PLAYNOTE 2012年5月、DCPOP劇團總會

2012年05月16日

2012年5月、DCPOP劇團總會

[演劇メモ] 2012/05/16 01:33

我がDULL-COLORED POPでは月に一回、劇團總會という暴走族みたいな名前の会合をやっている。集まって会議、なんて月も稀にあるけど、8時間くらい何かしらワークショップや稽古めいたことをやっているんだな。継続は力なりとも言うし、どんな小さな種がその後大輪の花を咲かすともわからんから、ちくちくやっている。

今週は実はちょっとてんやわんやの大忙しで、正直キャンセルしたろうかというほど追い詰められていた俺だったのだが、継続は力なりというのはつまり「超大変でもやる」ということである。毎日腹筋をする、と決めたら、どんだけ疲れていても、徹夜でも、盲腸でも酸素欠乏症でも、やらねばならん。

今日、使ったテキストは、

  • 岸田國士『葉桜』
  • 菊池寛『父帰る』
  • 古典落語『子ほめ』

という謎過ぎるラインナップ。俺の中では一本線が通っているし、ワークショップやるたんびに『欲望という名の電車』だとか『マクベス』だとか『プルーフ/証明』だとか使っている俺にしては、珍しく和物テキストだったので、新鮮であった。

岸田國士は天才にして秀才で努力家だったんだなぁ、そして美文家で本物の演劇人で野心家でもあったんだなぁ、ということを改めて実感。菊池寛には日本人のメンタリティを、『子ほめ』には研ぎ澄まされた口承文学の質実を感じ、胸がバクバクいう感じであった。

どれもちゃんと稽古するには1ヶ月はかかるような難敵であって、別にこの1日の稽古で何がわかった、伝わった、育った、培った、鍛えられた、というわけではないのだけれど、半歩でも1mmでも前進していく、ちょっとずつでも積んでいく、ということが、芸道なのだろうと思う。

物事は直線には進まない。というのは自分が現実を生き抜く上でとにかく強く肝に銘じていることだが、俳優訓練もまさにこれだろう。いくらきちんとカリキュラムを組んだって、やっぱり直線的には進まないし、それこそ木から林檎の落ちるのを見て万有引力に気づくように、ほんの小さなきっかけで爆発的に加速しちゃうこともあるんだろうけど、いずれにせよ計算できないことは頼みにできない。無駄だろうなぁ、役に立たないだろうなぁ、ということを、コツコツやっていくだけだ。

いや、いろんなワークショップやエクササイズ、知ってんだよ。でも、シアターゲームはどこまで行っても比喩であって、エクササイズは筋トレであって、実戦訓練とは違うんだな。そして最近、きちんとした俳優を育てるには、おままごとやおためごかしや誘導尋問じゃなくって、ただシビアに要求を突き付け続けることしか、ないんだろうと考えている俺である。

俳優訓練は主宰の仕事じゃないし、演技指導は演出家の仕事じゃないなんてことはとうにわかっている。俺はただ、みんなと一緒にあれこれやって、実験と検証を進めたい。というだけです。俳優訓練なんて十牛図と一緒だと思う。十牛図でググってくれ。