PLAYNOTE 演劇なぞかけ7つ+1

2010年06月25日

演劇なぞかけ7つ+1

[公演活動] 2010/06/25 02:35

先日、友人たちと食事中、なぞかけの話題になったんだ。なんか巷で流行りだした、よくバラエティとかで見るのは知ってたけど、今まで一つも思いつかなかったんだよ。だけど、演劇をネタにしたら、いくつか思いついたんだ。だからここに書いておくんだ。

主に古典劇をネタにして7つほど。是非、「その心は」の先を当ててみて下さい。

欲望という名の電車より

(1)
「欲望という名の電車」とかけまして、
「寝過ごしてしまった休日」とときます。
その心は、
どちらも「ブランチの計画が狂いました」。

コメント: ブランチが、ブランチ・デュボアと、昼食と朝食を一緒にとるブランチで、かかっています。ウケがよかったです。

(2)
「欲望という名の電車」とかけまして、
「クッキー」とときます。
その心は、
どちらも「ステラがやいています」。

コメント: ステラが妬いてます、と、ステラが焼いています(ステラおばさんのクッキー)、でかかっているはずなんだけれど、冷静に考えてみると『欲望という名の電車』の中で、ステラは怒っているけれど灼いてるシーンはないですね。だが妙に盛り上がったなぞかけでした。

シェイクスピア作品より

(3)
「ハムレット」とかけまして、
「臆病な痴漢」とときます。
その心は、
どちらも「後ろに立っても、何もできません」。

コメント: クローディアスの背後に立ち、絶好のチャンスを得たハムレットと、お尻を触るのに絶好なポジショニングを果たしたものの、何もできない臆病者の痴漢でかかっています。「臆病な痴漢」が強引かな。

(4)
「ハムレット」とかけまして、
「開演を待つ客席」とときます。
その心は、
どちらも「最後は沈黙」(the rest is silence.)。

コメント: ハムレットの最後の台詞は「最後は沈黙」、で、その原文は「the rest is silent」だと思ったのだけれど、実際に調べてみたら、「silence」でした。silentだと、携帯のサイレント・モードと繋がって、日本語と英語を横断する気の利いた一発になったんだけど。。

(5) 塚越健一作
「オセロー」とかけまして、
「ゲイ・カップルのセックス」とときます。
その心は、
どちらも「シット(嫉妬/shit)にまみれて終わります」。

コメント: 同席していた塚越健一氏のよるなぞかけ。素晴らしい。

ギリシャ悲劇より

(6)
「アイスキュロスの『オレステイア三部作』」とかけまして、
「赤点を取った学生」とときます。
その心は、
どちらも「フクシュウ(復讐/復習)からは逃れられません」。

コメント: 内容どうこうよりも、なぞかけを考えていて、「オレステイア三部作」という単語が思いついた、使えたということが一番うれしかったです。ちなみにオレステイア三部作とは、『アガメムノン』『供養する女たち』『慈しみの女神たち』の三作からなる一大叙事詩で、『アガメムノン』に始まる復讐の連鎖に巻き込まれたオレステスが、『慈しみの女神たち』にて復讐女神(エリーニュース)に追いかけまわされ、神殿にまで逃げ込む話です。曰く、復讐の女神からは絶対に逃れられない、のです。

ちなみに、ギリシャ神話で一番強い神さまは、よく全能神ゼウスだと思われていますが、実は復讐の女神であるエリーニュースです。ゼウスと言えども彼女たち(エリーニュースは何かいっぱいいる)には叶いません。ギリシャ悲劇は設定がどれも人間臭くて面白いんだが、ここが一番キメてる気がする。

(7)
「オイディプス王」とかけまして、
「厳し過ぎる先輩」とときます。
その心は、
どちらも「メを潰します(目を潰す/芽を潰す)」。

コメント: ふーん。

* * *

考えている最中は妙に「はいっ、整いました!」とか言って盛り上がったもんだけれど、こうやって文字に書いてみると、何か寂しいのは何故だろう。

言語野が活性化される感じがして、とても面白かった。同じく同席していた緑川くんに、「作家さんはこういうの好きでしょう」と彼特有のおべんちゃらマインドで話を振られたが、作家性とは何の関係もないとは言え、最近脳みそがふにゃふにゃに萎えている俺にとっては中々楽しい筋トレであった。

最後に演劇なぞかけを一つ。

「DULL-COLORED POP」とかけまして、
「遠距離恋愛中の恋人」とときます。
その心は、
どちらも「サイカイを待ち侘びています」(活動再開/再会)。

お後がよろしいようで。げっ歯類はぜんぶ死んじゃえ。