PLAYNOTE 苦い食べ物

2012年09月15日

苦い食べ物

[雑記・メモ] 2012/09/15 03:35
明大前・ぐずぐずの ポークカレー。カレー屋はずいぶん回ったが、こんなにユニークなカレーはホントにない。激辛だけどね!

まだ僕がお子さまだった頃、どうして大人は苦いものが好きなのか、全然ちっともわからなくて、背伸びしたい年頃の俺としては、僕にわからないものがあるなんて! と背伸びして、無理してアイスコーヒー飲んで、眠れなくなって、オバケが怖くて、余計に眠れなくなって、そんな思い出がいくつもある。コーヒー、ビール、煙草、ビター・チョコレート。

苦いもの。

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今日は明治大学のMSPとかいうシェイクスピア上演するぞプロジェクトに行って2時間だけWSやってきた。2時間はきつい。導入だけで終わっちゃう。だけどプロだから、やるよ、2時間以内で! と思ってやってきたけど、15分オーバーしてしまった。

15分オーバー。これはいかん。プロとは時間に間に合わせるものである。執筆だってそう。と言いつつ間に合わないのが大半だが、これはいかん。といつも思う。しかしWSでオーバーすることはなかったので、15分と言えど非常に悔しかった。ちっくしょうめ。

「会話」について、しゃべってきた。きっと、何かは伝えられただろう。そして、伝わった大半は、誤解なのである。わかったような気になって、わかったと思って生きていて、わかってなかったと気がついて、ようやくわかったと思い直して、しかしそれもわかったような気になっていただけだということがわかって、またわからなくなって。それの繰り返しだ。

まぁ、それでいいじゃない、と思う。わかったような気にならなければ、人間はどうも自尊心をキープできやしないものらしい。それは、わかったような気をしてアイスコーヒーを飲んでいたあの頃の俺と、何も変わらない。そして、あの頃の俺にとっては、それが真実なのだ。

真実とは何か? 自分の中で、動かしようのない確信が生まれたとき、人はそれを真実と言う。主観の天球の中でしか、人間は生きていない。誰も他人の頭の中は覗けないのだから。

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筋のよさそうな子が、何人かいた。道を迷わないで欲しいと思った。ろくでもない劇団に拘泥して、そここそが我が居場所、と思い込んで、自らを破滅に導くいい卵が、いくらでもいる。年に100本、とは言わないが、せめて50~60本、芝居を観ていれば、そんな過ちは犯さないはずだけれど。筋のよさそうな子たちは、是非この先も、筋のいいまま、頑張って欲しい。

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結局、ワークショップやりにいって、公演の宣伝をしてこなかった。公演情報を知っているある後輩が、尋ねた。

「宣伝、しなくっていいんですか?」
「え?」
「人間失格、青山円形の」
「……だってさぁ、宣伝しにきたみたいで、カッコ悪いじゃん」

優秀な制作者なら即座に「ばか!! カッコつけてどうすんだ!! ばかばか!!」と叱ってくれるだろう。しかし僕にとっては、カッコいいことが一番大事なのだ。でなきゃセールスマンにでもなっている。

自慢じゃないが、セールスマンになったら、結構いい営業成績、叩き出せると思う。でもならない。セールスマンより、演出家の方が自分にとっては魅力的だからだ。

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写真はぐずぐずのポークカレー。ぐずぐずだけは残っていて欲しい。香港(明大前の中華料理屋)はなくなったらしい。衝撃だった。