PLAYNOTE 冷や飯

2013年04月14日

冷や飯

[雑記・メモ] 2013/04/14 00:42


連日の稽古で疲労が溜まっている。コノヤロウ。飲酒をやめればいい。しかし、飲酒は魂を安らげてくれる。胃は荒れるが、問題ない。頭さえハッキリしていれば演出はできるのだ。

ここ最近の放浪癖で、僕は随分とちがう景色を見るようになった。新大久保の韓流アイドルショップ街。西早稲田に通ずる寂れた街並み。東北から出て来て震災の義援金を送るために貯金を使い果たした声優の卵。優しい声をしたラーメン屋の男2人兄弟。よくあるインド料理店に君臨するネットオタクたちのオフ会合コン。世界には不思議が溢れている。

金原ひとみの『憂鬱たち』を読んだ。素晴らしい本であった。僕は『蛇にピアス』以来、ずっと彼女のファンだ。仲間意識さえ感じる。あの、擦り切れた皮膚感覚による文章は、いつ読んでも渋い。超クール。きちんと破滅を抱き抱えている、平成にしては珍しいタイプの小説家だ。愛している。

稽古場でずっとアートだのアーティストだのという話をやっていて、ダメ出しをしていて、自分がアーティスト気取りであることに辟易している。今日はパンフレット用のインタビューで、あなたの創作意欲の源泉は? と問われて、正義、と答えた。悪党の僕は、正義に振り回されて悪党になったのであって、世の中の正義と僕の正義が対立し過ぎて、いつの間にか悪党になったのだ。相対的なことだよ。

新緑がまぶしく、短く静かな時間の中で、ゆっくりと呼吸すると、静けさの中から少しずつ自分が聞こえてくる。今日僕は角砂糖を20個分は摂取したらしい。そうして僕は不必要な風邪薬を飲み、ストーブに火をくべるようにしてモチベーションを保っている。体にいいから、と野菜を食べビタミンCを取りビックルやヤクルトを飲み続け、心にいいから、と酒を飲んでいる。自分はどうやら2人いるらしい。

昨晩はひどい、人間としてひどい行いをして、反省している。ただ生きている、それだけで、どうしてこんなに工夫が必要なのだろう。人間はもう少し便利に進化しないものかね。

明日も明日できっとまた、机に頭をこすりつける。生きている。とても、生きている。蜷川幸雄の本を読み返したりして、自分が何とどう戦うべきなのか、考えたりしている。眠る。