PLAYNOTE DCPOP11・プレ稽古初日のための、公開稽古連絡

2012年02月06日

DCPOP11・プレ稽古初日のための、公開稽古連絡

[公演活動] 2012/02/06 00:50
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佐野功×東谷英人

明後日、火曜日から、DCPOP11『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』のプレ稽古が始まる。MLに内容と宿題を流そうとしたんだが、こういう経緯で、ブログに書くことにした。

こんにちは、谷です。火曜日にはプレ稽古が始まりますね。プレ稽古初日への宿題や内容をお伝えします。……と、MLで伝えようと思ったんですが、せっかく今回は「創作過程全公開」なので、あとで全部ブログに書きます。明日の朝にでも僕のブログをチェックしてみてください。

かつて「公開ダメ出し」ってのはやったことがあるが、ブログで業務連絡というのは初めてだ。まぁやってみよう。以下、当然公演のネタバレになりうる内容が混じっているので、ご注意。

プレ稽古 内容

2日間用意されている「プレ稽古」は、準備中の台本・プロットがどれくらいうまくいくか試したり、実験したり、俳優からのアイディアや提案を汲み取る時間として想定しています。ここで出たグッド・アイディアは、もしかすると台本に反映されるかもしれません。

ざっくり言って、こんなタイムテーブルです。

  1. 企画説明・書類配布・旅程説明・質疑応答 60分
  2. 休憩 10分
  3. 宿題回収 120分
  4. サンプル台本・読み合せ 30分(時間が押したらやらないかも)

プレ稽古・宿題

全部で3つ、宿題を出します。みんな、頑張ってね。

宿題1. コスプレ

下記の指定に則り、自由に手持ちの服でコーディネートし、着用した状態で稽古場に来て下さい。なお、写真はブログ・Twitter等々にアップロードされる恐れがあります。出来が悪かった人のだけアップロードする可能性が一番高いので、頑張って下さい。

東谷英人  意外性
大原研二  母性
塚越健一  女性性
なかむら凛 わたし史上最大のかわいらしさ(ノーギャグ)
堀奈津美  網タイツ
百花亜希  知性(学歴や地位ではなく、知性)
若林えり  あらいぐま
佐野功   アルバイト(月収15万で2DK住み)か、元体育会系の20代後半か、鋭角(できれば30度以内)

テーブルエチュード

テーブルとイスがあるだけ、という状況で、エチュードを行なってもらいます。「場所・状況」と「目的」を考えてきて下さい。8人の俳優が設定した状況で、8つのエチュードを行なってもらいます。もしかしたら僕が別の状況・場所・目的を設定するかもしれません。

なお、この「場所・状況」「目的」の内容は、あらかじめ紙に書き出しておいて下さい。それぞれのエチュードの制限時間は3~5分程度ですので、あんまり混みいったものはやめた方がいいと思います。

良い例1)場所・状況→モスバーガーの店内 目的→呼び出した相手に貸してた3万円を返してもらう
良い例2)場所・状況→女の部屋、別れ話をしているカップル 目的→別れ話、と見せ掛けて、相手の愛情を確かめる
悪い例1)場所・状況→雨の日の午後 目的→お買い物

補足……「場所・状況」は、なるべく具体的に。2~3人が絵で想像したときに、だいたい同じ絵がうかぶようなものを。「目的」は相手が関係するもの、相手を動かす必要があるものが好ましいです。でも、以下に「特に酷い例」として示すくらいにどうしようもない設定なら、逆に面白いかもしれません。

特に酷い例)場所・状況→ブラジル、黄金海岸のほとりにあるカフェ 目的→海賊王になる

思い出話×2

僕の心を動かす、思い出話を2つ、用意してきて下さい。お題は2つです。それぞれ3分以内でお願いします。

  1. ほろっとさせる(ノーギャグ)
  2. 笑わせる

台本の骨子はもうすでにあるので、そこでどれだけ俳優が光るか、あるいは俺が想定していなかった光り方を見せるか。その余白をとっておきたいので、こういうことをやっています。最終的に本にまとめるのは俺だけど、俳優の光を見たい。

なので、なるべく、今までの自分のイメージから遠いものが見れると嬉しいし、あるいはあなたの超得意技が見れれば、それはそれで嬉しい。

* * *

こういういわゆるDCPOP的な「プレ稽古」は、騒動舎時代の名残でもある。騒動舎時代には、稽古の最初の2週間くらいはひたすら肉練とエチュードだった。そこで面白いことが勃発したら、それをベースに台本を書いて、さらにその台本をエチュードとギャグでぼこぼこに崩して行っていた。

DCPOPを始めてからもしばらくそういうやり方をやっていて、たぶん第4回公演『ベツレヘム精神病院』の辺りからそういうことはやらなくなった。たまに散発的にやってはいたかな。記憶にあるところだと、『小部屋の中のマリー』ではやっていたし、『エリクシールの味わい』のときもやってたかな。

今回はプロットはもうあるので、そこにはめ込むつもりでこういうことをやっているんだが、もちろんアイディアなんて100出して1か2が生きればいい方だし、俳優が自分で思う「わたしここがイイ」は、演出家や客から見た「あなたここがイイ」とズレていたりする。でも、演出家の思う「あなたここがイイ」ばかり見ていると、劇団をやっている意味はなくなってしまう。

とばっちりを食らっているのは今回唯一の客演である佐野功くんだが、彼はエチュードの王者だし、大変賢く度胸もある人なので、多めに見てくれるだろう。今回、全編を通して佐野くんに我々の暴挙のしわ寄せがいくような構図になりそうだが、そこは彼の度量の広さを期待して、敢えて無茶振りをし続けていきたい。