PLAYNOTE 人間失格・稽古進捗4

2012年10月28日

人間失格・稽古進捗4

[公演活動] 2012/10/28 02:45

よし、ブログを書こう! 稽古がどんどん煮詰まっているよ! 「煮詰まる」というのは本来いい意味で使われる日本語なのに、何故いつの間にか「行き詰まる」と同じ意味で使われるようになってしまったのだろうね。DCPOP『完全版・人間失格』、11/1から初日だけど、ヘンテコなエキスをじゅるじゅる出して、毎日稽古場の鍋が煮返っております。是非に観に来てね! ご予約はこちらから

以下たいへんエキサイティングな稽古日記だよ!

ほとんど、これは、放浪である。私は一つも焦っていない。大丈夫、何とかなるし、何とでもするから、さぁお前ら、ふらふらし給え、という気持ちである。

そういう、俳優のフリーダムな感じを引き出さなければ、たぶん今回やりたいことに届けない。どれだけ俳優を放し飼いにできるか、というのは、ここ数年のテーマであるが、今回の放し飼いっぷりと言ったら、半端がない。おかげで俳優たちは「谷さん、これで大丈夫なんすか」と思っているかもしらんが、全然だいじょうぶだ。基本的に、面白い俳優しか集めていないのだから、感性の赴くままにふらふら、うねうね、うねってくれれば、構わない。

僕には場当たりというバタフライナイフのような武器が残されている。どんどん自由にやって欲しい。劇場入って、その自由さが通用しなければ、きちんと調整して板に乗るだけの端正さは整えるつもりだ。伊達に演劇15年やっていないと思うよ。

今回は例えば『モリー・スウィーニー』のときのように、お客さんに考え、感じ、想像してもらう舞台になるだろう。ようやく、モリー・スウィーニー以来やりたかったデペイズマンの手法が、俳優の行動・身体を通して、テキストと合致する瞬間が生まれつつあるように思う。それは、当然、俳優の自由な魚っぷりが、僕にいい影響を与えているのだ。

久々に「アート」をやっている感触がある。まぁこれは、なかなか青山円形でかからない演目になるだろう。というか、そうせねばならん。僕の直感と感性の監督の下で、俳優らが結集しているこの感じは、確かに楽しい。そしてそれは、感受性の強いお客さんになら、きっと伝わる、いや必ず伝わると思う。

『人間失格』というある種シンプルなストーリーをバックグラウンドに、やれること全部やろうとはみ出しまくって作っている今回の『完全版・人間失格』である。ネタバレになるから言えないが、「えっ?」って思う瞬間が、たくさんあると思う。是非、観に来て、飲みに行こうぜ。知らない奴でも歓迎だからさ。ロビーで「谷はどこだ、飲みたいから呼べ」と言えば、ソワレなら飲みに行くよ。人間とは何ぞや。語ろうぜ。

ぜひ、観に来て下さいまし。わけのわからない「うねり」を、プレゼントできそうです。