PLAYNOTE 大ニュース:赤ずきんチャチャ連載再開@Cookie

2012年05月26日

大ニュース:赤ずきんチャチャ連載再開@Cookie

[トピックス] 2012/05/26 03:15
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大変なことになりました。あの名作『赤ずきんチャチャ』が、Cookieにて連載再開されるそうです。

赤ずきんチャチャ。単なるドタバタコメディの枠に収まり切らない、どう考えても作者の悪ふざけとしか思えないくだらないギャグの連発で、当時妹のりぼんを盗み見していた小学生の俺は、「大の大人がこんなにくだらないことをしてご飯を食べていていいんだろうか」とカルチャーショックを受けた作品である。

赤ずきんチャチャ。商業誌に立派に連載されていて、アニメ展開、CDドラマ展開、果てはミュージカル化もしたと記憶しているが、しかしそんな世間の大騒ぎはどこ吹く風で、りぼん本誌の赤ずきんチャチャは、アニメ人気最高潮の最中に、以前よりさらにくだらないギャグと以前よりさらに適当な画風で俺の常識をガタピシにぶち壊し、果てはポピィ君出てからは「完全に自分の趣味と思いつきで展開させている」と子供心に背徳的な何かを感じるほどいい加減かつ脱力的な展開で俺を驚かせた。マジカルレンジャーとか、あれちゃんと考えて始めたのか、彩花みん。

赤ずきんチャチャ。途中から主役のチャチャは単なる素っ頓狂のバカきのこ娘みたいに成り果てて、ほとんど平八とかポピィくんとか作者好みのキャラだけで展開されていき、一応は恋のヒーローと思しきお相手・リーヤは犬っころでいる時間の方が長くなり、果ては一話分ずっと犬みたいな回もあったように記憶している。ちなみに連載が進むに連れてチャチャたちの身長はどんどん低くなり、当初はそれでも150cmくらいはあったように見えるチャチャも、最終的には幼稚園児のような体型で120cmあれば御の字、みたいな描写になっていった。これは作者自身も欄外コメントで「まずい」と書いていたので確かである。

赤ずきんチャチャ。ラスカル先生の歪んだ愛情に真の教育者の真心を見、しいねちゃんの曲がった欲望にリビドーとフェチズムの奥深さの匂いを嗅ぎ取り、捨てられた寂しさゆえに世界を滅ぼそうとするセラヴィー先生に愛の狂気と喧騒を感じ、俺は例えば三島由紀夫『金閣寺』における歪んだ自己実現にも似た、どうしようもない人間の性を感じたのであった。

赤ずきんチャチャに文学性を読み取る。それは行き過ぎた深読みだろうか? しかり。あんなもん、ただの漫画である。

ただ俺は、あの無邪気な筆致の中に、無邪気・無意識ゆえに滲み出る彩花みんの狂気と真実味を確かに感じたのであった。素晴らしい漫画である。今読んで面白いかどうかはわからないし、連載にもあまり期待はしていない。しかし一ファンとしては、去年だか一昨年だかにCookieで単発読み切りが掲載された際には20代後半にもなって本屋でCookie買っちゃった俺としては、今回の連載再開を諸手を挙げて歓迎したい。

94~95年にテレビアニメ化された人気マンガ「赤ずきんチャチャ」の連載が12年ぶりに復活することが26日発売のマンガ誌「Cookie」(集英社)7月号で発表された。6月26日発売の同誌8月号から「赤ずきんチャチャN」というタイトルで連載がスタートし、物語の舞台は東京になる予定

物語の舞台は東京。や、やばい匂いがぷんぷんするぜ。読み切りでそういうことやってたけど、そのまま行くのか。楽しみだ。なるべく滅茶苦茶にやって、早めに打ち切られて欲しい。

そんな希望は曲がっているだろうか? いや、そんなことはないだろう。好きだからこそ殺してしまいたい。そんな真っ直ぐな愛情を、僕は赤ずきんチャチャから学んだのだから。

しかし本当に大丈夫だろうか……。