PLAYNOTE 人間失格・稽古進捗その6

2012年10月31日

人間失格・稽古進捗その6

[公演活動] 2012/10/31 01:54

稽古進捗、というか、小屋入り進捗。今日は場当たり、冒頭~幼年期のシーンを代替場当たったんだが、かなりテンションのアガる美術・照明・音響がぶちかまされており、いい気になりました。土岐さん、奥田さん、雅さん&堀くん、いい仕事するなぁ! そしてそれを統括する、普さんも。

今日考えたことは。やっぱり、引き出しの多さ。大事だよね。

何か一つ、面白いことをやる。それはまぁ、できるかも、しれない。何か一つ、自分らしいことをやる。それもまぁ、できるかも、しれない。でも、この状況、この展開、この流れ、この演出、その中で、「こういう手もあるよ」と別の引き出しを開けてみせること。提案すること。プロにはそれが必要だ。

今回、出来てきた絵が、ちょっとあまりに面白過ぎて、場当たり初日を終えただけなのに、テンションあがってゲラゲラしてしまった。4.48サイコシスとか国道58号戦線とかでやってた演出の最高峰であろう。空間が広いから明かりも綺麗だし、人物の立ち姿が綺麗だ。サスをどんと浴びながら円形舞台の中心に立っているコロを見て、あぁこりゃホントに完全円形という難儀な選択をした甲斐があったというものだ、と一人にやりとしたのであった。

美術の土岐さんは、男らしい人だ。美術もストレートにどん、と、最短距離、要点を狙って、ごつんと一発繰り出してくる。何となく埋める、みたいなことをしない。今回、小屋入りしてみて、美術の簡素さに驚くかもしれません。最後、見ていろよ。この野郎。

照明の奥田さんとは久々のご一緒だが、これも男だ、そしてアーティストだ。7年前にご一緒していた、騒動舎の頃は、学生の馬鹿に付き合ってくれる寛大な大人であり、悪ノリとシュールギャグを理解してくれる数少ない仲間であった。一年半前、黒色綺譚カナリア派の外部演出でご一緒した際は、演出家の意図を汲み、まもり、助け、励ましてくれる、貴重な仲間であった。はっきり言ってアウェイの戦いの中で、演出家の意図というものをとにかくたくさん汲み、助けてくれた。ありがたい。今回も、すげぇ大胆で乱暴で、だがしかし超美しい灯りをぶちかましてくれております。

音響のミヤビさん&DJの堀くんも、ヘンテコな音響演出方針を汲み取りつつも、丁寧に、かつ個性的に仕事をしてくれている。雅さんはいつもにこにこ、僕が突然「こんなことできますか」と頼んでも、「あー、うん、どうだろー。やってみるー」と言ってやり始めて、「できたよー」と完成させている。そういう人である。堀くんは初の演劇公演におけるDJ、というか、選曲&オペレーション&DJプレイに緊張感バリバリだが、DJ卓に集中している彼の姿はちょっとセクシーですらあるし、やはり音楽のセンスはとてもいい。

村岡普さんは僕にとっては伝説の舞台監督で、いろいろとお話伺いたいことまだまだたくさんあるのだが、器のでかさにびっくりする。淡々と仕事を進めつつ、全体を神さまのように眺めている。風貌もどことなく神さまに似ている。ご一緒していて楽しく、安心感のある、監督さんである。

DCPOP公式サイトで残席状況が公開されております。ぜひ、まだ前の方の席の残っている日にご来場頂ければ。土日はあとわずかだよ!