPOP-WS@大阪、全日程終了

[公演活動] 2013/07/19 01:42
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初日の「お食事会」の様子

大阪in→dependent theatre 2nd様の全面協力による、DULL-COLORED POPワークショップ・オーディション@大阪、総勢40名超のご参加を頂き、盛況のうちに幕を閉じた。

4日間8コマ、参加回数自由。というワークショップだったので、参加者にとっては参加しやすいプログラムだったけれど、やる側にとってはなかなか大変だった。ワークショップって、共通言語を育てていくものだから、いたり、いなかったり。共通言語のないままやっていく、というのは、難しい。

「相手を動かす言葉」をテーマに、テーマにつながる演劇エクササイズを散りばめて、全7回+発表会、いろいろやってきたけれど、結局のところ、

  • 意思(あるいは、意思のへばりついた言葉・所作=行動)
  • 眼前のものをきちんと見る力

という2点に集約されていったように思う。

5コマ目くらいからエチュード課題として、「出て行く人と止める人」という設定が現れた。出ていこうとするMさんがあまりに鉄壁の防御力過ぎて、これはもう倒すの不可能じゃないか、と思ったんだが、何と最終日の最終回に奇跡的に彼女を「動かす」ことに成功した。これには僕も、いや、僕が一番驚いた。絶対に無理だろうと思っていたからだ。

どう成功したのかは詳しくはここでは書かないが、結局のところ、ワークショップ参加者に言っていた言葉の意味に、改めて自分が気がつくという、何とも間抜けな印象である。

  • 理屈では人は動かない
  • 意思は言葉より行動に転化するべし
  • 言葉、台詞の内容よりも、そこに込める意思、イメージ、思いの方が大事

演劇というものの奥深さに、改めて驚嘆する夜であった。演劇はリアルを凌駕する。

* * *

今回、ほぼ毎日、参加者と「お食事会」に行った。東京の人とは、いつでも会える。だけど大阪の人や、京都の人、福岡の人、名古屋の人、広島の人、奈良の人と、たくさんたくさん、そうそう会えない人たちがいて、ワークショップの時間だけでは足りないからと、人付き合いの嫌いな自分が、わざわざ「お食事会」に出向いていった。

もちろん楽しかったが、演劇について、まだまだ語り続けなければならない、ということがよくわかった。僕たちはまだ本気になり切れていない。僕たち、というのはつまり、東京・大阪関係なく、演劇に携わる人々だ。

知識にしても、プライドにしても、向上心にしても、まだまだ。しかし本当は、話すことよりも、行動することが大事なんだよな。

* * *

今回のワークショップの僕の中でのテーマは、「間口を広く」ということと、「楽しく」ということだった。特に後者が大事だった。楽しんでいる奴が一番強い。

ワークショップ中には、役作りを苦痛や義務としてじゃなくって楽しめたら強いよねとか、子どものように無邪気に演劇を遊んで何やるより演劇やってたいとなれたら強いよねとか、そんな語り口で話していたけれど、これは僕へのブーメランでもあった。楽しんでる奴が一番強い。だから僕は、執筆も、演出も、翻訳も、もっともっと楽しまなくちゃならない。楽しめるといいな。

ほんの4日間のワークショップだったが、何と言うか、先週の東京ワークショップと相俟って、僕の人生に一つの爪痕を残すワークショップになった気がする。ワークショップは気付きの場、とはよく言っていたけれど、今回僕は、ワークショップの内容とは別に、たくさんの気づきがあった。それはどんどん暗くなる世界に、抵抗するかのように灯される小さな火であった。

大阪、サンキュー。また来るぜ。次に来るのは決まっているから、その次にもまた来るぜ。それまで何とか、自分をキープしたい。2014年の、演劇合宿@大阪の実現を目指して。