PLAYNOTE お食事会 with 永井愛さん

2010年08月27日

お食事会 with 永井愛さん

[演劇メモ] 2010/08/27 20:52
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恵比寿にある小洒落たビストロで、@OKO_Tさんの引き合わせにより永井愛さんとお食事して色々お話聞いてきた。写真はイワシと何とかのタルタルがどうしたこうしたという料理。俺の一週間分の食事を全部あわせたくらい旨かった。

何の話したらいいんだろう、「好きです!」とか言ってもドン引きだろうし、ああ、こんなときのために小粋なパーティージョーク集とか買っておけばよかった! という心配をよそに、演劇のこと、愛さんのこの先のこと、演劇界のこと、その他雑談で楽しくお食事した……、5時間以上いたのか。久々に羽を伸ばせたいい時間でした。

永井愛さんは、……と書くと違和感がすでにある。高校で演劇を始めた頃から、部室には戯曲があり、あまりにも有名であった永井愛という作家は、僕の中では有名人ルールとして「タモリ」や「プーチン」や「蜷川幸雄」と同様、呼び捨てで書くことが当然だった。おかしいでしょう、俺が「プーチンさん」とか書いていたら? だが、出会ってしまったので愛さんとか書いちゃうこの微妙な距離感。うぜぇ。

愛さんは僕の母親と同い年で、俺が生まれたのは二兎社旗揚げの1981年よりさらに1年後である。そういう世代なのに、愛さんは身近な二十代を見渡してもそうそういないくらいアクティブかつ純粋な人で、そしてインタビューとかで読むよりもちょっとだけはっちゃけていて、改めて尊敬の念を強くした。

特に驚いたのが新国立劇場の鵜山仁更迭問題について。世間的にはいつの間にかフェードアウトしてしまった話題だったが、全く解決らしい解決がなされていないと話を聞いて強く感じた。要約すると、

理事会「鵜山仁が辞めたいって言ってたし芸術監督交代で」
鵜山仁「言ってません」

に端を発する問題で、そこに新国立劇場内部外部、演劇界のあらゆる問題がぐるぐる絡んできて、権力闘争や政治的対立みたいな様相を呈していた。が、結局今日のお話でも、愛さんは決め方のプロセスに嘘が混じっていること、まずそこが問題と大変シンプルなところを起点にして喋っており、非常に共感できたんだ。民主的でもないし公明正大でもないし、ずるっこじゃん。

言った言わないの問題だけでなく、国民の税金が投入されていて、新「国立」劇場という名前を冠していて、日本では唯一の現代演劇を取り扱う「国立」劇場である新国立劇場の芸術監督選出において、ひどいブラックボックスがあり、ひどい利権や対立があり、ひどい誤解とすれ違いが続いている、というのは、悲しい。それに憤る。この問題で損害を被ったのは、鵜山仁でも永井愛でもなく、現代演劇に関わる多くの人々と、そして観客、ひいては国民全体なんだぜ。

とにかくエネルギッシュで、しかも人に嫌な気持ちを与えない、ちょっと見たことないタイプの人であった。またお話したい。