PLAYNOTE DULL-COLORED POPでは制作者・スタッフも募集してます

2012年05月31日

DULL-COLORED POPでは制作者・スタッフも募集してます

[公演活動] 2012/05/31 01:16

タイトルの通りですが、DCPOPでは制作者・スタッフも募集しています。

逆に言えば全国ツアーまでやってて今年~来年で3~4本の公演予定があるのに、制作がいないということが驚愕ではあるのだが、いません。いたけど別の劇団に専念すると言って急に辞めてしまいました。劇団を始めた2005年、すぐさま誘ったメンバーも制作だったし(彼女も結婚したそうです、おめでと)、次の制作者も飛び石を渡らせるように数々の現場を紹介しつつゆっくりしっかり育てたし、ずっと制作の重要さには意識を払っていたのだが、今はいません。

俺は「今のタイミングで制作募集なんて、弱みを見せるようで嫌だ」と子供のように反対もしたし、今も実際、こういうことをブログに書いていて気恥ずかしくはあるのだが、ここで見つからなければ一生探す気もないので、えいと勢いつけてこんなこと書いております。劇団員も「頑張ってチラシまく」と言ってくれているし、PLAYNOTEの閲覧者数はちょっと馬鹿にならないので、ここに書かないのは全く合理的でないし。

8月くらいまでの間にあちこち撒かれるであろうチラシには、こんな文面で載っています。ワークショップ・オーディションと同じチラシです。

劇団員/制作者募集

DULL-COLORED POPでは、劇団員および制作者を募集しています。

2012年下半期から2013年にかけて、ライブハウス公演、一ヶ月ロングラン、中劇場進出、全国ツアーなど、「やっちゃおうぜ」という我々の勢いや、「やっちまえよ」という周囲からの期待に比して、まだまだ力不足の僕たち。主宰の演劇悪魔・谷賢一と一緒に演劇地獄行脚をご一緒してくれる、気合の入った仲魔たちを若干名(1~2名)、募集します。

俳優としての参加を希望される方
上記ワークショップ・オーディションにご参加の上、期間中に谷に「劇団員なりたい」と耳打ちして下さい。
制作としての参加を希望される方
「良い制作者とは何か」と題した作文を書き、info@dcpop.orgまで提出して下さい(800~2000字程度)。その後、面接などを行います。
何だかよくわからないけど参加を希望される方
「DULL-COLORED POPを利用して俺が/私がやりたいこと」と題した作文を、info@dcpop.orgまで提出して下さい(800~2000字程度)。その際、どんなセクションで実力を発揮したいのか、なるべく明確に伝わる形で書くようにお願い致します(デザイナー、営業、ウェブディレクター、応援団、航海士など)。その後、面接などを行います。

「劇団員募集」に混ぜて書く辺り、いかに俺がナメられるのを気恥ずかしがっている臆病ぶりを発揮しているかがよく伝わる文面ですね。武士は食わねど高楊枝、じゃないけれど、極めて非合理的なツッパリ精神による自己防御であります。でもここは俺のブログなので、ある程度、腹を割るつもりで書いてみます。

去年の秋くらいに、活動再開公演を終えたってあたりで急に制作が「辞めます」となった我々は、「おいおい来年全国ツアーあるのにどうすんだよ」といきなり投げ出されたような格好になって路上にうろたえ、だがしかし強烈なツッパリ精神、要は虚勢と痩せ我慢で何とか運営してきましたが、まぁそりゃ完全に背伸びでありました。こうして募集をかけたところで、いきなりダルカラの制作回せる奇跡の人が見つかる公算もすごい少ないと思うけれど、ここで見つからなければ劇団も持ってあと2~3年というところだろうから、砂漠でダイヤを拾うことを祈りつつ、書いている。

幸か不幸か、DCPOP旗揚げ以来、ある時は一人で、ある時は制作と二人で電卓はじいてExcelの関数と格闘してきたので、予算立案から助成金書類の書き方、折り込み計画の立て方やチラシ印刷部数の見積もり、と言うかチラシ作りもやるし、印刷所がどこにあってどこが安くって、お釣りの作り方から当日の回し方、稽古場のケータリングのイロハまで、いわゆる小劇場の制作業務ならそれなりにやれる俺です。実際、『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』は、制作が抜けた直後に予算書から情宣からギャラ交渉まで劇団員の手を借りつつ司令塔として働いて、ああいうアホな規模のツアーをやったりした。よく周囲からは「谷さんは何でもやれちゃうのがよくない」と言われるが、ガチで演劇やりたかったら、自分で何とかするしかないだろう。いつの間にか全部覚えた。

話がズレたが、仮に制作が見つかったとしても、当面は俺がプロデューサー的に予算や公演計画は立てるだろうし、「折り込みってどうやったらいいんですか?」とか、「プレスリリースってどう書けばいいんですか?」とか、ひと通り答えられる自信はある。と言うか、前の制作にはイチから教えた。だけどそもそも、作家で演出家で翻訳家で、おまけにプロデューサーで制作者で、さらにはある時は照明オペレーターで音響オペレーターで、さらには制作の教育者で……、みたいなことやってると、自分の仕事ができなくなってしまう。俺の仕事は、戯曲と演出だ。

かと言って、外注で制作さんをがっつり雇うのも考え物だと思っている。なら先に俳優にギャラを払ってやりたい。当日受付だけ、という任せ方も可能だし、信頼している制作さんもたくさんいるが、そもそも「当制だけ雇う」というスタイルが日本の制作業界に悪い慣習を作っている気がしてならないし、そもそも俳優にギャラを払いたい。ダルカラ規模の劇団でチケットバックは別として俳優にギャラを払うのはかなり難しいラインだが、目指さなければ何も変わらないということは同じだ。

……つーてもさぁ、業界裏話から昨今の助成金事情に至るまであれこれ勘案すると、その「目指すこと」がいかに難しい道かということもわかる。きちんと説明できる人、います? いたらあなたは明日からでも制作やれます。きちんと現状把握ができて、きちんと考えをまとめて人に話す。分析と対話ができる人なら、できると思うけど、まぁ莫大な知識と膨大な努力、つーか愛が必要になる。だからこそいい制作者は少ないんだよな。いい制作者はほとんど神さまのようである。頭脳と体力と、愛があるなんて、それはもう神さまと言ったっていいだろう。

話が随分逸れたが、こういう男のやってる劇団です。ご興味ある方、ご連絡お待ちしております。