PLAYNOTE 池谷裕二&糸井重里『海馬―脳は疲れない』

2011年03月04日

池谷裕二&糸井重里『海馬―脳は疲れない』

[読書] 2011/03/04 12:45

僕の演劇仲間から借りた本。随分前に読んだんだけど。

最先端の脳科学研究に携わる池谷裕二氏と、コピーライターの糸井重里氏の対談という形式で、脳の不思議や誤解や豆知識についてわかりやすく話が進む。10年以上前の本のはずなのに、そんなこと知らなかった、まさかそうとは思わなかった、というピュアな驚きがぎっしり詰まっていて、名著。

本書の中ではたくさんの図案が掲載されているんだけど、それを見ていくだけでも十二分に面白い。目の錯覚や脳の誤認識を、理屈じゃなくて絵と紙で立証してくれる。脳はかなり自分勝手に世界を見ているということがよくわかる。

池谷さんの本は他にも読んだんだが、異常なまでにわかりやすい。本当に頭のいい人なんだなってことが伝わってくる。簡単なことをわかりやすく話すんじゃなくて、難しかったり深かったりすることを本当にわかりやすく、自分の言葉で喋れる人こそ、本当に賢い人だと思うんだ。孔子にしたってソクラテスにしたってナザレのイエスにしたって、お話、わかりやすいんだ。お話、上手なんだな。いつからか難解な単語をこねくり回すことが学問的なスタンスみたいなことになっちゃってたけど、本当はそうじゃない。

出版社 / 著者からの内容紹介

「自分の頭は十分に使われていない」と感じたことはありませんか?頭をうまく使えなかったゆえに、損な目に遭ってしまったこと、ありませんか?あなたの脳のチカラは生かされないまま眠っているかもしれません。どんな年齢であっても、「脳は使い尽くせる」と気づきさえすれば、才能はいくらでも伸ばすことができるのです。自分は「カシコくない」と思ってしまっている人、必読です!!

内容(「BOOK」データベースより)

脳と記憶に関する、目からウロコの集中対談。いわく、「『もの忘れは老化のせい』は間違い」「30歳を過ぎてから頭は爆発的によくなる」―。記憶を司る部位である「海馬」をめぐる脳科学者・池谷裕二のユニークな発想と実証を、縦横無尽に広げていく糸井重里の見事なアプローチ。脳に対する知的好奇心を満たしつつ、むしろオトナの読者に生きる力を与えてくれる、人間賛歌に満ちた科学書。