PLAYNOTE 2011年、振り返る

2011年12月31日

2011年、振り返る

[雑記・メモ] 2011/12/31 09:35
2011-final-lucky.jpg
ことしカットアウト

一年どうもありがとう。やたら濃密な一年であったので、駆け足で振り返ってみる。

ことしのわたしを振り返ると、常に分断されていた気がする。現場の下っ端と現場のトップを行ったり来たりし、劇作家と演出家と翻訳家の間を行ったり来たりし、演劇人と家庭人の間を行ったり来たりし。結婚と、DCPOP再開と、劇団外活動と。やたら充実した一年だった。

今年の冒頭は、49時間WSの成果発表である『演劇/空間が立ち上がる瞬間』だっけ? 中野あくとれでやった1dayオンリーのミニイベントで始まった。演劇の創作過程そのものを見せ物にする、という、『若手演出家サミット2011』や『ヌード・マウス』でトライしていることの萌芽がここにあった、という意味で、小さいながらも重要なイベントだったように思う。

んでもって二兎社の稽古場助手について、永井愛大先生の元でみっちり一ヶ月半、お勉強させて頂いたわけだが、この経験、とても大きかった。今も心の師は愛先生をおいて他にありませぬ。その後、黒色綺譚カナリア派の演出、モリー・スウィーニーの翻訳・演出、DULL-COLORED POP活動再開記念公演『Caesiumberry Jam』、そして劇場結婚式と、準備と稽古と本番に明け暮れた。ムックさん、果歩さん相島さん顕作さん&穂坂さん、ゴーチ伊藤さん、新劇団員、そして妻・沙織と、一生モノの師や仲間や友人・伴侶と出会ったわけで、一年にしちゃ濃すぎるスケジュールだった。

さらにそっから平田オリザの助手について、アンドロイド演劇やソウル市民五部作の現場を覗いたり、えんぶゼミの講師をやって一本作品を作ったり(『わたしカットアウト』)、『日本の問題』に参加し、『若手演出家サミット2011』を企画・主催し、そして『ヌード・マウス』の執筆・稽古を進め、最後にはヌード・マウスのリーディング&トークイベントで終わった。年初の中野あくとれのイベントが、また別の形で結実したわけであった。

イタリア行ったな。鳥取も行ったわ。鳥の劇場とさおりんちと。京都も行った。仙台で芋煮会行って、福島で5年ぶりくらいにばーちゃんに会って、新潟行ってりゅーとぴあ岡田さんと飲んだりもした。書き漏らしがないかどうか、全然自信がない。

主宰者だったり作家だったり翻訳家だったり演出家だったり、助手だったりプロデューサーだったり、芸術監督だったり講師だったり。演劇屋、って表現以外に、全く該当するものがない。分断されていた気もするが、そんな断片を併せて総体なのだろう。演出家ってさ、ほら、何でもできるから。日常と劇場の橋渡しをしたり、俳優と観客の間を繋いだり、そういう仕事だから、なんだってできるんじゃねぇの。他にこういうことやってる人、ちょっと思いつかないけど。

まったくまとまらない一年だったが、一つ言えるのは、いい一年だった。一つ一つの事件がキラキラしている。劇場とか演劇とかを使ってよく遊んだし、よくチャレンジしたし、いい仲間や師や伴侶と巡り会った。30を迎える前に、こういうキラキラしかない一年を送れたことは、実にいい区切りになった。

まだ今年が終わった気がしない。ずっと仕事してたからなー。今晩、さすがに、大晦日の夜くらいは手を止め、周囲をそっと見渡し、一年を振り返れる気がする。今日も明日も明後日も、神さまに会いに行く旅の途中です。