PLAYNOTE ブログのコメントシステムをTwitterで運用/トラックバック廃止

2012年02月20日

ブログのコメントシステムをTwitterで運用/トラックバック廃止

[ネット・PC] 2012/02/20 23:29

このブログを始めたのが2004年。かれこれ8年運用していることになる。当時はブログブームの黎明期で、まだMovable TypeがCMSの雄として頂点に君臨していた頃だ。それまではPerlで書いた自作の日記CGIやtDiaryを使っていた俺も、静的HTMLやパーマリンクの生成、コメントシステムやトラックバックを通じたコミュニケーションに魅力を感じて、レン鯖にMovable Typeをインストールして、それからもう8年になる。

が、ここに来て、Twitterを通して投稿するようにコメントシステムを仕様変更した。そして、トラックバックを閉鎖した。こちらは完全閉鎖である。その方法と顛末について、ちょっと書いておく。

トラックバックは終わった

先日、はてながはてなダイアリーに変わる新しいブログシステムとして、はてなブログをリリースした。で、はてなの近藤社長がこんなことを書いていたんだ。

はてなブログにはトラックバックを組み込みませんでした。しかしベータ版開始以降、一度も「トラックバック機能を付けて欲しい」という要望をもらっていません。ブログから、「コミュニケーションツール」としてのニーズが消えてきている事をよく表しています。 なぜ今、ブログなのか - jkondo's blogより

全くもって同意。画期的なコミュニケーションツールとして登場したはずのトラックバックは、あっさりとスパムの温床になり、あれこれ対策がとられる度に使いづらくなり、もう今じゃ誰も口にしない。少なくとも、このブログを続けていて「トラックバックあってよかったなぁ」と思うことは、ここ数年において一度もなかった。しかしスパムは届き続ける。はっきり言って、「いらない子」状態だった。

閉鎖して、すっきりして、よかったなと思ってるくらい。PCに詳しくない閲覧者の目からは、「トラックバック」という意味不明な情報が消えたことで、ユーザビリティ/リーダビリティは上がったんじゃないかなってくらい。

議論系のブログだったら、そして適切なスパム防御策を実施し続ければ、トラックバックはまだ有益な使い方もできるかもしれないけど、そんな色々を考えてみても、いや、考えるまでもなく、コストとリターンで言えば廃止が当然だという結論に至ったわけ。これだけ書いても、大半の読者にとっては結構どうでもいい情報だよね。でも黎明期からブログをやっていた人間にとっては、トラックバックの衰退というのはそれなりに悲しい出来事でもあるんだ。

コメントシステムをTwitterにした

このブログの記事はどうやら1800くらいの記事があるらしい。驚きだね。で、昔の記事なんかにも未だにコメントがつくわけで、目につかないところで結構なスパムと誹謗中傷に悩まされていたんだ。匿名コメントによる「書き込みやすさ」というリターンよりも、スパム対策&心ない殴り書きによるダメージの方が大きくなっちゃった感じがしたので、コメントシステムを変えようというのは前から思っていた。

Facebookコメントを検討したこともあったんだが、ほぼ実名のアカウントでやりとりするってのはかなりハードルが高い。おまけにFacebookはまだアカウントの浸透率が低い。暗号みたいな文字列入力させるのも嫌だし、そもそもコメント自体そんなに多いわけでもないし、Twitterアカウントを使ったコメントシステムがあれば、と思って探したんだけど、「これ」というものがない。DISQUSなんてすごくいいサービスだけど、ネット音痴の人にとってはちょっと敷居が高いし無名だし。

だったら、Twitterそのまんまでいいんじゃないか、と。そもそも最近だと、ブログ上でコメントもらうより、Twitterでコメントもらう方が多かったりする。

各々のアカウントから、Twitterに記事のURL入りでつぶやいてもらって、それを検索でリストアップし、ブログ内に表示。これだけで簡易的なコメントシステムが完成するはず。実際、ZENBACK(これも今回外した)なんかではTwitterの検索結果が簡易的なコメントシステムとして運用されていたりする。

最初はTwitterの公式サイトで提供されている検索ウィジェットを使ってみた。でもこれだと古い記事のコメントが検索に上がってこない。大体一週間前くらいまで。

で、Twitter検索で一番精度の高いTOPSYを利用することにした。「jQueryとTopsy APIを使ってそのページを言及したツイートを表示するスクリプトを作った」という記事を参考に、JavaScriptを導入、テンプレートとCSSを変更。あとはブログのURLが自動で挿入される「ツイート」ボタンを設置するだけ。これはTwitter公式のツイートボタンをそのまま使っている。

このエントリーにもすでに、「Twitterコメント」の欄と、「ツイート」ボタンが下の方に設置されているはず。よかったら動作テストも兼ねて、何かつぶやいてみて下さい。

SNSとブログの住み分け

TwitterやFacebookは「つながる」ということに特化されていて、正直時々、うざく思うことがある。あんまり日々の思想着想について書くような場所じゃない。長文も書きづらい。

そしてブログは、ほとんど最近放置気味だ。ブログに長々何か書くより、Twitterにちゃらんぽらんなことを少し書いた方が、よほど食いつきがよく、評判もいい。確かに140字というのは気楽に読めて、気楽に書ける。

だけど今後、もっとブログへの比重を高くしていきたいと思っている。コミュニケーションと関係ない発信を増やしていきたい。今回、コメントシステムをTwitter限定にしたことで、フィードバックは減ってしまうだろう。でも気にしない。そもそも最近、読者の顔色を伺って文章を書く癖がついてしまって、歯切れの悪さやストレスを感じていたところだし。

Twitterに書くのは、例えば広場に出てって「おーい」って叫ぶのに近い感じがする。ブログに書くのは、部屋にこもって手帳に書き付けるのに似た感じがする。当初ブログは、その発信能力の高さだけでなく、コミュニケーション能力の高さを持って一躍人気を博したものだが、もうコミュニケーションはSNSに任せておいた方がいい。SNSに集約させるんだ。それで、いいじゃないか。

と言いつつも、一つの区切りを前にして、ちょっとブルーになっているのも事実なんだけどね。さよなら、トラックバック。さよなら、コメントシステム。