PLAYNOTE 佐藤東弥監督『ごくせん THE MOVIE』

2010年07月14日

佐藤東弥監督『ごくせん THE MOVIE』

[映画・美術など] 2010/07/14 11:35

ちょっとワケあって見ることになったんだけど。ちょっと言葉を失ったね。

すみません、逆に面白くなっちゃうほどつまらなかったの。生徒が困る→ヤンクミ助けに行く→ダチだろ!or私の大事な教え子だ!→敵やっつける、という、捻りがなさすぎて既視感すら伴わない展開はもはやシュールですらあった。ラスト、何か政治家になりたいIT社長がヤンクミに拳銃突きつけて場の空気が凍るシーン、だが、凍ってるのはあれスクリーンの中だけだろ。あれでヤンクミやられちゃうの!? と思ったり、どうやって勝つのハラハラ!! とか思ったり、しねぇよ。

別にステレオタイプなキャラクターが新鮮味のない茶番を繰り広げていても、すっごい笑えるとか、すっごい特撮とか、すっごいCGとか、そういうので巻き替えしていれば見るところもあるんだけれど、いっぱいバイクが出てきたことと、いっぱいエキストラが出ていたことと、いっぱいイケメンが出ていたことくらいしか思いつかない。もちろんバイクや群集を楽しむ映画ではない。イケメンを楽しむ映画なのだな。

いい演技をしていた俳優もあちこちいたが、そういう問題でもない。

というわけですごくつまらなかったのだけれど、だけれど、だけれども。Wikipediaによれば、

全国409スクリーンで封切られ、公開2日間で40万2440人を動員。週末興行成績ランキングで1位を記録し、配給元の東宝は興行収入目標を40億円と発表した。最終興行収入は34.8億円。

なんだとさ。最終的な動員数が知りたくてGoogleの一ページ目だけ見てみたけど、100万人はいったらしい。それ以上はどうでもいいから見てない。

この映画が面白くないのは、製作者のせいというよりは、観客のせいなんだと思うんだよ。こういうヌルい脚本、ヌルい画で、プロのスタッフ、プロの役者だって満足してるわけないと思うの。最初見たときは「スタッフ頭にウジわいてんじゃねぇか」と思ったが、ウジわいてるのは詰めかけてしまった100万人のファンなんだと思うの。この映画で満足してる人にとっては「黙ってろやボケ」って言われてしまいそうだが、ファンのレベルに合わせて映画を撮っているとしたら、スタッフがかわいそうだ。いや、それとも、これがスタッフの作りたかったものなのか?

脚本家はたぶん色々大変だったんだと思う。OBだ卒業生だ先輩だって言って、あれだけイケメン出して、全員にそれなりの見せ場(アップで写ってる時間)を作ってやらなきゃいけないんだから。

よくわからん。混乱する。観ている最中はどシュールであったが、観終わってからも謎が残った。