PLAYNOTE 両手の火傷・経過報告

2012年08月28日

両手の火傷・経過報告

[雑記・メモ] 2012/08/28 01:31

Twitterにて報告した通り、ひょんなことから両手を大火傷し、包帯星人になっています。ちょっと手が使えるようになったので、経過報告しておくよ。

ざっくりした流れ

8/23(木) 駒場東大前商店街の夏祭りに参加。ノリノリで焼き鳥を焼く。
8/24(金) 駒場東大前商店街の夏祭りに参加。ノリノリ過ぎて両手を焼く。即、救急病院で応急処置を受け、両手が綿棒の先っちょみたいになる。
8/25(土) 近所の皮膚科にて診療を受ける。「10日から2週間はかかるね」。包帯巻き直し、両手がバルタン星人みたいになる。
8/26(日) 空白の1日。着信履歴に怯えながら、腹をくくって一日中DVDを見る。両手はバルタン星人のまま。
8/27(月) 皮膚科にて再診。すっごい順調に治りつつある。両手に指が生えた。

「やっぱり夏祭りは最高だぜ!」

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「このあたたかさ……! これは、焼き鳥の熱じゃない! 高度経済成長と核家族化によって分断されてしまった地域社会がかつて持っていた人の暖かさ。そう、これが、人間が本来持っていた暖かさなのだ!」

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「俺は焼き鳥を焼く。そして客はそれを買う、焼き鳥欲しさに……。このシンプルな構図には、嘘もない、インチキも虚栄も不正もない。ただ焼き鳥というモノを通して、同じ目線で人と人が触れ合う。労使の対立もなく、格差も特権もない。人間が人間として、ロボットや奴隷ではなくただ人間対人間として、焼き鳥を求め合う! これぞ平等! これぞ愛! 平和! あぁ、焼き鳥! 何て素晴らしいんだ、焼き鳥!」

焼き鳥焼き機には、焼き鳥を出た際に出る油を受け止める鉄製の皿がついています。そこにたっぷり水を張って、出た油を受け止める構造になっているのです。幅1.5m、深さ10cmくらいの細長い大きな鉄製の箱で、事故当時、中には100℃に沸騰した水と、100℃以上に加熱された油が混ざり合い、10リットル以上溜まっていました。

それを運ぼうとしてバランスを崩し、両の手の平にダイナミックにぶちまけました。あっ、と思った瞬間には、両手の皮をぜんぶ引き剥がされるような激痛が走っていました。

どれくらい熱く、痛かったかと言うと、アツアツのホットプレートを手のひらでベタッと触ったくらい。……なんかでは全然なく、たっぷりの油をしいたアツアツのホットプレートの上に手のひらをベッタリ押し付けられている。しかも、離せない。油アツアツの鉄板に手をずっと押し付けられ続けている。みたいな熱さと痛みでした。

すぐさま流水で冷やし始めましたが、全く痛みは引きません。痛みには割と慣れている自分ですが、ぐっと歯を食いしばっても足がガクガク震えてきます。身体を左右によじり、顔面を苦痛に歪ませ、しかし延々、前述の油たっぷりに熱したプレートの熱と激痛が、手のひらを焼き続けているかのようです。流水なんて、気休めでした。

1時間近く流水で冷やしても全く痛みが引かず、救急病院へ搬送されました。タクシーの中でも、バケツに張った氷水に手を突っ込んで、氷を直に触り続けていました。タクシーの運転手さんには、「座席が濡れるから」と嫌な顔をされましたが、氷水を手放したら10秒とじっとしていられないくらい、痛いのです。

救急病院で応急処置を施してもらったものの、激痛は止まず。痛み止めで誤魔化して、眠りました。

こうなりました。

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「両手を焼きはしたけれど、私は元気です」

というメッセージをこめて妻のTwitterにアップしてもらったんだけど、笑顔が逆に不気味だったらしく、変な不安を煽ってしまったようです。

しばらくこの綿棒星人状態で過ごし、その後、「親指が使えるようになる」という進化を遂げてバルタン星人になった後、今は全指が独立に動かせる人間的な状態にまで回復しました。おかげでこうしてブログで報告もできております。

徐々に指が一本ずつ使えるようになっていく様は、猿から人間への進化を辿るかのようでした。

「親指がこの向きで生えているから、人間は物を掴めるんだ!」

という、紙の上での知識が、生きた感動に変わった瞬間です。

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お医者さんには当初、「うわーひどいね。こりゃ痛かったでしょう」「10日か、2週間は動かせないね」と言われましたが、自分にしては珍しく、きちんと家に引きこもって、寝起きも風呂も、コップを持ち上げるのも妻にやってもらい、絶対安静を決め込んだ結果、当初2週間と言われたのが嘘のようにすくすくと回復し、今では5指がバラバラに独立して動かせています。痛みもすっかり引きました。医学すごいです。

教訓

  • 地域社会における祭事の重要性を改めて認識させられた。小さな子どもからおじいちゃんおばあちゃんまで、一つのお祭りをみんなで盛り上げようと頑張っている。孤立死の抑止や防犯上の利点もあるし、何より、楽しい。人は一人じゃ生きていけない、なんてそんなの言葉だけじゃ薄っぺらなお題目だけど、焼き鳥だの綿菓子だのを通して、今だって人間はコミュニティを作ることができる。
  • 調子に乗ってるときに、熱湯を運ぶのはやめた方がいい。